桜和尚ブログ

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◆倍賞千恵子さん 石巻の桜の山で桜樹木葬の記念植樹

2015年04月01日 | 鎮魂の桜の森

【倍賞千恵子さん 石巻の桜の山で、桜樹木葬の記念植樹】

    
4/1倍賞さんが、石巻を訪れ、祈りの塔の除幕式、記念植樹、観音墓への献花を行いました。
この山はもともと一部墓地区画でしたが、近くの新墓地ができて、檀家の墓が移転してしまい、竹や雑木で荒れてしまった場所でした。
そこに震災慰霊の桜を植樹しようと、森全体を整備してきたところ、ライオンズクラブが震災児童の心のケアに、森林体験山小屋建設資金を助成してくれたり、東京のアドビジョン銀座会長の東本さんが、祈りの塔を寄贈していただいたり、さらに倍賞さんの縁をつないでいただいたりと、いろんなご縁が磁石のように引きつけられてきた場所です。
今日は雨模様の中、子供や檀家さん方も倍賞さんを一目見ようと大勢集まりました。
この日のために、植樹したアジサイやヒガンバナも、倍賞さんへのおもてなしになりました。
(写真提供は櫻井 健司さん)

てあわせフェイスブックより


◆倍賞さんお迎えの球根植樹1万個

2015年03月30日 | 鎮魂の桜の森

29日は石巻桜の森の「祈りと供養の三十三観音」設置予定場所に、檀家の皆さんとリコリス(ヒガンバナ)1万個の球根植樹でした。
実は4/1に倍賞千恵子さんがこの場所に来てくれるのです。
ある方のご縁をいただいて、被災地支援とさくら樹木葬の植樹式に来山されます。
そんなこともあって、花を植えてのお迎え歓迎オモテナシです。
ヒガンバナは檀家さんが寄付してくれました。アジサイも200株植樹。朝8:30から30人ほどで3時間ほどかかりました。
1万株が観音様の周辺に咲いたらきっときれいだね。皆さんそう言いながら、黙々と大変な作業を手伝ってくれました。

(一般社団 てあわせファイスブック https://www.facebook.com/teawase   より)



◆墓があるから死の恐怖は軽減できる

2015年03月28日 | 鎮魂の桜の森

高齢になっても死の恐怖を感じない方法。

よく檀家さんのおじいさんやおばあさんが、こんなことを言います。

墓を指さして「おら、いつ死んでも怖くね。行くところが決まってるもの」

いつ死んでも代々の墓があるから、そこに入るだけ。

この言葉には死の恐怖など感じられません。

お墓がないとなると、いつやってくるかわからない死は、恐れの原因になります。

死の恐怖を減らす方法のひとつは、「墓がある」からと言えるでしょう。

そこで、代々の石のお墓ですが、現代にあっては、まさに制度疲労を起こしています。

「家が続くから墓も続く」のですが、今地方も、都会も代々続く家など、限られた職業や地域だけになってしまいました。

多くは、家が続かないのです。家が続かないから、墓も続かない。

さらに石で出来ているから、維持管理が必要となり、

ますます無縁になってしまう。

最近の言葉に「墓じまい」というのがあります。

都内の石屋さんは、新しい石のお墓の売上が急激にダウンしているので

墓じまいの作業で何とか店を支えているとか。

家が続かないから墓石を建てても近い将来無縁になるだろうこれからの時代、、、であれば何が墓として相応しいのか。

それも、仏教的、伝統的な意味合いを継承しつつ・・・

続く


◆宮城石巻に「さくら樹木葬」を開園する理由

2015年03月23日 | 鎮魂の桜の森

あるおばあさんからの電話で考えさせられました。

お墓は守ってくれる人がいるから、代々続いていくもので、

誰かが葬儀をして墓に入れてくれるから安心なのだと。

葬儀をしてくれる人もない、墓もないでは、あの世の不安は増すばかりです。

都会に目を向けると同じことが言えます。

シングルやお一人様が多い世の中。そしてだんだんと自分が年老いていけば

親しい人達も少なくなっていく。

迫りくる死の恐怖。せめて入る墓や、誰かが葬儀を執り行ってくれるのなら、安らぎを感じられると思うのですが・・。

震災によって墓がない、自分が亡くなったら誰が葬儀をあげると言う問題は、

被災地も都会も、同じ悩みを抱えているということに気付かされます。

 

ちょうど日本は2005年から死亡数が出生数を上まわる、人口減少社会に突入しました。

今では年間100万人も亡くなっています。(仙台規模の人口の街が1年間にすっぽり姿を消すという数です)

震災がなければ、人口減も自然減で、死の問題や墓や後継者の問題など、見逃されていたはず。

震災によって開けてはならない「パンドラの箱」を開けてしまったのです。

なかから不幸な出来事が、うじゃうじゃ這い出してきました。

 

少し前まで日本は、死ねる墓があり、誰かが弔ってくれたから、死への恐怖は少なかったのです。

しかし今の現状は前述したとおり。

安心して死ねない社会。そして、死の恐怖は誰にでもやってきます。

おひとりさまでも最期は金があればなんとかなる。だから蓄財する。

ですが、これがさらに自分を苦しめる原因になります。

ではどうしたら、安心して死ねるか?

ひとつのカギは墓にあります。

 

続く

 


◆宮城石巻に「さくら樹木葬」開園 ビッグゲストが!

2015年03月21日 | 鎮魂の桜の森

宮城石巻に「さくら樹木葬」が開園します。

震災以来、鎮魂の桜森として整備してきた場所です。

ここは、被災3県の中心地で(岩手久慈市から福島いわき市、直線で400キロの中間)、

なおかつ石巻は、旧石巻広域圏(北上、河北女川、牡鹿、鳴瀬、矢本雄勝)で数えると犠牲者は6千人に及びます。

これはマスコミでは報じられない数字で、全犠牲者の1/3を占めるのです。

このような被災の中心地、石巻皿貝地区の観音寺の山に

慰霊の場所と、子どもが元気に遊び回れる場所ができないかと思っていました。

いま子供達は仮設暮らしのストレスで心身に影響がでています。

こんな子供達を癒やすのは自然しかないと思っていました。

この遊び場構想に、ライオンズクラブから震災補助金を出して頂き、今回山小屋や東屋が建設することができました。

また、この森の下の方は墓地区画にもなっています。

ただ、20~30年前、近くに新墓地ができて多くが移転してしまい、荒れた墓地跡になっていました。

今回、この部分を震災を機縁とした「樹木葬墓地」として整備したのです。

その一番の理由は、あるおばあさんからの一本の電話でした。

「墓も流され、息子も亡くし、自分が死んだらどうなるか」という相談でした。

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続く