今日は曇り。今朝は上空に厚い雲が低く垂れ込めていて、雨が降っていた。今朝の気温は15℃で冷たい北よりの風が吹いていて、湿った空気がヒンヤリと感じられる。雨は朝には上がった。
今日は昼過ぎから大学のゼミのOB会が母校であるので、その準備を兼ねて、昼前に外出する。今日はあまり気温が上がらないとの天気予報に上着を1枚羽織って出かけることにした。
外に出ると、雲の合間から青空が顔を覗かせていて、薄日が射して明るくなってきた。日中の最高気温は20℃で午後になって、弱い南風が吹いてきて、すこし暖かく感じられた。しかし、すぐに灰色の雲が広がって、日射しが無くなってしまった。湿度が高く、空気がシメシメと感じられる陽気となったが、涼しくて過ごしやすく感じられた。
大学のOB会が終わったのは夕方5時を回った頃である。その後、二次会も無く、飯田橋駅から電車に乗って帰宅の途に着いた。
結構、宴席では食べたつもりだったが、やはり飲んだ後は、ラーメンが食べたくなる。そこで、帰りに〆のラーメンを食べて帰ることにして、以前購入した雑誌「ラーメンWalker 東京2019」に掲載されている荻窪のラーメン屋に行くことにした。
荻窪駅で途中下車すると、東改札を抜けて駅北口に出た。階段を昇って駅を出ると、すぐ左手に折れてルミネ荻窪とタウンセブンの間の通路を西に向かっていく。すると、タウンセブンに隣接して建てられている古びたビルの入口にラーメン屋「麺屋 正路」の看板が出ている。今日はこの店に入ることにする。
ビルの階段を登って2階に上がると、ラーメン屋「麺屋 正路」がある。店に入ると入口正面に券売機があり、ここで食券を購入する。
メニューは「鯛煮干らーめん」「鯛煮干つけ麺」「醤油らーめん」「醤油つけ麺」「塩らーめん」の5種類のラーメンをベースにそれぞれ各種「とろ玉らーめん」「特製らーめん」の組み合わせの15種類のラーメン、「(麺)大盛」「メンマ」「のり」「サッポロ黒ラベル(缶)」で構成されている。ちなみに各種らーめんには通常、鶏チャーシュー、メンマ、のり、九条ねぎがトッピングされているが、「とろ玉らーめん」は黄身がとろとろの味玉が載っている他、特製はメンマとのりが通常のらーめんに比べて増量されている他、とろ玉、ローストポーク、紅茶鴨のスモークが載っているとのこと。
食券を買うと店の奥に進んだ。店内は入口から見て右手に厨房があり、厨房を囲むようにしてL字形にカウンター席が6席配されている。空いている席に座り、食券をカウンタの上に置いて、料理を注文した。注文したのは「鯛煮干らーめん」である。
お冷やはセルフになっていて、店の中程に給水器が置かれており、その横にコップが重ねられている。コップを1つ手に取ると、給水器でコップに冷水を注いで、卓上に置いた。
カウンターの上にはティッシュボックスが置かれている他、卓上にはブラックペッパーと七味唐辛子、レンゲ、塗箸、楊枝、台ふきん、ヘアゴム、エプロンが置かれている。お冷やを飲んで、料理ができるのを待った。
しばらくして「鯛煮干らーめん」がカウンターの中から出された。
「鯛煮干らーめん」の麺は極細麺で、黄金色の澄んだスープに浸かっている。麺の上には鶏チャーシューが1枚とメンマ、刻み九条ネギが載せられていて、丼の縁に海苔が1枚貼り付けられているように添えられている。鶏チャーシューの上には柚子皮をおろしたものが載せられている。
あらためて、お冷やで喉を潤すと、レンゲで「鯛煮干らーめん」のスープを掬って飲んだ。化学調味料を使用していないというスープは、鳥取県境港で水揚げされたレンコ鯛の煮干をメインに鶏ガラ・日高昆布・香味野菜等を加え、とろ火でじっくり炊きあげたスープに、生醤油を基本にした山形県産の白醤油にイタリア産の天日塩を使用した醤油ダレを合わせているとのこと。仕上油に鶏油を使用していて、スープの表面が艶がかって見える。魚介系の上品な旨みが、口の中に広がって美味しい。
箸を取って麺を食べる。菅野製麺所特注の極細麺は、生卵を練り込んだ真空玉子麺を使用しているとのこと。コシがあり、もちもちとした食感が美味しい。麺にはスープやネギがたっぷりと絡まって口の中に入ってきた。
麺を食べていると、鶏チャーシューの上に載せられた柚子皮をおろしたものが、スープに溶けて口の中に入ってくる。柚子皮の爽やかな風味が麺を食べた後味に残って、さっぱりとした味わいが楽しめた。
麺を食べながら鶏チャーシューを食べる。厚みのある鶏チャーシューはボリューム感がある。脂身が無く、上品なスープの旨みが絡まって、淡泊な味わいで美味しい。
再び、麺を食べる。海苔をスープに浸して、麺と一緒に食べてしまった。メンマの食感を楽しみながら麺をひたすら食べた。麺をあらかた食べ終えたところで、丼を傾けてスープを飲む。最後に柚子皮の風味が後味に感じられて、最後まで楽しめた。
コップに残ったお冷やを飲み干すと、席を立って店を出る。すっかりお腹も満たされた。
荻窪駅に戻ると、再び電車に乗って、帰宅の途につく。微妙に車内は混んでいて、結局、立川駅まで座ることができなかった。
家に着くと、早速風呂を沸かして、熱い風呂に入る。ようやく、リラックスできた気分である。