「当該資料を用いて官邸内で説明を行ったことはない。当該資料の存在も記憶にないと。緊急参集チームのテーブルに震災発生後、初期の2週間ぐらいは私の席があり、私が席を外している間も配られた資料は全部たまっていって、席に戻ると全部一通り見ているが、私も見ていない。従って、官邸のどなたか事務方のところでこの情報が止まっていたということであるというのが、現時点まで調査をした結果だ」
――情報が止まっていた理由は。
「いま、どういう理由で、ということについて調べてもらっているところだが、少なくとも結果的に重要な情報ではないと判断をしたとしか考えられないと思っている」
――SPEEDIは一義的には文科省の所管だと思うが、こういう重要なデータというエクスキューズがあって送られたのではないかと思うが、受け取った方は重要な情報ではないと判断したのか。両者のやりとりはどうなっているのか。
「その間のやりとりについて、まだ把握ができている状況ではない。ただ、その数日後の段階で、私のところには、そもそも試算していない、シミュレーションしていないという報告で、そちらのことの方がむしろ本質的な問題ではないだろうかと思っている」
――長官はこのデータを見て重要度をどの程度認識したか。
「もちろん、この資料を見たのは今回公表されて、報道されて、それで拝見したが、様々な知見をもっているので、これは当然その時点で私のところに報告があれば、その後の例えば避難指示にあたっての参考になったことは間違いないだろうと。そういった意味では重要であったというふうな判断はできる。ただ、12日の未明の段階で、その判断ができたのかどうかというのはなかなか今の段階で即断はできない」
――FAXが送られていて、きちんと説明がされなかった重要な資料は他にもあるのか。
「これは恐らく、きちっと緊急参集センターの幹部の部屋に届けられていた資料だけでも、1時間テーブルを離れているとこんな分厚い量になっているので、おそらく隣のオペレーションルームに来て、緊急参集チームのところまで上がっていない資料の量は相当な膨大な数なんだろうと思っている。これは最近、緊急参集チーム、地下の危機管理センターの業務量、つまり実際のいま危機管理が続いている状況だから、当初に比べて落ち着いているとはいえ。そういったことのチェックができる余力があるのかどうか確認できていないが、いずれはそこに届いていたすべての資料について検証が行われる必要がある」
――きちんと資料をさばき切るだけの能力がなかった可能性はあるのか。
「なぜこの資料が重要でない、あるいは届ける必要がないと判断したのかについては、現時点では推測だ。少なくとも、その後、こんな資料がたくさんあるんだったら、なぜ公表しなかったんだ、伝えなかったんだということについて尋ねた時の答えが、皆さんもご承知だと思うが、元になる放射性物質の放出量が前提になって、その影響をシミュレーションするための機械なのであって、それが分かっていない段階でのシミュレーションは、シミュレーションに値するものではないので、報告する必要がないと判断していたというのが、私などに対する報告であったので、そういった判断をされていたのかな、という推測はできる。そういった推測が正しかったとすれば、私はその判断は少し違うのではないかということは、その時点から関係者に対しては申し伝えている」
――FAXは12日未明以降も放置されていたのか、1回切りか。
「そこまでまだ精査していない。しっかりと精査する必要があると思っている」
――FAXの送り手はどういう目的で官邸の危機管理センターに送ろうと思ったのか。ベントを行った場合の風向きが示されたと思うが、総理の視察を想定して、ベントをやった場合にどういう風向きの影響があるのかを調べるために作成されたとの指摘もあるが。
「少なくとも総理が現地を訪ねることについて、こんなに早い段階で、相談はしていた可能性はあるが、保安院の現場のところまで決定事項とか検討事項ということで下りているようなタイミングではないと私の記憶ではそう思う」
――総理は11日の夜に何時に寝て、起きていたのか。
「おそらく寝ていないと思うが、少なくとも公邸には帰っていない。官邸の執務室と危機管理センターの幹部のデスク、ここにはほとんど座っていなかったと思うが、危機管理センターのなかにある小部屋との行ったり来たりになるので、お休みになっていた時間は、例えばいすでうとうとすることはあったかもしれないが、お休みになっていた時間はない」
――情報が止まっていた理由は。
「いま、どういう理由で、ということについて調べてもらっているところだが、少なくとも結果的に重要な情報ではないと判断をしたとしか考えられないと思っている」
――SPEEDIは一義的には文科省の所管だと思うが、こういう重要なデータというエクスキューズがあって送られたのではないかと思うが、受け取った方は重要な情報ではないと判断したのか。両者のやりとりはどうなっているのか。
「その間のやりとりについて、まだ把握ができている状況ではない。ただ、その数日後の段階で、私のところには、そもそも試算していない、シミュレーションしていないという報告で、そちらのことの方がむしろ本質的な問題ではないだろうかと思っている」
――長官はこのデータを見て重要度をどの程度認識したか。
「もちろん、この資料を見たのは今回公表されて、報道されて、それで拝見したが、様々な知見をもっているので、これは当然その時点で私のところに報告があれば、その後の例えば避難指示にあたっての参考になったことは間違いないだろうと。そういった意味では重要であったというふうな判断はできる。ただ、12日の未明の段階で、その判断ができたのかどうかというのはなかなか今の段階で即断はできない」
――FAXが送られていて、きちんと説明がされなかった重要な資料は他にもあるのか。
「これは恐らく、きちっと緊急参集センターの幹部の部屋に届けられていた資料だけでも、1時間テーブルを離れているとこんな分厚い量になっているので、おそらく隣のオペレーションルームに来て、緊急参集チームのところまで上がっていない資料の量は相当な膨大な数なんだろうと思っている。これは最近、緊急参集チーム、地下の危機管理センターの業務量、つまり実際のいま危機管理が続いている状況だから、当初に比べて落ち着いているとはいえ。そういったことのチェックができる余力があるのかどうか確認できていないが、いずれはそこに届いていたすべての資料について検証が行われる必要がある」
――きちんと資料をさばき切るだけの能力がなかった可能性はあるのか。
「なぜこの資料が重要でない、あるいは届ける必要がないと判断したのかについては、現時点では推測だ。少なくとも、その後、こんな資料がたくさんあるんだったら、なぜ公表しなかったんだ、伝えなかったんだということについて尋ねた時の答えが、皆さんもご承知だと思うが、元になる放射性物質の放出量が前提になって、その影響をシミュレーションするための機械なのであって、それが分かっていない段階でのシミュレーションは、シミュレーションに値するものではないので、報告する必要がないと判断していたというのが、私などに対する報告であったので、そういった判断をされていたのかな、という推測はできる。そういった推測が正しかったとすれば、私はその判断は少し違うのではないかということは、その時点から関係者に対しては申し伝えている」
――FAXは12日未明以降も放置されていたのか、1回切りか。
「そこまでまだ精査していない。しっかりと精査する必要があると思っている」
――FAXの送り手はどういう目的で官邸の危機管理センターに送ろうと思ったのか。ベントを行った場合の風向きが示されたと思うが、総理の視察を想定して、ベントをやった場合にどういう風向きの影響があるのかを調べるために作成されたとの指摘もあるが。
「少なくとも総理が現地を訪ねることについて、こんなに早い段階で、相談はしていた可能性はあるが、保安院の現場のところまで決定事項とか検討事項ということで下りているようなタイミングではないと私の記憶ではそう思う」
――総理は11日の夜に何時に寝て、起きていたのか。
「おそらく寝ていないと思うが、少なくとも公邸には帰っていない。官邸の執務室と危機管理センターの幹部のデスク、ここにはほとんど座っていなかったと思うが、危機管理センターのなかにある小部屋との行ったり来たりになるので、お休みになっていた時間は、例えばいすでうとうとすることはあったかもしれないが、お休みになっていた時間はない」