今日は曇りのち晴れ。今朝は厚い雲で一面に上空が覆われていて、薄暗い朝となった。未明に雨が降ったらしく、路面がしっとりと濡れていて、水分をたっぷりと含んだ空気が重く感じられる。朝の気温は2℃で北風が吹いていて、風が険しさを感じるくらいに冷たく感じられた。
今日は久しぶりに午前半休を取った。今年になってから所用で2時間ほど時間休を取ったことはあったが、まとまった休みを取ったのは今回で初めてとなる。特に予定は無いが、先々週くらいから疲れが溜まっていたので、午前中は惰眠を貪った。おかげで少し頭もスッキリした気分である。
午前中は雨が降ったり止んだりの空模様だったが、昼頃になって日が射してきた。昼間の最高気温は8℃で、朝よりは気温が上昇したものの、朝から吹いている北風が冷たく、空気が冷え冷えと感じられる。
午後から出勤なので、昼前にお昼を食べに行くことにした。昨年、「とんかつランチ」を食べたとんかつ屋「太一」の隣のビルの1階にカフェ「おうちカフェ じゅりあん」がある。今日はこの店に入店することにした。
店に入る。小さい店内は左手奥に厨房があって、右手の道路に面したガラスに面して4人掛けのテーブル席が1卓と2人掛けのテーブル席が4卓配されている。2人掛けのテーブル席に座ると、店員の女性が「温かいお茶と冷たいお茶、どちらにしますか?」と聞いてきたので、「温かいお茶」を希望した。すると、グラスに温かいほうじ茶が出された。
卓上には紙ナプキンとメニュー、布がかけられた籠がある。籠の中には箸とスプーン、フォークが入っている。お茶を飲みながらメニューを眺めた。ランチメニューは「ミラノポーク」「手ごねハンバーグ」「タコライス」「鶏の甘辛煮」「煮込みハンバーグ」「ガバオライス」「親子そぼろ丼」「ロコモコボール」「本日のカレー」で構成されている他、ドリンクとして「グラスワイン」「デキャンタワイン」「瓶ビール」「コーヒー」「紅茶」「コーラ」「ラッシー」「マンゴージュース」「マンゴーラッシー」が用意されている。定食には五穀米、サラダ、小鉢、汁物がつくとのことである。
注文したのは「手ごねハンバーグ」である。料理には更に食後に「コーヒー」をホットでもらうことにした。ライスは大盛りに出来ると言われて、大盛りにしてもらうことにした。ちなみにライスと汁物はお替わりできるとのことである。
お茶を飲んでいると、しばらくして料理がトレーの上に一式載せられて運ばれてきた。
手ごねハンバーグは小さなフライパンの上に載せられていて、盛んに湯気を立てている。トマトベースの特製ソースがかけられたハンバーグの周囲にはタマネギやシメジ、黄色のパプリカがちりばめられていて、チーズがトッピングされている。
サラダは千切ったサニーレタスとカットされた水菜が小鉢に盛られていて、フレンチドレッシングがかけられている。
小鉢は2種類の料理が細長い皿に載せられている。1つは辛もやしで、もう1つはシメジとベーコンの玉子炒めである。
茶碗に盛られた五穀米は大盛りだけあって、なかなか盛りが良い。
汁物は玉子スープで刻んだニンジンとジャガイモが入っていた。
まずは玉子スープを飲む。玉子の甘みに加えてジャガイモとニンジンの甘みもスープに染み出した感のあるスープは温かくて美味しい。なかなか具だくさんのスープである。
玉子スープを半分くらい飲むと、サラダを食べた。シャキシャキとした食感の野菜はみずみずしくて美味しい。フレンチドレッシングの酸味で更に食欲が増すようである。
いよいよハンバーグを食べる。箸でハンバーグを切って見た。牛肉100%のハンバーグの断面から見える肉からは肉汁が滴って、フライパンの底面に落ち、再び湯気が湧き起こった。かなり美味そうである。
ハンバーグをほおばりながらご飯を食べる。ハンバーグは柔らかくて、ジューシーな味わいである。トマト系の特製ソースが肉の旨みを良く引き出していて、ご飯も進む。このままハンバーグを食べたい気もしたが、ふと思いついて、ハンバーグを半分残し、小鉢で残りのご飯を食べた。ご飯が無くなったところで、ご飯をお替わりすることにした。
玉子スープも飲み干すと、ご飯と汁ものをお替わりする。ご飯はの量は並盛りとした。汁ものは玉子スープが無くなったので、みそ汁となると言われて了解した。
しばらくしてご飯とみそ汁が運ばれてきた。
並盛りのご飯は先ほどと異なり、少し少なめに盛られている。
一方、みそ汁は豆腐のみそ汁で、豆腐の他にタマネギとシメジが入っている。
みそ汁を少し飲んだ。具だくさんのみそ汁はタマネギの甘みか、やや甘めのみそ汁に仕上がっている。小さくカットされた豆腐は舌触り滑らかで美味しい。
みそ汁のお椀を置くと、フライパンの上に残っている半分のハンバーグでご飯を食べる。ハンバーグを食べ終わる頃にはご飯は茶碗の半分ほど残っていた。このご飯をフライパンの上に載せ、スプーンでフライパンの底に溜まっているソースやタマネギとよくかき混ぜた。うっすらとソースで赤みがかったライスをそのままスプーンで食べる。
肉汁が染み込んだライスにフライパンの余熱が加わり、また別の美味しさが楽しめる。タマネギやパプリカの食感がアクセントになっていて、最後まで楽しめた。ライスを食べ終わると、再びみそ汁を飲み干して完食。
ご飯を食べ終わった頃、コーヒーが運ばれてきた。コーヒーにはミルクとスティックシュガーが添えられた。コーヒーのソーサの上には陶製のスプーンが載せられている。
まずはコーヒーをブラックのまま、飲んでみる。コーヒーは優しい苦みの中にほのかな甘みが感じられる。肉汁まみれになった口の中がさっぱりとするようである。
コーヒーを少し飲んで、今度はミルクと砂糖を入れ、スプーンでかき混ぜて飲む。すっきりとした甘さのコーヒーは、コーヒーの甘みがかき消されてしまって、少々後悔した。コーヒーを飲み干すと、お茶も飲み干して完食。
お腹もいっぱいになって満足した。自宅の近くにこれだけ満足度の高いランチが食べられる店があることにこれまで気づかなかったのは少々残念ではある。もっとも営業時間が限られているので、なかなか足も運べなかったのであるが。機会があったらまた来てみたいところである。
勘定を済ませると、店を出て一旦、帰宅した。
再び、出勤のため、外出する。午前半休を取ると、午後は目一杯仕事ができる。
気がつくと、外は既に暗くなっていた。夜遅くまで仕事をした後、職場を出て帰宅の途につく。
西の空には暗い空に上弦の月がかかっていた。明日は晴れそうである。