天地を 照らす日月の 極みなく あるべきものを 何をか思はむ 

わびぬれば 今はたおなじ 難波なる みをつくしても あはむとぞ思う

聖徳太子1390年忌

2011年04月24日 | 春はあけぼの
 今日は、復活祭。太陽が真東から昇り、月が満ち、キリストが復活しました。

 十七条憲法をまとめ仏教をあつく信仰した聖徳太子(574~622)の1390年忌を記念する御聖諱(ごしょうき)法要が22日、太子が創建した法隆寺(大野玄妙管長、奈良県斑鳩町)で営まれた。
 太子の遺徳をしのぶ10年に1度の法要で、今回は東日本大震災からの復興も祈願した。
 午前9時すぎから、太子の住まいの跡に立つという夢殿で、同寺の僧侶が読経。続いて、阿修羅や獅子などにふんした信徒ら約120人が、太子像を載せた輿を中心に、雅楽の調べに乗って大講堂まで約500メートルを練り歩いた。この後、大講堂前の特設舞台で、舞楽の奉納などがあり、大野管長は「震災で亡くなった方のご冥福を祈り、早期の復興を願う」との表白を読み上げた。

 法要は太子をたたえる行事として奈良時代ごろに始まり、近年は10年に一度営まれている。「お会式」の始まりは、夢殿が建立された後の天平20年(748)ごろと考えられている。聖徳太子のご命日(2月22日、今は4月22日)にその遺徳をたたえ、供養する法要で、現在10年に一度大講堂で行われる聖霊会を「大会式」とよび、毎年行われる聖霊院の法要を「小会式」とよんでいる。

2011年04月17日 | 花鳥風月
嬉やと 再び覚めて 一眠り
浮世の夢は 暁の空

先にゆき 後に残るも 同じ事
つれて行ぬを 別とぞ思ふ
徳川家康

君がため 惜しからざりし 命さへ
長くもがなと 思ひけるかな
藤原義孝

わすらるる 身をば思わず 誓ひてし
人のいのちの 惜しくもあるかな
右近

治まれる 大和の國に 咲匂う
幾萬世の 花の春風
徳川家康

想定外

2011年04月10日 | まつりごと
 津波から、自分の命を守り抜いた子どもたちがいる。岩手県釜石市立の14の小中学校全校は、校内にいた児童生徒約3千人全員が無事。掛け替えのない命を救った独特の防災教育に注目したい。
 釜石市で防災教育に携わってきた群馬大学の片田敏孝教授(災害社会工学)は子どもたちに呼び掛け続けてきた。要点は三つ。一つは「想定を信じるな」。市教委とともに各地の津波浸水状況、避難経路を想定したハザードマップを作った。子供に登下校時の避難計画も立てさせ、基礎知識を刷り込んだ。しかしあえて「その想定を信じるな」と教えた。想定に頼れば、想定外の事態に対応できなくなるからだ。二つ目は「その状況下で最善の避難行動を取ること」。事前にどんな想定をしても、実際の津波は単純ではない。三つ目は「率先避難者たれ」。人のことは放って置いてもまず自分の命を全力で守ること。「必死で逃げる姿」が周囲への最大の警告になるからだ。~産経新聞より

 人は潜在能力の3~5%しか使っていないとされています。あとは「想定外」です。「想定」とはこの呼びかけにあるように「基礎知識」のことであり、それを「想定外」に、咄嗟に活かしたのがこの子どもたちです。地震、原発の基礎知識について考えるのは平時にし、「想定外」に対処している今は、津波から自分の命を守り抜いた子どもたちについて学びたい。必死に専念することにより、危機を好機としたい。思わぬ力を発揮できる千載一遇の好機を活かしたい。何が起きても力を発揮できない人たちが国政にいる危機に。

Dセリン

2011年04月07日 | 科学
 スポーツや楽器演奏などの技能を習得するのに、「Dセリン」という特別なアミノ酸が重要な働きをしていることを慶応大学の柚崎通介(ゆざきみちすけ)教授(生理学)らが明らかにした。
 Dセリンは、幼若期のマウスの小脳に豊富にあるが、成長するとほとんどなくなってしまう。Dセリンを上手に活用することで、大人でも効率的に技能の習得ができるようになるかもしれない。科学誌「ネイチャー・ニューロサイエンス」に4日発表した。
 練習の繰り返しで上達する技能は、小脳の神経細胞同士をつなぐシナプスで、情報伝達を担うたんぱく質の数が増減することで、記憶されると考えられている。
 柚崎教授らは、通常のアミノ酸とは構造の異なるDセリンが、技能習得が容易な幼若期にだけ小脳に大量に存在するのに注目。マウスの実験で神経細胞を刺激すると、Dセリンが放出され、小脳のシナプスの情報伝達を担うたんぱく質が減ることを発見した。Dセリンが働かないようにしたマウスでは、技能習得が著しく低下することもわかった。
 柚崎教授は「人でもマウスと同じようにDセリンが重要な役割を担うと考えられる。Dセリンの働きを制御することで、大人でも効率的に技能の習得ができる可能性がある」と話す。