今日は曇り。今朝は上空一面を雲が覆っていて、東の空の一点がぼうっと明るくなっていて、朝日が昇ってきていると知れたが、日射しが無く、カーテンの外は寒々しい光景が広がっている。朝の気温は4℃で弱い北風が吹いていていて、ヒンヤリとした空気が冷え冷えと身に沁みた。
日中も上空を厚い雲が覆っていて、日射しの無いどんよりとした空模様となった。昼間の最高気温は9℃で、春を思わせる昨日の陽気から一転してぐっと寒くなった。再び冬の空気が街を覆って、春が遠ざかったような陽気である。
今日のお昼は外で食べることにした。職場のあるビルを出て都庁第一庁舎と第二庁舎の間を新宿西口に至るふれあい通りを新宿駅方面に歩いて行く。やがて、西新宿一丁目商店街の中央通りに入り、ヨドバシカメラ時計総合館のある角を右に折れて三番街通りに入った。ヨドバシカメラ時計総合館の2つ隣のビルの1階に蕎麦屋「名代 箱根そば 新宿西口店」がある。今日はこの店に入ることにした。
店の入口から店内に入るとすぐ左手に券売機が設置されていて、ここで食券を購入する。メニューは「セットメニュー」「おすすめメニュー」「温メニュー」「冷メニュー」「丼ごはんメニュー」「単品メニュー」「朝メニュー」「ランチメニュー」「夜メニュー」で構成されている。先日の藤沢店とはかなり異なる。店によって多少の違いはあるようだ。
食券を買うと、店の奥に進んだ。店内は店の一番奥に厨房があり、厨房のカウンターのやや左寄りに注文口がある。注文口の左脇には天ぷらの並んだケースが置かれている。一方、右脇には醤油とソース、割り箸、レンゲなどが置かれたスペースがあり、更にその右手にコップが重ねられていて、壁際に給水器が設置されている。
注文口で食券を店員に渡す。注文したのは「天玉そば」「大盛」「カレーライス」である。そば・うどんとご飯物のセットメニューは全てミニ丼ということで、一人前のカレーライスを注文するために全て単品で注文することにした。
料理を注文すると食券の半券を受け取り、給水器脇に重ねられたコップの山からコップを1つ取って給水器で冷水を注いだ。店内は入口から見て左手に4人くらい食べられる立席が3卓ある他、右手にはカウンター席が13席配されている。
卓上には箸と楊枝、七味、紙ナプキン立てが置かれている。入口に近いカウンターの中程の席を確保すると、冷水の入ったコップを置いて料理が出来るのを待った。
席に座ってお冷やに口をつけるかつけないかのところで、半券の番号が呼ばれたので、注文口に行って料理の載ったトレーを受け取る。トレーを確保したカウンター席まで運んだところで、自分も腰を下ろした。
トレーの上には「天玉そば」と「カレーライス」が載せられている。
まずはお冷やを少し飲んで喉を潤すと、蕎麦を食べることにした。「天玉そば」は関東風の濃いダシに蕎麦が浸かっていて、蕎麦の上に掻き揚げと刻みネギ、ワカメが載せられ、生玉子が1個落とされている。
まず掻き揚げを丼の端にずらして蕎麦を食べる。温かい麺は弾力のある歯応えで美味しい。麺を食べていると、麺に刻みネギやワカメが絡まって口の中に入ってくる。玉子も崩れてダシの表面に広がってきた。
サクサクとした食感の掻き揚げは春菊とニンジン、タマネギが入っていて、ダシが染み込んでジューシーな味わいである。ダシが染み込んでもその形は簡単に崩れず、箸で天ぷらの衣を崩しながら蕎麦を食べた。
蕎麦をあらかた食べ終えたところで「カレーライス」を食べる。円形の皿に盛られた「カレーライス」は皿の半分くらいにご飯が盛られ、もう半分にカレールーが注がれている。ライスの上には福神漬けが載っている。
カレーライスに添えられたスプーンでカレーを食べる。ライスを崩してカレールーに混ぜながら口に運んだ。ドロリとした具の無いカレールーは万人受けする甘口のカレーである。
カレーを食べているとライスに載せられた福神漬けがカレーと混ざって口の中に入ってくる。シャキシャキとした食感はカレーライスの唯一の具である。
カレーを食べてしまうと、「天玉そば」の丼の底に溜まっているダシを飲み干す。典型的な関東風のダシといった感のあるダシは旨味の中に甘みが感じられ、そこに玉子の甘みや天ぷらの油が加わって絶妙な味わいになっている。
ダシを飲み干して完食。
最後にコップに残ったお冷やを飲み干すと、トレーを奥の厨房脇の返却台に運び、店を出た。
夕方になって東よりの風がやや強く吹いてきた。上空を見上げると雲が少し切れて、雲の合間から暗い空が見えた。