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【閉店】今日のラーメン(でんやす式ざる〆茶漬けセット@でんやす)

2020年07月07日 | 【閉店】ラーメン


今日は曇り時々雨。今朝は上空に厚い雲が広がっているものの、雲の一角に穴が空いていて、青空が顔を出していた。薄日が射していて、少し空が明るくなってきている。しかし、雨がパラパラと降っていて、妙な空模様である。今朝の気温は24℃で南よりの風が吹いている。湿度が高く、蒸し暑い朝となった。
今日は1日出勤である。電車に乗って新宿に到着すると、雲の合間から強い日射しが降り注いでいた。都心では、昨夜、今年初めての熱帯夜となったようだ。強く吹く南よりの風が生温く感じられて、かなり蒸し暑い陽気である。

昼間の最高気温は29℃で2日連続の夏日となった。七夕の今日から二十四節気「小暑」となる。この頃から暑さが本格的になってくるとのことだが、既にかなり暑い日が続いている。
日中は上空に厚い雲が広がって、時折小雨がぱらつく生憎の空模様となった。所用で外に出ると、南風が強く吹いていて湿度が高く、水分をたっぷりと含んだ重い空気が体にまとわりつくように不快に感じられた。

定時を廻って夜まで仕事をした後、机上を片付けて職場を出た。外は雨がぱらついていて、雨に濡れるのを避けて地下道を歩いて新宿駅に向かう。新宿駅から中央線快速電車に乗って、立川駅で下車した。
今日は夕食を食べて帰ることにしている。改札を抜けて、駅南口に出るとペデストリアンデッキを歩いて、アレアレア2の3階にあるラーメンスクエアに足を向けた。

入店したのは先月1日にオープンしたラーメン屋「潮ラーメン でんやす」である。この店のあった場所には以前ラーメン屋「Seattle Ramen Stand」があったが、1年余で閉店した。


店の入口手前左手にある券売機で食券を購入して、店内に入る。メニューは「澄まし潮ラーメン」「琥珀潮ラーメン」「でんやす式油そば」「でんやす式極つけ麺」「でんやす式ざる」の5種類の麺類を基本に味玉・肉増し・メンマ増しをトッピングした各種「特製」メニューを組み合わせた10種類の麺類、「〆茶漬け(並)」「〆茶漬け(小)」「〆バターごはん(並)」「〆バターごはん(小)」「ごはん大盛り」「ごはん」「チャーシューごはん」「鯛ごはん」といった各種ごはんもの、「替玉」「半替玉」「和え玉」「麺大盛り」「海老塩味玉」「葱増し」「メンマ増し」「肉増し」といった各種トッピング・替玉、「鯛皮せんべい」「揚げたてじゃこ天」「ピリ辛メンマ」「手羽中唐揚」「手羽中あまから」といった一品もの、「生ビール(大)」「生ビール(中)」「生ビール(小)」「生レモンサワーor生レモンハイボール」「ソフトドリンク」「日本酒A(一合)」「日本酒A(半合)」「日本酒B(一合)」「日本酒B(半合)」などのドリンク類と5種類の麺類と〆のご飯を組み合わせた各種ラーメンと〆のご飯セットで構成されている。
店内は入口から見て左手奥に厨房があり、正面から右手奥にかけて、4人掛けのテーブル席が3卓と2人掛けのテーブル席が7卓配されている。各席上には箸が並べられている他、卓上には、山椒と胡椒、紙ナプキン、楊枝が置かれている。テーブルとテーブルの間には透明なビニルシートがかかっていて、新型コロナウイルス感染症予防の対応がされている。

店員に「お好きな席にどうぞ」と言われて、店の一番奥の4人掛けのテーブル席に座った。店員が食券を取りに来たので、購入した食券を並べて料理を注文する。
注文したのは「特製でんやす式ざる」「麺大盛り」と「〆茶漬け(並)」「ごはん大盛り」である。ちなみに各種ラーメンと〆のご飯セットはラーメンと〆のご飯を単純に組み合わせたもので、セットにすることで値引きにはならない。そこで、特製ラーメンを食べたかったので、全て単品で注文した。

お冷やはセルフサービスとなっている。冷水器は入口を入ってすぐ右手にあり、その隣にコップが重ねて置かれている。コップを1つ手に取ると、冷水を注いでまずは1杯冷水をあおった。再び冷水で満たしたコップをテーブルに運ぶ。
しばらくして、「特製でんやす式ざる」「麺大盛り」が運ばれてきた。やや間を置いて、「〆茶漬け(並)」「ごはん大盛り」が運ばれてきた。


麺は極細麺で、麺の山の頂には鯛皮せんべいが載せられている他、周囲に豚バラチャーシューが4枚と肩ロースチャーシューが4枚、味玉が1個、穂先メンマが2本、白髭ネギ、カイワレが載せられていて、昆布海苔が1枚添えられている。ちなみに麺の量は並盛(製麺時)が約180g、大盛りは約240gとのこと。


麺にはつけ汁と2種類の薬味、塩が添えられた。
つけ汁は艶がかった濃いめの醤油ベースのスープである。


薬味はゆず皮とおろしワサビである。おろしワサビは注文ごとに天然ワサビをおろして出しているとのこと。


塩は鞆浦産の自然海塩とのことである。


「〆茶漬け(並)」「ごはん大盛り」はお碗にご飯が山盛りに盛られていて、その上にあられとカラスミが少量載せられ、カイワレが散らされている他、刻んだ柴漬けがお碗の隅にこんもりと盛られ、お碗の縁にはおろしワサビがトッピングされている。


「〆茶漬け(並)」「ごはん大盛り」にはスープが添えられた。少し白く濁っているスープは魚介ダシのスープのようである。


店員が1枚のラミネートされたシートをテーブルの上に載せて、食べ方を教えてくれたので、まずはこの通りに食べてみることにする。


最初は「麺をそのままダイレクトにすすり、麺そのものの味わいと余韻を」とあるので、まずは麺をそのまま食べてみる。北海道の小麦粉「はるゆたか」を中心に独自ブレンドした小麦粉で打ったという特注麺は麺を茹でた後に冷水でしめている。もちもちとした食感の麺は、小麦粉の風味にほのかな甘みが感じられた。
続いて塩や本わさび、柚子皮等の薬味を麺に載せて食べる。塩をつけた麺は麺の甘みが増すように感じられて美味しい。柚子皮や本わさびは麺に載せてみたが、うまく載らないので、そのままつけ汁に投入してしまった。そのつけ汁に麺を浸けて食べる。

瀬戸内産の真鯛から取った出汁をブレンドした特製つゆは極限まで濾過した純水で作られているとのこと。そのおかげか、出汁の旨みが濃く、ストレートに伝わるような味わいで麺の旨みをしっかりと受け止めている。つけ汁に入れたおろしワサビはツンとした風味と辛味で、麺にアクセントを与えている。柚子皮の風味が清涼感をもたらしてくれていて美味しい。
麺を食べながら麺の上に載せられたトッピングを食べる。味玉は中の黄身がトロリと舌の上でとろけるような食感と濃い味わいで美味しい。特大の穂先メンマは特製つゆに浸して食べた。スープを吸ったメンマはジューシーで美味しい。ボリュームもあって、なかなかの食べ応えである。カイワレと白髭ネギはつけ汁に浸して、麺と一緒に食べた。カイワレと白髭ネギのシャキシャキとした食感に、小麦の麺のもちもちとした食感の組み合わせが美味しい。つけ汁がみるみる内に減ってしまった。

残りの麺を食べるにはつけ汁が少なすぎる。店員を呼んで、つけ汁を追加できるか聞いてみると、新しい蕎麦猪口につけ汁を入れて持ってきてくれた。これなら残りの麺もたっぷりとつけ汁に浸けて楽しむことが出来る。


ふと、最初につけ汁だけで麺を食べなかったということに思い至り、新しいつけ汁に麺を浸けて食べる。濃い旨味のダシは麺にたっぷりと絡まって口の中に入ってくる。薬味が無いので、鯛の風味がストレートに口腔に広がった。もっちりとした麺はお互いに絡みあい、スープをたっぷりと吸って口の中に入ってきた。ジューシーな味わいで美味しい。
今度はチャーシューを食べる。やや厚みのあるチャーシューは豚バラチャーシューである。小ぶりなチャーシューは赤身と脂身がほぼ半々で白っぽく見える。1枚をつけ汁に浸して口に運ぶと、舌の上で脂がとろけるように美味しい。麺と一緒に食べると、チャーシューが口の中で崩れて麺に絡まって喉の奥に消えていく。脂の甘さと香ばしい風味が感じられた。

薄いハムのようなチャーシューは肩ロースのチャーシューである。脂身は少なく、そのまま食べるとハムのような食感だが、つけ汁に浸して食べると焼豚のような味わいで美味しい。麺と一緒に食べると、柔らかい歯応えに麺の食感が絡まって、なかなか食べ応えがあった。
麺の上に載せられていた鯛皮せんべいを食べる。これはつけ汁に浸けても柔らかくならないので、そのままかじった。パリパリとした食感の鯛皮せんべいは香ばしくて美味しい。鯛皮せんべいを食べながら麺を食べる。昆布海苔もつけ汁に浸し、麺と一緒に食べた。磯の香りが濃く、ダシの旨味とあわさって、また異なった味わいと食感である。

麺をおおかた食べ終えたところで、ダシ茶漬けを食べることにした。先ほどの食べ方が書かれたシートを見ると「スープにつけ汁をお好みで入れ、スープとして飲み、〆茶漬けを入れてお召し上がり下さい」とある。
目の前には2つの蕎麦猪口があり、1杯目の蕎麦猪口には底に少しだけつけ汁が残っている。この蕎麦猪口のつけ汁を大胆に「〆茶漬け(並)」に注いだ。そして、2杯目の蕎麦猪口に残っているつけ汁もまた適量「〆茶漬け(並)」に注ぐと、その上からスープを注いだ。

2杯目の蕎麦猪口に残したつけ汁にもスープを注ぎ、まずはスープを注いだつけ汁を飲む。魚介ダシのスープを注いだつけ汁は、魚介の旨味が濃くて美味しい。麺を食べているときに蕎麦猪口の中に残った具や細かい麺の切れ端がスープと共に口の中に入ってきて、思いがけず美味しかった。
続いて「〆茶漬け(並)」を食べる。つけ汁とスープが軽く混ざり合った出汁に浸ったご飯の山はかなり美味そうだ。おろしワサビと刻んだ柴漬けを軽くご飯に絡ませながら、ご飯をかき込む。


ネットリとした食感と塩気の強いカラスミは少量ながらもお茶漬けの中で存在感を誇っている。香ばしいアラレはダシを吸って、程よくジューシーで食感のアクセントになっている。刻んだ柴漬けのシャキシャキとした食感におろしワサビのツンとした風味が一陣の清涼感をもたらしてくれる。ダシの旨味を纏ったご飯は表現しがたいほどに美味しい。サラサラとご飯をかき込んでしまった。
あっという間にお碗の中は空になった。最後にコップに残った冷水を飲み干して完食。美味かった。満足である。

帰り支度をして、店を出た。
外は雨は止んでいた。上空には雲が切れて、暗い空が顔を出していた。


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