千葉に住む弟からカーネーションが届いた。毎年、何やかやと気を遣ってくれる。
カーネーションには小さなカステラがセットされていた。目の悪い母であるが、
目ざとく「何だそれは」と聞いてきた。糖尿の母に何だ、と思いながら目の前から隠す。
3時のおやつにカステラを少し食べる。しばらくすると夕日が南隣の家に当たりだす。
反射する光がまぶしいと強烈に訴える。顔を母の目の位置に置いてみたが、
まぶしくはない。母があまりに強く訴えるので、否定する流れになってしまった。
HPの更新をしていると、いつもの時間前に「そろそろ寝ようか」と言う。
8時半になり、「そろそろ寝るかい」と声をかけても「まだいい」と言うこともある。
まったく気ままな母である。
日中ほとんど母に付ききりなので、時に互いの常識がぶつかりあい、険悪になる。
母の日直前の一日は、いつもと変わることなく過ぎていく。