マジンガー通信

多分500万人に1人くらいの割合でしか役に立たないシトロエンC4にまつわるお話など。

コピペじゃなくて良かった。

2009年07月03日 | シトロエンの話

C3がモデルチェンジをしたそうです。
そう言えば我が家はそもそもC3を買おうと思って
シトロエンの店へ行ったので、
試乗もしていますし、それなりに知識もあります。
屋根が開く仕様のグラスルーフが羨ましい事と
シートの調節レバーの位置と動きが余りに非常識だった事、
キュートな格好に反して下半身のどっしりとした、骨太な乗り心地と
Cを名乗りながらも品質は前世代並だと思ったのが大雑把な印象です。


その知識をふまえて新型を見てみると大分上等になった様です。
端的に現われているのは、売りでもある尋常ではない大きさのフロントガラス。
(ゼニスウインドウスクリーンというそうです)
ピカソの様に複雑な三次元加工を施した大きなガラスを
このクラスの車に使って来るのは、異例な事。
結構なお金をかけて作られた車だという事が分かります。
冷静にコメントをすると、こんな車に夏場乗ってしまったら
リアルに茹でダコ体験が出来る事必至だと思いますが
意地になって1枚ガラスにした心意気は買いますし、
新型C3のクオリティレベルを語る端的な部分だと思います。
でもやっぱり・・・と思ってしまうのが侍の剃り込み月代サカヤキというそうです)に見えてしまう事。
フィアット500(と書いてチンクェチェントと読む)デュアリス(と書いて恥知らずと読む)
を筆頭に一般的なグラスルーフ車は大抵そうなのですが、
屋根の鉄板が残ったグラスルーフにはSAMURAI spiritsを感じてしまいます。
旧型C3や手前味噌ですがC4、メガーヌCC、911タルガの様に
潔く屋根は全面ガラスでないと、ちょっと格好悪いのではないかと。


内装に目を移すと、どうもC5の様なデザインテイスト。
写真の撮り方が良いのか呆れる程の質感を持っている様です。
ただ、小型車ですし、外からも良く見えるんですから、
もう少し遊んでも良いのではないかとも思いました。
DS3がシック路線であろう事が確実なので、余計に差別化すべきと思います。
センターフィックスドハンドルは予算オーバーだったのか
DS3へ取ってあるのか、ステアリングはコンベンショナルな物が付いています。
見た目硬そうなシートはどんな出来なのか、興味があります。




新型C3で大きく嬉しかったのはDS Insideのコピペではなかったという事。
旧型C3はロングホイルベースである事が
このクラス特有のコロコロ感を絶妙に抑えていたと思いますが、
新型もほぼ同じ路線の様、C4のミニチュア版といった方が近いかもしれません。
どうにも新しいデザインの方向が良いとは思えない私としては
旧型のデザインテーマを踏襲したのは嬉しい事ですし、
これを元にDS3を作る訳ですから、今後出てくる車にも影響があると思います。
更には世界不況の影響を受けず潤沢な資金を投入して作られた車も
そろそろ打ち止めな頃合いという事も考えると、
シトロエンのこれからの量産車を方向付ける1台という意味でも注目です。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする