桜和尚ブログ

下記に引越しました
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■被災地巡る季節

2013年04月19日 | 鎮魂の桜の森

昨日は季節が逆転して、花冷えどころか花氷というか、花雪というか、

せっかくの日曜日、花見客にとっては大変な一日でした。

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下記)日経に掲載されたのは17日ですが、取材は16日。

この日は温かな日差しで、3月に植えた桜もこの通りです。

どこにも、だれにも、必ず春は巡ってきます。

『貴方のことは忘れません』桜はいつも見守っています。


◆遺体-原作と映画-感動と衝撃

2013年04月19日 | 震災関連

西田敏行さん主演の映画”遺体”を見て涙しました。

それ以前に、原作も読んでましたが、どちらも衝撃と感動でした。

死体ではない、ご遺体だということ。

ご遺体は声をかけてあげると、人間としての尊厳を回復するということ。

私も入棺や出棺の際、声をかけてください、顔を触っても構わないですよ、

とよく話します。

遺族はご遺体に触れることによって、その感覚がいつまでも手に残るように、

故人をいつまでも忘れないことでしょう。

亡くなっても、耳はまだ聞こえている。声をかけることによって伝えることができるのです。

本や映画で、そんな今までの思いが共有できたように感じます。

なんといっても、舞台は岩手、釜石です。

震災後、避難所に南こうせつさんの兄の南えしょうさん(大分県住職)と私も足を運びました。

歌う住職として知られる南さんは、歌で避難されている方々を励ましました。

そしてまた、ここはラグビー新日鉄釜石を育てた場所でもあります。

学生時代、楕円球を追いかけた者として、ここ釜石は特別のあこがれの場所でもあります。

その場所で起こった釜石の人たちの壮絶な戦いと人情に、強く胸を打たれました。

映画の中で、遺体安置所で僧侶がお教を挙げるシーンがあるのですが、その住職は涙でお経が読めないのです。

そんなことも、あの頃のことを思い出します。