今日は晴れ。今朝は冴えわたった暗い空が上空に広がっていて、西の空には黄金色に輝く満月が浮かんでいる。今朝の気温は-2℃で、3日連続の冬日となった。西よりの風が吹いていて、空気がキンキンに冷たく、目の前の風景が凍り付いているように思えた。LEDの街灯の明かりが寒々しく感じられる。
今日は通常出勤のため、早朝に家を出た。玄関の扉を開けると、まるで冷凍庫の扉を開けたように、冷気が室内に流れ込んでくる。外に出て息を吸うと、硬くて冷たい空気で鼻の奥がツンと痛いくらいに感じられた。クローゼットからハーフコートを出すのを忘れて、薄手のモッズコートを羽織って外出したのだが、風が体温を奪っていくかのように冷える朝である。明日はハーフコートを準備しておこう。
電車に乗って新宿駅に到着すると、空は少し明るくなっていた。職場に到着して、窓から西の方角を見渡すと、朝日で赤く染まった稜線が澄んだ空気にクッキリと浮かんでいる。自席で仕事をしていると、朝日を浴びたビルの窓が陽光を反射して、職場にオレンジ色の光が射しこんできた。やがて、空が明るくなってきて、上空の空が青く染まってきた。
今日は昼前に外で打合せの予定があり、午前中に外出する。新宿駅から埼京線とりんかい線を乗り継いで国際展示場駅に出た。
打合せを終えると、お昼を食べて職場に帰ることにして、新交通ゆりかもめ線東京ビッグサイト駅に直結している有明フロンティアビルに入る。有明フロンティアビルA棟2階に居酒屋「チムニー 東京ビッグサイト前店」が最初に目に入った。
店も空いており、さっそくこの店に入店することにした。
入口の左脇に置かれたローテーブルの上に消毒液が置かれているので、ここで手指の消毒をすると店内に入る。店内は広く、右手奥に厨房があって、その手前に12人掛けのテーブル席が1卓と6人掛けのテーブル席が3卓、4人掛けのテーブル席が9卓、2人掛けのテーブル席が4卓配されていた。ちなみに12人掛けのテーブル席には卓上に仕切板が置かれていて、カウンター席のように使われていた。
店員に案内されて4人掛けのテーブル席に座る。卓上には醤油と七味唐辛子、楊枝、紙ナプキン、手指消毒用アルコール、夜のメニューが載せられているほか、テーブルの中央に紙おしぼりが2つほど置かれていて、ラミネートされたランチメニューが載せられている。ちなみに日替わり定食は「チーズトマトハンバーグ」、本日の魚定食は「銀ヒラス西京焼き」となっている。
さっそく店員を呼んで、料理を注文した。注文したのは「いろどり(彩り)海鮮丼」である。ランチメニューに掲載されている料理は全品ご飯の大盛り、おかわり無料となっていたので、ご飯大盛りで注文した。また、ランチメニューは全品ドリンクバー付きとなっており、店員に案内されて窓際の各種ドリンクが載ったテーブルに向かった。
テーブルの上にはご飯のお釜としゃもじ、お湯の入ったポットとホットコーヒーの入ったポット、コーヒーカップが重ねられた籠、3つほど重ねられたコップが載せられたトレー、冷水、アイスコーヒー、冷麦茶、オレンジジュース、アイスティー(アールグレイ)、グレープフルーツジュース、氷、ミルク、ガムシロップ、ストロー、スティックシュガー、スプーン、「今日の煎茶」と書かれたティーバッグ、アルコール消毒液が置かれている。
コップを1つ取り、氷を適量入れると、冷水を注いで席に戻った。お冷やを飲んで料理ができるのを待っていると、やがて店員が料理が一式載ったトレーを運んできた。
トレーの上には「いろどり(彩り)海鮮丼」の他にお椀とミニサラダ、小鉢、醤油小皿、箸が載せられている。
さっそく紙おしぼりを1つ取った。そして醤油小皿に醤油を注ぐ。
小鉢は冷や奴である。絹ごし豆腐の上におろし生姜が載せられ、刻みネギが散らされている。
冷や奴にも醤油を垂らす。
それから紙おしぼりで手を拭くと、箸を取って、さっそくお椀の味噌汁を飲むことにした。味噌汁はワカメの味噌汁で巻き麩が浮かべられている。
空腹の胃袋に味噌汁のダシが染み渡るように美味しい。肉厚のワカメはシャキシャキとした食感で、味噌汁にボリュームを与えている。ダシをたっぷりと吸った巻き麩がジューシーで美味しい。味噌汁を半分くらいまで飲んだところで、お椀を置いた。
続いて先にミニサラダを食べることにした。ミニサラダはキャベツの千切りにちぎったレタスを和えていて、フレンチドレッシングがかけられている。
生野菜はシャキシャキとした食感で、みずみずしくて美味しい。レタスのふんわりとした食感にキャベツの千切りがボリューム感を与えている。キャベツのシャキシャキとした食感にフレンチドレッシングの酸味が適度に絡んで、なかなか美味しかった。
サラダを片付けると、いよいよ「いろどり(彩り)海鮮丼」を食べる。「いろどり(彩り)海鮮丼」は丼にご飯を盛り、刻み海苔を散らした上にまぐろとサーモン、タコの切り身を3枚ずつ並べ、玉子を2切れ、キュウリのスライスを3枚、ガリとおろしワサビを載せた大葉を1枚のせて、トビコと白胡麻を散らし、ボイル海老を3尾トッピングしている。
醤油小皿に垂らした醤油におろしワサビを落として醤油に溶かすと、ワサビ醤油を作った。海鮮丼の上に載せられている切り身は小さめな上にトビコが散らされているということもあって、ワサビ醤油を海鮮丼の上から廻しかけて海鮮丼をかき込むことにした。
まずはマグロである。海鮮丼に定番のマグロは小さいながらも筋が無く、もっちりとした食感に濃厚な味わいが美味しい。サーモンはトロリとした食感で、身が甘く感じられた。タコは柔らかく、しかも噛み応えがある。噛めば噛むほど味が出るような味わいで美味しかった。
ここで、ガリを食べて口の中をリセットする。醤油を垂らしたこともあるが、ガリはジューシーで、甘酸っぱさの中に醤油の旨みとワサビのツンとした清涼な風味が合わさって、これだけでもご飯が進む。丼の中のご飯がだいぶ無くなってしまった。
ここで、丼を持ってドリンクバーのお釜の前に進んだ。少しだけご飯を丼によそうと、再び席に戻る。今度は玉子焼きを食べながらご飯を食べる。玉子焼きはほどよく甘くて、ジューシーな味わいである。ボイル海老は剥き身で、尾まで除かれている。海老をそのまま口に放り込むと、ぷりぷりとした身が甘くて美味しい。あっという間に海老も無くなってしまった。
キュウリのスライスと大葉を片付けると、残ったご飯を冷や奴で食べることにした。先ほど醤油を垂らした冷や奴をご飯の上に載せる。
豆腐を適当に崩して、ご飯をかき込んだ。舌触り滑らかな絹ごし豆腐の食感にトビコのプチプチとした食感がアクセントになって美味しい。醤油を含んだおろし生姜はジューシーであっという間にご飯が無くなった。丼が空になると、味噌汁を飲み干す。
食事を終えると少し体が熱くなった。窓から日が射し込んでいることも手伝って、身体がポカポカとする。食後にアイスコーヒーを飲むことにして、再びドリンクバーに進んだ。新しいコップに氷を入れてアイスコーヒーを注ぐ。ストローとガムシロップ、ミルクのポーションを1つずつ持って席に戻った。
アイスコーヒーにストローを挿して、まずはブラックのままアイスコーヒーを飲む。アイスコーヒーは苦みと酸味が調和していて、スッキリとした味わいで口の中がサッパリとする。
アイスコーヒーにミルクとガムシロップを注ぐと、甘いミルクコーヒーを楽しんだ。食事を終えて熱くなった体が、クールダウンしていくように感じられる。アイスコーヒーを飲み干すと、コップに残ったお冷やを飲み干して完食。美味かった。満腹、満足である。
席を立って身支度を調えると、伝票を持って店の入口脇のレジに進んだ。この店はdポイントが使えるということなので、ポイントカードとクレジットカードを出して、代金を支払う。支払いを終えると、店を出た。
日中は快晴で、上空には雲ひとつ無い澄んだ青空が広がった。昼間の最高気温は12℃で湿度が低く、午後から南よりの風が吹いてきた。乾いた風が冷たいものの、日射しがポカポカと暖かくて心地よい陽気である。お昼を食べた後ということもあるが、ビルからりんかい線国際展示場駅まで歩いていると、少し体が熱くなってきた。
帰りはりんかい線国際展示場駅から埼京線直通りんかい線川越行きの電車に乗って新宿駅に到着した。新宿駅から職場に戻ると、午後の業務を開始する。西の窓からは冠雪した富士山の白い姿に太陽の光が注がれて、眩しく見えた。
午後、仕事をしていると、東の窓面に下されたブラインドがオレンジ色に染まっている。時計を見ると既に午後4時を廻っていた。西の窓からは夕日が山地の山の端に沈んでいこうとしているのが見える。日が沈むと急速に空が暗くなってきた。
今日は帰宅するのが少し遅い時間になってしまった。職場を出ると、東の空のビルの合間に丸い月が朧な光を放っているのが見えた。上空には薄い雲が広がっているようだ。昼間の陽気の余韻か、南よりの風が涼しく感じられる。少し湿度も高くなってきたようだ。
新宿駅から中央線快速電車に乗って帰宅の途につく。通勤快速電車の1本前ということもあって、車内は空いていた。それでも座れたのは電車が三鷹駅に到着したときである。席に座ってカバンの中から読み物を読んでいると、やがて電車は日野駅に到着した。電車を降りると改札を抜けた。
都心に比べると日野は5℃くらい気温が低い。冷たい風がキリッと感じられて、電車の車内で温まった身体に緊張が走る。上空には暗く冴え渡った空が広がっていて、丸い月が煌々と辺りを照らしていた。