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宝登山@秩父

2024年11月03日 | おでかけ


文化の日の今日は晴れ。今朝は上空に澄んだ暗い空が広がっていて、星が瞬いている。東の地平線付近は、ほのかに明るくなっていた。今朝の気温は13℃で湿度が高く、北よりの風が吹いている。昨日深夜まで降った雨で濡れた路面は所々に水たまりがあるものの、既に乾き始めていた。潤った空気が心地よく、風が涼しい。
連休2日目の今日は秩父に出かけることにした。平日と同じ時間に家を出ると、日野駅に向かう。駅に着いてホームに上った。白っぽく見える東の空には雲が影絵のように浮かんでいて、その下には朝焼けで赤く染まった空が見える。次第に東の空が明るくなってきた。

高尾行きの電車に乗って八王子駅に着くと、八高線に乗り換えて東飯能でに下車した。東飯能駅から西武秩父までは西武秩父線に乗って行く。西武秩父駅に到着すると、秩父鉄道御花畑駅まで歩く。8分ほど歩いて駅に到着すると、今度は秩父鉄道に乗って長瀞駅を目指す。長瀞駅に到着したのは7時51分である。
早朝の秩父は下車する人も少なく、駅構内や駅の外は閑散としていた。


まずは宝登山ロープウェイの宝登山麓駅を目指す。日中は宝登山ロープウェイ宝登山麓駅と長瀞駅を結ぶシャトルバスが運行している。運行している時間は土休日は9時40分~17時の間なので、シャトルバスは走っていない。そのため、長瀞駅から宝登山ロープウェイの宝登山麓駅まで歩いて行くことにした。ちなみに要した時間は30分ほどである。


長瀞駅の正面の宝登山参道を歩いて行くと、正面に宝登山神社前のロータリーが見えてくる。この左手の坂を登っていくと、宝登山ロープウェイの宝登山麓駅に着く。かなり急勾配の坂で、これを昇っていくと、目の前が開けた。宝登山ロープウェイ宝登山麓駅に着くと、往復乗車券を購入した。


宝登山ロープウェイは標高差約237mを約5分かけて昇っていく。


宝登山頂駅に到着すると、駅の外に出た。


早朝にロープウェイに乗ったのは、雲海が見られるかも知れないという期待があったからである。宝登山ロープウェイでは宝登山頂から雲海を鑑賞するための早朝運転を日程限定で実施している。ちなみに雲海が発生しやすい条件というのは①前日に雨が降ること、②朝晴れること、③風が無いこと、の3つであり、今日はその条件を完備していると思われた。
しかし、雲海は見ることができなかった。駅員によると、ここ3~4年は雲海を見ることは無いとのこと。今朝も眼下に雲が浮かんでいるのが見えたが、やがて無くなったとのことだった。

駅から眼下を見渡すと、長瀞の町並みがあって、その先には秩父の山々が広がっている。


駅の西側を見渡すと奥秩父の山々の風景が広がっていた。
宝登山頂駅から徒歩5分ほどの所に宝登山神社の奥宮がある。


宝登山神社の本殿に参拝していないのに、奥宮を先に参拝していいのかどうかは分からないが、ロープウェイで一旦降りて本殿に参拝し、改めて奥宮に参拝するのは時間的にもお財布的にも、ちょっと無理なので、先に奥宮を参拝することにした。
宝登山神社は古代日本の英雄である日本武尊が神霊を拝したところと伝えられる。日本武尊が東国平定の折、分け入った山で炎に包まれて危うい事態に陥ったところ、何処からか現れた大きな山犬たちに救われたとのこと。尊は山の神が眷属の大口真神たる山犬を遣って救ってくれたのだと悟り、山頂に山の神の大山祇神・火の神火産霊神を祀り、山の名を「火を止める山」と表して「火止山(ほどさん)」と定めたとのこと。このことが寳登山神社の始まりとされるとのことである。

奥宮を参拝すると、山頂付近を廻る。山頂には小動物園の他、臘梅(ろうばい)園や梅園があるが、まだ花はほとんどついていない。山頂を一周すると、再びロープウェイで宝登山麓駅に降りた。
あらためて本殿に参拝する。本殿はロータリーより奥まったところにある。


鳥居をくぐり、手水舎で手を清めると、石段を登って本殿を参拝する。現在の本殿は明治に完成した社殿で、平成21年に社殿を飾る24孝の欄干彫刻を始め、軒下の小壁などに彩色を施したとのこと。


本殿の奥には日本武尊が東国平定の帰りに禊ぎをした泉がある。ここで身を清めて宝登山に登られたと伝えられている。この泉は「玉の泉」とも称されている。


本殿を一周して境内を出た。授与所で朱印帳を購入する。朱印帳は通常の朱印帳に加え、四季シリーズ秋季限定版(9月~11月)「ライトアップ大鳥居 紅葉と夜空の流星群」と題された朱印帳が販売されていた。通常の朱印版に比べて、秋季限定版の方がひとまわり大きい。今回はこの朱印帳を買うことにした。朱印帳に朱印をもらうと、境内を出る。

( 長瀞@秩父 に続く )


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