日本の鉄道の架線電圧は最もポピュラーなものは直流ならば1500ボルト。交流は20キロボルト(50ヘルツ、60ヘルツ)。但し、第三軌条方式は直流750ボルトか同じく600ボルトが基本ですね。
新幹線では交流25キロボルト(同)です。
交流20キロボルトは日本だけのような。やはり25キロボルトは踏切の箇所で感電の危険がありか。
路面電車は日本の場合、すべて直流600ボルト。間もなく開業する宇都宮ライトレールだけは同750ボルトに。
宇都宮の場合、将来的には複電圧車を使い、東武鉄道宇都宮線とかJR東北本線への乗り入れの野心もあるためとか。どうか、トラブルが起こりませんように……。
また路面電車でも過去には例外的に直流1500ボルト電化が存在し、新潟交通軌道線がそう。もともと直流600ボルトでしたが、終戦直後に昇圧したらしい。
特に問題はなかったらしいが、何だか怖いね………。
さて、海外であれ、国内であれ、路面電車は直流600ボルトで、かの広島電鉄でさえそう。やはり、経済性や高速性よりも安全性を重視する表れか。
また、新潟トランシスなど車両メーカーも長らく生産ロットがその線で決められていたからだろうね。ただ、名鉄などは直流1500ボルトにも兼用出来る電車がいたのも忘れられない。美濃町線乗り入れ車両です。
また軌道線ではないが、名鉄モ3600形は複電圧車として活躍し、1965年頃までは直流600ボルトだった各務原線や小牧線、広見線、竹鼻線、西尾線、蒲郡線にも直通していました。
やはり路面電車は近代型であれ直流600ボルトが無難だろう。軌道線区間では時速40〜45キロも出せれば上等とか。
ちなみに直流750ボルト電化路線。日本では何と福塩線(福山〜府中)が最初だったらしい。今は、遠鉄西鹿島線や四日市あすなろう鉄道、三岐鉄道北勢線、箱根登山鉄道などが挙げられるが。うん。
新潟交通電車線が正式名です。
新潟交通電車線は軌道線・鉄道線まとめて「新潟交通電車線」でした。
新潟交通電車線 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E6%BD%9F%E4%BA%A4%E9%80%9A%E9%9B%BB%E8%BB%8A%E7%B7%9A
上記ウィキペディアより引用
路線距離(営業キロ):全長36.1km
鉄道線:鉄軌分界点 - 東関屋駅 - 燕駅 33.9km
軌道線:白山前駅 - 鉄軌分界点 2.2km
戦時中まで軌道線区間は600Vで軌道線専用車が使われていたそうですが、1500Vに昇圧され鉄道線用電車が直接白山前(県庁前)に乗り入れるようになりました。戦後も軌道線区間には軌道法に基づく扱いでした。
まあ、殆ど問題はなかっただろうが、今は京阪大津線の浜大津付近のごく一部だけ。やはり600ボルトの方が無難な気もします。
上記ウィキペディアより引用
「また、白山前 - 東関屋間で県道(旧電車通り・はくさん通り。かつての国道8・116号で、現在の新潟県道16号新潟亀田内野線 - 新潟市道 - 新潟県道164号白山停車場女池線にあたる)を走行する軌道区間周辺の住民からは、列車の振動や騒音による公害や、狭隘な道路を走行するため自動車の通行障害が慢性的に発生することがかねてから指摘され、廃止を要求されていた[6]。」
新潟交通電車線の軌道線区間の様子
津島軽便堂写真館 より
http://tsushima-keibendo.a.la9.jp/niigata/niigata-1.html
道路の幅はお世辞にも広くはなく、電車線は単線でその両脇の道路は歩道もなく、両方の車道とも大型バス一台分やっと通れるほどの道幅、さらに軌道線区間には電停がないため電車の乗降ができず(※戦時中に軌道線区間の全電停廃止)、沿線住民にはなんの恩恵もありません。単線の電車線も白山前(県庁前)〜東関屋は行き違いができないため本数が限られますが電車が通る度に電車の騒音と振動が道路沿いの民家や商店に響きまくり、苛立つのも仕方ないでしょう。それを根本的に改善する余力も新潟交通にはありませんでした。
新潟交通電車線 白山前〜燕 前面展望動画
https://www.youtube.com/watch?v=Z0wRAdsFaUg
新潟交通電車線P-4軌道線区間 想い出の鉄道シーン327
https://www.youtube.com/watch?v=pBcbO6oCVhI
この2本の動画を見るとわかりますが、電車は全然速度が出ませんし、途中に電停もなく信号待ちしてても電車乗降不可、これでは沿線住民には何の恩恵もありません。