震災の年、2011の6月に発会した手あわせ桜プロジェクトですが、
新たな会の目標と事業の発展の為、
一般社団法人”てあわせ”として設立し、間もなく新たなスタートをします。
てあわせ桜は、震災を機縁にすべての命に手を合わせ祈ることと、
皆で手を合わせて協力し、希望と未来を創造することがコンセプトです。
この理念すべてを象徴するのが”花”です。
人は大切な方々に対して、花を手向け祈ることはできます。
花は、いつも見守り、寄り添い、一人じゃないよと言ってくれます。
桜は5枚の花びらで一輪となり、何千何万の花で1本の木になるように、
小さいけれど集まり支え合うことによって、大きな力になって行くのです。
被災地では、家族を亡くし、遊び場や自然を失った子ども達がいます。
子どもは本来、山や海などの自然環境によって心身を育むように、
子ども達が思い切って山を駆け回れるような、森林公園の整備と山小屋を建設していこうと考えます。
また、震災によって日本人の多くが死生観の変化を感じていると言います。
朝まで元気だった人が、夕方にはもういないのですから・・
ちょうど日本は2005年を境に、出生より死亡が多いことによって人口が減少する”多死社会”時代に入りました。
そして、待ったなしの少子高齢化。
いつ起こるともわからない、地震・津波のような自然災害。
医療や介護、社会保障は大丈夫でしょうか?
誰しもが老病死の不安を感じています。
このような時代に希望を与える言葉、それが”てあわせ”です。
人は何にもできないけれど、手をあわせて祈ることはできる。
人は一人では何にもできないけれど、皆で手をあわせて協力すればチカラと希望が湧き出でる。
どんな不安も悩みも、解決できる希望の言葉。それが”てあわせ”です。
老いも若きも、貧も冨も、強いも弱いもみんな一緒(シェアする)になることです。
”あわせる”とはふたつのモノが一つになること。
だから、手あわせすれば、心が一つになり、しあわせにもなれるのです。
おひとり様がますます多い時代になりますが、次の時代と世代の為に
心をあわせて、持続可能な社会(サスティナブル)を築いていきたいと思います。
一人だけれど独りじゃない。てあわせ
間もなく新スタートです。