J@Dの備忘録

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長瀞@秩父

2024年11月03日 | おでかけ



( 宝登山@秩父 から続く )

再び長瀞駅まで戻ってくると、今度は線路を渡り、岩畳通りを歩いて荒川に出た。この辺りは荒川中流域で、川を挟んだ正面には「白鳥島」と名付けられた岩が見える。


川の左岸には国指定の名勝・天然記念物「長瀞岩畳」が連なっている。「長瀞岩畳」は隆起した結晶片岩が畳を敷き詰めたかの様に広がっている。荒川を挟んで「明神の滝」が見えた。


「長瀞岩畳」を歩きながら川の上流に向かう。


昨日の雨で荒川の川面は茶色く濁って見える。その両岸を切り立った岩肌が見事な景観を作り出している。正面に「秩父赤壁」が見える所まで来た。中国の赤壁になぞらえて名付けられた岩肌は地殻変動によって作り出された割れ目の壁である。


日中は快晴で、上空には雲ひとつ無い青空が広がった。昼間の最高気温は22℃で湿度が低く、乾いた北よりの風が吹いている。カラリとした暑さで、空気が心地よく感じられたものの、強い日射しが照りつけていて汗をたっぷりとかいてしまった。
「月の石もみじ公園」まで来ると、一旦川岸から南桜通りに上がった。公園のもみじはまだ濃い緑色で、紅葉までにはまだ時間がかかりそうだ。少し上流方面に向かって歩き、再び河岸に降りる。河岸は「長瀞岩畳」が無くなっているものの、茶褐色と白の縞模様が見られる盛り上がった岩場になっている。この石が「虎岩」である。少し歩いて行くと、大きな石が川端に鎮座していて、その頂上には金剛棒のような杖が岩に付き立っていた。


岩を廻って川面に近づく。土色に染まった川面は日射しを受けてキラキラと煌めいて見える。激しい流れで、濁流のような水面は少し怖い。折り畳まれるように褶曲して、トラの毛皮のような模様に見える虎岩は地下深部の高い圧力の下で形成されて隆起したものとのこと。


少し上流には秩父鉄道の荒川橋梁が見える。その手前の向い岸には長瀞ライン下りのAコースの親鼻橋乗船場所が見えた。
河岸から上長瀞駅に向かう。秩父鉄道の踏切を渡ると、警笛が聞こえてきた。親鼻駅方面から長瀞駅方面に向かう貨物電車が通り過ぎていった。


上長瀞駅近くの蕎麦屋でお昼を食べると、秩父鉄道に乗って一旦、長瀞駅に戻る。長瀞ライン下りを体験することにして、長瀞駅前の案内所でAコースのチケットを購入すると、Aコースバス乗り場から送迎バスに乗って、親鼻橋乗船場所に向かった。
乗船場所から舟に乗る。舟の舳先と船尾に1人ずつ船頭がいて、舟を操る。舟の両脇に席が設けられていて、ライフジャケットを着て席に座る。川面は後ろを振り返ることによって間近に見ることができる。カメラで写真を撮るにはかなり厳しい姿勢である。座ったのは進行方向右手の席である。後で考えると、「長瀞岩畳」を間近で見るには反対側に座れば良かったが、そこまで思いが至らなかった。

舟が岸を離れると、まもなく、進行方向右手に「亀の子岩」が見えてきた。


 亀の形に見えるという「亀の子岩」は 川の流れに侵食されてできた自然のアートである。
Aコースの川下りは3キロコースを約15~20分ほどで下る。乗ってみれば、あっと言う間だった。やがて舟が「長瀞岩畳」にさしかかってくると、まもなく下船ポイントである。


先ほど歩いていた「長瀞岩畳」の岩肌が間近に迫る。「明神の滝」には小さい虹がかかっているのがみえた。
舟を下りると、長瀞駅に向かう。舟に乗って写真を撮るのはかなり難しかった。

長瀞駅に到着するとちょうどSLが到着するところだった。沿線には多くの観光客が詰めかけていた。


長瀞駅からSLが熊谷駅方面に発車するのを見送った後、今度は電車に乗って御花畑駅に向かう。御花畑駅に到着すると、電車を降りて西武秩父駅まで歩いた。お土産などを買って、西武秩父駅から電車に乗って帰宅の途に着く。だいぶ日も傾いてきて、空が薄暗くなってきた。


西武秩父駅からは西武秩父線と八高線、中央線を乗り継いで日野駅に向かう。日野駅に着く頃には既に夜7時近くになっていた。電車を降りて改札を抜けると駅の外に出る。上空には澄んだ暗い空が広がっていて、星が瞬いていた。昼間の陽気からぐっと気温が下がって夜風が冷たく、肌寒いほどに感じられた。

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宝登山@秩父

2024年11月03日 | おでかけ


文化の日の今日は晴れ。今朝は上空に澄んだ暗い空が広がっていて、星が瞬いている。東の地平線付近は、ほのかに明るくなっていた。今朝の気温は13℃で湿度が高く、北よりの風が吹いている。昨日深夜まで降った雨で濡れた路面は所々に水たまりがあるものの、既に乾き始めていた。潤った空気が心地よく、風が涼しい。
連休2日目の今日は秩父に出かけることにした。平日と同じ時間に家を出ると、日野駅に向かう。駅に着いてホームに上った。白っぽく見える東の空には雲が影絵のように浮かんでいて、その下には朝焼けで赤く染まった空が見える。次第に東の空が明るくなってきた。

高尾行きの電車に乗って八王子駅に着くと、八高線に乗り換えて東飯能でに下車した。東飯能駅から西武秩父までは西武秩父線に乗って行く。西武秩父駅に到着すると、秩父鉄道御花畑駅まで歩く。8分ほど歩いて駅に到着すると、今度は秩父鉄道に乗って長瀞駅を目指す。長瀞駅に到着したのは7時51分である。
早朝の秩父は下車する人も少なく、駅構内や駅の外は閑散としていた。


まずは宝登山ロープウェイの宝登山麓駅を目指す。日中は宝登山ロープウェイ宝登山麓駅と長瀞駅を結ぶシャトルバスが運行している。運行している時間は土休日は9時40分~17時の間なので、シャトルバスは走っていない。そのため、長瀞駅から宝登山ロープウェイの宝登山麓駅まで歩いて行くことにした。ちなみに要した時間は30分ほどである。


長瀞駅の正面の宝登山参道を歩いて行くと、正面に宝登山神社前のロータリーが見えてくる。この左手の坂を登っていくと、宝登山ロープウェイの宝登山麓駅に着く。かなり急勾配の坂で、これを昇っていくと、目の前が開けた。宝登山ロープウェイ宝登山麓駅に着くと、往復乗車券を購入した。


宝登山ロープウェイは標高差約237mを約5分かけて昇っていく。


宝登山頂駅に到着すると、駅の外に出た。


早朝にロープウェイに乗ったのは、雲海が見られるかも知れないという期待があったからである。宝登山ロープウェイでは宝登山頂から雲海を鑑賞するための早朝運転を日程限定で実施している。ちなみに雲海が発生しやすい条件というのは①前日に雨が降ること、②朝晴れること、③風が無いこと、の3つであり、今日はその条件を完備していると思われた。
しかし、雲海は見ることができなかった。駅員によると、ここ3~4年は雲海を見ることは無いとのこと。今朝も眼下に雲が浮かんでいるのが見えたが、やがて無くなったとのことだった。

駅から眼下を見渡すと、長瀞の町並みがあって、その先には秩父の山々が広がっている。


駅の西側を見渡すと奥秩父の山々の風景が広がっていた。
宝登山頂駅から徒歩5分ほどの所に宝登山神社の奥宮がある。


宝登山神社の本殿に参拝していないのに、奥宮を先に参拝していいのかどうかは分からないが、ロープウェイで一旦降りて本殿に参拝し、改めて奥宮に参拝するのは時間的にもお財布的にも、ちょっと無理なので、先に奥宮を参拝することにした。
宝登山神社は古代日本の英雄である日本武尊が神霊を拝したところと伝えられる。日本武尊が東国平定の折、分け入った山で炎に包まれて危うい事態に陥ったところ、何処からか現れた大きな山犬たちに救われたとのこと。尊は山の神が眷属の大口真神たる山犬を遣って救ってくれたのだと悟り、山頂に山の神の大山祇神・火の神火産霊神を祀り、山の名を「火を止める山」と表して「火止山(ほどさん)」と定めたとのこと。このことが寳登山神社の始まりとされるとのことである。

奥宮を参拝すると、山頂付近を廻る。山頂には小動物園の他、臘梅(ろうばい)園や梅園があるが、まだ花はほとんどついていない。山頂を一周すると、再びロープウェイで宝登山麓駅に降りた。
あらためて本殿に参拝する。本殿はロータリーより奥まったところにある。


鳥居をくぐり、手水舎で手を清めると、石段を登って本殿を参拝する。現在の本殿は明治に完成した社殿で、平成21年に社殿を飾る24孝の欄干彫刻を始め、軒下の小壁などに彩色を施したとのこと。


本殿の奥には日本武尊が東国平定の帰りに禊ぎをした泉がある。ここで身を清めて宝登山に登られたと伝えられている。この泉は「玉の泉」とも称されている。


本殿を一周して境内を出た。授与所で朱印帳を購入する。朱印帳は通常の朱印帳に加え、四季シリーズ秋季限定版(9月~11月)「ライトアップ大鳥居 紅葉と夜空の流星群」と題された朱印帳が販売されていた。通常の朱印版に比べて、秋季限定版の方がひとまわり大きい。今回はこの朱印帳を買うことにした。朱印帳に朱印をもらうと、境内を出る。

( 長瀞@秩父 に続く )

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