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散歩@武蔵御嶽神社

2023年09月07日 | 散歩


今日は曇りときどき晴れのち雨。今朝は上空に青空が広がっているものの、東の空には雲が広がっていた。朝日が雲を透かすように照りつけていて、薄日が射している。今朝の気温は23℃で湿度が高く、弱い北よりの風が吹いている。ベランダに出てみると、空気がシメシメと感じられるものの、風がほんのりと涼しく感じられる。団地の前庭の茂みの中から虫が鳴いているのが聞こえた。
昨日と今日は夏休消化のため、休みを取った。といっても、特に予定も無く、昨日はスッキリしない空模様だったこともあって、家でゴロゴロしてしまった。今日も特に予定は無いものの、朝早く起きると、インスタントコーヒーを淹れ、朝刊を読みながらのんびりと過ごす。

せっかくの夏休みなので、ちょっとカメラを持って出かけることにした。以前から気になっていた武蔵御嶽神社に行くことにして、御朱印帳をデイパックに入れて家を出る。立川駅から青梅線に乗り換えて青梅駅に到着すると、ここで電車を乗り換えて御嶽駅に向かう。御嶽駅に着いたのは12時45分である。


日中は雲が多い空模様となった。上空の雲の合間から青空が顔を出していて、日が射している。昼間の最高気温は30℃で、真夏日となった。湿度が高めで、東よりの風が吹いている。日射しが柔らかく感じられるものの、風がムシムシとしていて蒸し暑い陽気である。
御嶽駅からはバスに乗って、御岳登山鉄道滝本駅に着いた。


ここから御岳山ケーブルカーに乗って御岳山駅に向かうのである。


滝本駅から御岳山駅までは1km余りの距離だが、標高差は423.6m、最大勾配斜度25度の急勾配を6分程度で結ぶ。ケーブルカーの一番前から見ると、レールがまるで壁を登っているように見える。


ケーブルカーに乗っていると、まるで斜行エレベーターに乗っているように思えた。かなりの急勾配をゆっくりと上に上がっていく。
御岳山駅に到着すると、ケーブルカーを降りて改札を出た。駅を出てすぐ脇が御嶽神社の参道の入口となっている。


参道はうっそうと茂った山の中をゆるやかに登っていくような坂道で、日が陰っていて涼しい。山上は都心より6℃は気温が低いといわれているとのこと。神社に近づくにつれて、次第に坂道の勾配はきつくなってきてきた。坂道を登っていると、全身から汗がしたたり落ちて、水を浴びたようにTシャツがびしょびしょに濡れてしまった。
大鳥居前の広場に到着したのは午後1時40分である。大鳥居の前に手水舎があって、ここで手指と口を清める。


大鳥居をくぐると、最初に随神門が見えてきた。


随神門をくぐり、ひたすら霧の御坂と呼ばれる階段を登っていく。階段の頂上には赤色の拝殿がある。


まずは拝殿で参拝。


拝殿の脇の看板によれば、武蔵御嶽神社の御祭神は櫛真智命(くしまちのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)となっている。パンフレットには廣國押武金日命(安閑天皇)(ひろくにおしたけかなひのみこと)も御祭神になっている。また奥の院には日本武尊(やまとたけるのみこと)が祀られている他、ご眷属として大口眞神(おおくちのまかみ)が祀られているとのこと。
創建は崇神天皇の御代と伝えられている。日本武尊御東征のみぎり、難を白狼の先導によってまぬがれたといわれ、古くより関東の霊山として信仰されてきたとのこと。江戸時代には大久保長安が普請奉行として社殿を改築したとのことである。

続いて左手に進み、神符授与所で御朱印帳に御朱印をもらった。
拝殿の北側には本殿があり、本殿の両脇玉垣(垣根)で仕切られた奥には多くのお社が祭られている。一番奥にある狼を祀る「大口真神社」の奥には奥の院遙拝所がある。


奥の院には日本武尊を祀っているとのことだが、本殿から山道を歩いて片道40~50分かかると宮司に言われて、さすがに腰が引けた。というより足がガクガクしている。遙拝所から参拝することで勘弁してもらうことにした。


「大口真神社」の東北には「常磐堅磐社」(旧本殿)がある。黒漆に鮮やかな彩色が施された建物は現在の本殿が明治10年に建て替えられた際、そのままここに移築されたもので元禄年間の建物という。


拝殿前に戻り、階段を降りて左手に向かった。正面には宝物殿があり、その前に畠山重忠像が置かれている。鎌倉幕府の有力御家人である畠山重忠は武蔵御嶽神社に鎧と太刀を奉納したと伝えられている。
宝物殿は拝観日が土曜日・日曜日・祝祭日となっており、今日は休館日となっている。


しかし、休館となっているはずの宝物殿から小学校の遠足だろうか、生徒達がぞろぞろと出てきた。思わず宝物殿に近づくと、宮司さんが出てきたので、平日は閉館であることを確認する。すると、宮司さんから「拝観料を払ってもらえれば拝観してもいいですよ」と言ってもらえたので、その厚意に甘えて館内を拝観させて頂くことにした。
宝物館は2階建てで、1階は特別企画展「オオカミ信仰とおいぬさま」が展示されていた。展示によると、昔は御嶽にもニホンオオカミが生息していたとのことで、その骨が大事に保管されているとのことである。

2階は鎧兜や刀剣類、馬具などが展示されていた。国宝「赤糸威大鎧<兜、大袖付>」や円文螺鈿鏡鞍など重要文化財など多くの文化財が展示されている。なかなか見応えのある展示品ばかりであった。
宝物館を出ると、神符授与所で拝観料を支払い、本殿を後にした。階段を降りて御岳山ケーブルカー「御岳山駅」に向かう。急な坂を慎重に下りていき、歩いて20分ほどで駅に着いた。


駅前の広場の先にレンゲショウマ群生地がある。急な階段を登っていくと、レンゲショウマが咲いているのが目に入った。レンゲショウマはキンポウゲ科の多年草で、ハスの花に似た淡紫色の花を数個下向きに開く。淡い紫がかった色合いの可憐な花は「夏の妖精」と称されている。御岳山は関東一の群生地と言われ、約5万株が植生する地として知られているとのことである。


レンゲショウマを撮っていると、蚊が飛んできて、あちこちを刺されまくってしまった。今度来るときは虫除けが必要である。
次第に疲労が溜まってきたので、帰宅することにした。上空の雲は次第に厚くなり、日射しが無くなってしまった。御岳山ケーブルカー「御岳山駅」からケーブルカーに乗る。


滝本駅に着くと、バスに乗って御嶽駅に向かう。バス停でバスを待っていると、次第に雲の厚みが増してきて、日射しが無くなってきた。沢を流れる水の音が聞こえていて、山の風が涼しげに感じられた。
ケーブルカーからバスの乗り継ぎが悪くて、御嶽駅に到着したのは午後5時にさしかかろうとしていた。御嶽駅に到着すると、駅舎には明かりが点いていた。


御嶽駅から電車を乗り継いで帰宅の途につく。日野駅に到着する頃には日が沈んで空が暗くなっていた。家に着くと、風呂を沸かして汗を流す。今日はだいぶ歩いた。足が棒のようである。
夜、9時を廻ってしばらくすると雨が降り出してきた。


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