遥か彼方へ

行きかう年は旅人なり
いずれの年よりか、片雲の風に誘われ漂泊の思いやまず
我、前だけを見据え最期まで走らむ

快晴の美ヶ原高原・牧場を歩く

2022年08月06日 | 山旅

7月31日(日)

 

美ヶ原高原のランドマーク 美しの塔

 

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▲ 道の駅・美ヶ原高原駐車場での朝

予報どおり快晴だ。

7時にはこの駐車場を移動。

 

▲ 山本小屋ふる里館の駐車場

5分ぐらいでこの駐車場にきた。今日はここを始点に美ヶ原を歩くためだ。やはり予想通りもう満車状態だ。幸い一つだけ空いているところへ滑り込ませた。

 

駐車スペースを確保すれば、あとはゆっくり朝食だ。

▲ 家でもボクの朝食は、サラダと菓子パンと珈琲だけのコンチネンタルブレックファストだが。

今朝は、フルブレックファーストに。ベーコン&エッグにマカロニサラダを挟んだサンドメーカーのパン。プラムも添えて。

 

9時半にスタート。

▲ 美ヶ原パノラマコース(遊歩道)に沿って歩く。

 

 

▲ そもそも、ここは美ヶ原牧場

400haの広大な牧場に、5月~10月の期間およそ300頭の牛が放牧されている。

 

 

 

▲ 美ヶ原高原ホテル 山本小屋 まで来た。

「人間の楽しむ美しい原として登場したのは、昭和になってからだという。山麓の住人の山本俊一氏がこの高原を愛して、道を開き、粗末な笹小屋をたてた。それが今の山本小屋の基である」(深田久弥・日本百名山)

 

 

▲ 観光者向けのポニーとニンジン

 

 

▲ さらに遊歩道を進む。右手に・・

 

 

▲ 美しの塔 が見えてきた。

 

 

 

▲ 「故山本翁を記念した『美ノ塔』が建ち、その裏面に尾崎喜八氏の詩が刻んである」(深田久弥)

パンフには「霧が発生すると鐘を鳴らして登山者に位置を知らせる避難塔として造られた」と記されている。

美しの塔は、美ヶ原のランドマークであると同時にシンボル的存在。

後背に、王ヶ頭ホテル&電波塔が見える。

 

▲ 向こうに「塩くれ場」が見えてきた。

 

 

▲ 塩くれ場には牛が集まっている。

放牧されている牛は、黒毛和牛、ホルスタイン、そしてこの茶色のジャージー種の三種のようだ。

濃厚な乳を出すジャージーは、信州では八ヶ岳山麓に集中している。

 

 

▲ 王ヶ頭ホテルまでやってきた。

12年前に同じコースでここまで歩いて来た時は、この手前の坂を登るのがしんどかった覚えがある。しかし今回は何の苦しさも感じず、嬉しくなった。

 

 

▲ 歩いてきた道を振り返る。スタート地点はずっと向こうで見えない。

 

 

▲ 左手は、切り下がっている。

 

 

▲ 王ヶ頭ホテル 10:20AM

何度も泊まりたいと言い続けてきたが、まだ実現していない (笑)。

 

 

▲ カフェがオープンしているようだ

 

ホテルの右横を通り抜けて、すぐに

 

▲ 美ヶ原の最高点、王ヶ頭 2034m に到着

さらに向かう王ヶ鼻は、ずっと後背の場所にある。

 

▲ 王ヶ鼻へ向かう

後背に見える町並みは松本市だ。

 

 

▲ マツムシソウ

 

▲ ナデシコ

 

▲ マルバタケブキ

 

 

▲ 王ヶ鼻に到着 10:50AM

 

 

▲ 王ヶ鼻には石仏が祀られている。

この石仏群は「御嶽信仰」に由来し、御嶽山の方向を向いている。この石仏群は過去に幾度か落雷をうけて、磁気を帯びているとか。

 

▲ 御嶽山は??

あれって台形に見えるから、ここではないな。

 

▲ 石仏の向いている方向から、左手のほうだと思うが、雲がかかっていて同定できず。

正面は松本市内。

 

『王ヶ頭』と『王ヶ鼻』の由来は、ふもとの松本から見ると王ヶ頭が冠を戴いた王の顔、王ヶ鼻がその鼻に見えることからだと言われている。

 

▲ 王ヶ頭へ戻ろう

王ヶ鼻ではなんとなく冷気を感じて、おそらくもう来ることはないだろう。

 

 

▲ コオニユリ

 

 

▲ 王ヶ頭ホテルまで戻ってきた

一応、中をのぞいてこよう。

 

 

▲ カフェ 

珈琲はまだ飲みたくないし、食事?とも思ったが、やはりやめた。

10年以上前にここまで歩いてきて珈琲した時は、ボク以外誰もいなかった。

トイレも、もちろんお借りしないが。

 

戻りの「塩くれ場」で

▲ 牛が人が集まっている

 

 

▲ 塩をくれているのだ。

ジャージー牛は可愛いいね。性格も温和だとか。

余談だが「塩くれ場」の ”くれる” という動詞。通常は”もらう”という意味で受け取る側の動詞だが、この辺りでは(信州全域かも)”あげる”という与える側の動詞だ。しかし上位者が下位者へ与えるという意味合いは全く、ここでは無い。「塩くれ場」は標準語では「塩あげ場」になる(笑)。(ツレ確認済)

 

 

▲ 美しの塔 へまた来た。

朝方は晴れていても、時間がたつにつれて大きな雲が出てくる。これだけ大きな高原に遮るものなく陽が当たり続ければ上空に雲ができるのが道理。山以上に当地ではよくあるパターンだろう。

 

▲ 嵐が丘・・ならぬ、美しが丘に立つ女性。

 

 

 

▲ 出発点の山本小屋ふる里館に戻った。12:30PM

3時間ほどの美ヶ原遊歩は終わった。

ちょこちょこと昼食を作って、休憩。

ここの駐車場はキャンカーが長居するところではない。

 

次の標高の高いロケーションへ移動だ。

その前に立ち寄り湯へ。

▲ 和田倉温泉 ふれあいの湯 14:40PM

1800m ほどの高地から500mの標準地 (笑)に一気に下りた。旧中山道の国道142号沿いにある。

もちろん時間的に入浴者も少なく、”ふれあい” も無いが、露天風呂が気持ち良かった。500円。

 

入浴を済ませたあと、再度142号を諏訪に向けて山の中を走って、和田峠を越えて、ここへ来た。

 

▲ 八島湿原駐車場 (無料)

陽もだいぶ傾いてきたので、大方の人は帰っただろう。今日は満車状態だったはずだ。

明日は、道路(ヴィーナスライン)を隔てたところに広がる八島ヶ原湿原を遊歩しようと思う。

 

おやすみなさいませ。