今日は曇りときどき雨または雪。朝、起きてカーテンを開けると、路面がしっとりと濡れていて、未明に雨が降ったと知った。上空は厚い雲で覆われていて気温は2℃と、昨朝よりも冷え込んだ。
一旦雨は止んでいたものの、出勤しようとして、自宅を出ると外は粉雪が舞っていた。冷たい北風が吹いていて、湿ったシャーベットのような冷たい空気が、容赦なく体温を奪っていくかのように感じた。
雨または雪は日中も降ったり止んだりしていたが、昼には一旦止んだ。昼間の最高気温は3℃で、朝からあまり上がらず、北風も日中も強く吹いていて、凍えるように寒い陽気となった。
今日も1日事務所で仕事をした後、夕食を食べて帰ることにした。職場のあるビルに接続している地下道を歩いて新宿駅を東西に貫く地下連絡通路メトロプロムナードに出た。新宿駅東口に回り、地下道に直結している紀伊國屋ビルに入る。先日、「まぐろ丼」を食べた寿司屋「すし三崎丸 新宿紀伊国屋ビル店」の隣に和食レストラン「珈穂音」がある。今日はこの店に入店することにした。
店に入る。入口を入るとすぐ右手が厨房になっていて、入口の正面付近にカウンター席が5席配されている他、左手に4人掛けのテーブル席が5卓配されている。店主に1人であることを告げると、カウンター席に案内されて席に座った。
カウンター席には各席毎に箸が1膳ずつ置かれている。席に座ると、おしぼりと温かいほうじ茶が出された。卓上には醤油と塩、ソース、七味、楊枝、メニューが置かれている。ほうじ茶を飲みながらメニューを眺めた。
メニューは各種定食、パスタ、サラダ、カレー・ピラフ、ビール、サワー、焼酎などのアルコール類で構成されている。また、目の前の壁やカウンターには一品料理の手書きのメニューが掲示されている。
注文したのは季節限定「カキフライ定食」である。ライスを大盛りにしてもらうことにした。更に少し飲みたくなって、生ビール(中ジョッキ)を併せて注文することにした。ビールは定食と同時に持ってきてもらうことにした。
料理を注文するとほうじ茶を飲みながら、料理が出来るのを待つ。
しばらくして料理とビールが運ばれてきた。
トレーの上には生ビール(中ジョッキ)カキフライ、お新香、ご飯、みそ汁が載せられている。
メインの皿の上にはカキフライが5個載せられていて、その脇にキャベツの千切りの山が盛られており、レッドキャベツの千切りが彩りを添えている。キャベツの山の脇にはマカロニサラダが載せられている他、カキフライにはカットレモンが1切れとタルタルソース、洋カラシがトッピングされている。
みそ汁には巻麩とワカメが入っている。
お新香は浅漬けである。キュウリ、ダイコンがそれぞれ2切れずつとニンジンが1切れ入っている。
ご飯は大きな丼に盛られて出された。丼が大きいせいか、ご飯の量がそれほどには見えない。
まずはビールで一人乾杯。外は凍えるくらいに寒いが、久しぶりのビールは冷たくて美味しい。
ゴクゴクとジョッキの半分くらい飲んでしまった。つまみが欲しくなって、メインの皿の上に載せられたマカロニサラダを食べながらビールを飲む。
マカロニサラダにはキュウリのスライスが数枚入っていて、食感のアクセントになっている。マカロニサラダにはポテトサラダが混ぜ合わされているようである。ポテトの甘さを感じながらマカロニサラダを食べ、ビールを飲んだ。
一旦グラスを置き、続いてみそ汁を飲む。温かいみそ汁はジャガイモがとけ込んでいるのか、甘く袋に染み渡るように美味しい。
みそ汁を少し飲んだところで、千切りキャベツに卓上のソースを適量かけて口にほおばった。キャベツの千切りはキャベツの食感を味わえるほどの太さにカットされていて、キャベツの甘みが味わえる。ソースがキャベツの甘みを強調しているようで美味しい。
千切りキャベツをおおかた食べ終わると、今度はカキフライを食べることにした。三陸産生カキを使用しているというカキフライを箸で半分に切って断面を見てみる。先日食べたとんかつ屋「とんかつ和幸 新宿サブナード店」のかきフライ御飯のかきフライよりも大きめのカキフライは衣の中にカキの身が詰まっていて、断面から湯気が立ち上げている。
まずはカットレモンをカキフライの上から絞り、カキフライにたっぷりとタルタルソースをつけて口に運んだ。カリカリとした食感の衣の中のカキフライはふんわりとした食感で、ジューシーで美味しい。ミルキーな味わいで、カキの素材の甘さに磯の香りが感じられる。カキフライ1個でご飯がずいぶん進んでしまった。
カキフライを3個も食べるとタルタルソースが無くなってしまったので、残りのカキフライには卓上のソースをかけて食べる。カキフライを食べ終わる頃にはご飯も無くなってしまった。
ご飯を食べてしまうと、お新香を酒の肴に、グラスに残ったビールを傾ける。お新香を片づけて、グラスも空にしてしまうと、最後にみそ汁を飲み干して完食。美味かった。
最後に湯飲みに残ったほうじ茶を飲み干すと、席を立って入口脇のレジで代金を払い、店を出た。
店から再び地下道を伝って新宿駅に出ると、電車に乗って大久保駅に向かった。雨は降っていなかったが、北風が吹いていて指先がかじかむように寒かった。