今日は晴れ。昨日、目覚まし時計をセットせずに寝てしまったこともあり、目が覚めたのは昼前だった。今週１週間はほぼフル出勤だったこともあり、だいぶ疲れが溜まっていたようである。カーテンを通して日射しが室内に入り込んでいて、部屋の中が薄明るい。カーテンを開けると眩しいばかりの陽光が室内に射し込んできた。
昼間の最高気温は14℃で寒かった昨日よりも６℃も上昇して、暖かくなった。天気予報によれば、３月中旬から４月上旬並みの陽気となったとのことで、今日はダウンコートは不要になりそうだ。外は、午後になって強い南風が吹いている。今月半ばから飛び始めた花粉で、今日は目や鼻が少しむず痒い気がする。
今日は特に予定もなかったが、こんなに陽気の良い日に家に閉じこもっているのも残念なので、午後になって散歩がてらカメラを持って、外出することにした。
大久保通りはいつも韓流ファンの女性客で混んでいるが、一歩裏の道に入ると少し歩きやすくなる。山手線の線路沿いの商店街を歩いていると、良さげなカフェ「珈琲 豆林（コーヒードリーム）」があったので、休憩がてらお茶をすることにした。
店に入る。店内は入口を入って左手にショーケースがあり、その先にカウンター席が３席配されている他、奥のスペースに４人掛けのテーブル席が４卓、３人掛けのテーブル席が１卓、２人掛けのテーブル席が２卓配されている。
空いているテーブル席に座ると、店員が注文を取りに来た。テーブルの上にはスティックシュガーとストロー、ガムシロップ、ミルク、紙ナプキンがあるだけで、メニュー等が無い。「メニューが無いのだが。」と店員に言うと、壁を見るように言われて、目を向けた。なるほどメニューは壁に掲示されている。
メニューは各種「ハンドドリップコーヒー」と「スペシャルティコーヒー」に加えて、ソフトドリンクや韓国風かき氷がある他、「チーズケーキ」「ワッフル」「クロワッサンサンドイッチ」等がある。ちなみにオススメは韓国ドラマで大ブレイクしたという「コン・ユ焼き」とのこと。「コン・ユ焼き」とは何だろうと、店員に聞くと、人形焼きみたいなスイーツだそうである。
「コン・ユ焼き」に興味は惹かれたが、食べたい気持ちは無かった。「チーズケーキ」を注文しようとしたが、売り切れとのこと。入口脇のショーケースの中を覗くと大きなマフィンが３種類（チョコ、バナナ、オレンジシード）並んでいる。そこでその中から「オレンジシード・マフィン」を注文することにした。飲み物は「ハンドドリップコーヒー」の中から「ブレンド マイルド」を注文する。
店内には韓流ドラマのポスターが所狭しと貼られている。韓流ファンの女性客が多く、男性客は自分だけである。客層といい、店のメニューといい、この店は日本のカフェではなく、韓国のカフェらしい。
この店はお冷やが無いようだ。仕方ないので、デイパックの中から読み物を取り出して記事を読んでいると、しばらくして「ブレンド マイルド」と「オレンジシード・マフィン」が運ばれてきた。
まずは「ブレンド マイルド」をブラックのまま飲んでみる。コーヒーカップにたっぷりと入ったコーヒーは優しい苦みで、飲みやすいが、少し薄いようにも感じる。逡巡した後、ミルクと砂糖を入れて、再び飲んでみた。すると、やはり、というか期待通りというか、味が薄っぺらなコーヒーに変わってしまった。ちょっとショックである。
気を取り直して「オレンジシード・マフィン」を食べる。マフィンはこれまでに食べたマフィンの中で特大サイズの大きさである。見た目直径は10センチくらいあり、高さは８センチくらいある。周囲の紙を外して、フォークで切り分けて口に運んだ。
ほのかに温かいマフィンの中にはオレンジのピールが練り込まれている。表面の粒々はチアシードだろうか。マフィンの名前がオレンジシードなので、おそらくチアシードが生地に練り込まれていると思われる。
マフィンの生地は甘さ控えめで美味しい。生地に練り込まれたダイスカットされたオレンジのピールとシードの粒々感がアクセントになっている。しかもボリュームがあるのでなかなか満足できた。
マフィンを食べた後はコーヒーを飲む。やはりお冷やが無いのが残念だ。他の客がお冷やを要求していて、店員がグラスに入ったお冷やを運んできていた。こちらにも運んでくるかと思ったが、それは無かった。もしかしたらお冷やは有料なのかも知れない。そう思うと、お冷やを欲しいとも言えなかった。お冷やを別途注文するくらいなら、店を出た方が良いように感じた。
店内の居心地は悪くはなかったが、なんだか違和感を感じていた。結局、しばらく読み物を読んでいたが、区切りのいいところまで読んだところで店を出ることにした。店の入口脇のレジで代金を払って店を出た。
外は日が沈んで夕闇が迫っていた。帰りに買い物をして帰ることにしていたので、電車に乗って東中野に移動すると、スーパーに入った。来週はもうひな祭りである。店内はひな祭りの菓子類が売られていた。
買い物を済ませると、帰宅する。午後吹いていた南よりの風が北よりの風に変わった。空気が冷たく感じられた。
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