遥か彼方へ

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袈裟丸山 '23~鹿に逢いツツジを楽しむ

2023年05月14日 | 山旅

5月12日(金)

 

ミツバツツジの中を駆ける鹿

 

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▲ 朝6時に折場登山口を出発する。

隣りのご夫婦は、6時に出発すると言っていたのに、5時半に出て行った。頂上で出会った時、そのことをなじると(笑)、「4時過ぎには明るくなって他にすることが無いので」と奥様が笑いながら応えた。そらそうだ。ボクみたいにTVを観てたりしないのが普通だ。

しかしこれでも昨年よりは1時間早い出発だ。気合を入れている。

 

▲ すぐに、ミツバツツジ 三葉躑躅 に出会う。

 

 

▲ そして普通の(笑) ヤマツツジ 山躑躅 にも。

 

もう少し登っていくと

 

▲ はい、お目当ての白いツツジ、シロヤシオ 白八汐 が出てきた。

シロヤシオを見るのは、今シーズン初めてだ。

 

 

 

▲ 密生したシロヤシオ

 

 

 

▲ 昨年よりも開花しているシロヤシオが明らかに多い。

昨年は、数本だった。

今年は、来た時期が早くて良かったようだ。

 

 

▲ 清楚そのもの。

シロヤシオの別名はゴヨウツツジ 五葉躑躅。愛子内親王の花印。

 

 

▲ 陽がようやく出てきた。

ミツバツツジが日陰を好むのに対して、シロヤシオは日向を好む。

 

 

 

▲ 稜線に出た。

 

この稜線の左側には

 

▲ これから向かう山並みコースが見える

右端の稜線を登り詰めたら平坦な地を歩いて賽の河原へ。その後は下って、右手の小丸山へ登る。小丸山からは下って鞍部を歩く。最後にに前袈裟丸山の急登をこなして頂上へだ。

 

 

 

▲ 平坦地へ。ミツバツツジが続く。

 

 

 

▲ 陽を浴びないと、ミツバツツジは深い紫色に。これもいいね。

 

 

 

▲ ところどころで、ミツバツツジのトンネルをとおる。

賽の河原を過ぎて下って、上ると

 

また、別のツツジ群が出てくる。

 

▲ アカヤシオ 赤八汐だ。

アカヤシオは1カ月前に、西上州・笠丸山でよく見てきた。

咲く順は、アカヤシオ ⇒ ミツバツツジ ⇒ シロヤシオ か。

 

 

▲ 小丸山 1676m に到着。 8:33AM

ここで引き返す方も多い。

このあたりでアカヤシオを見たら、そのあとはツツジ系はもう無いからだ。

 

▲ アカヤシオ

あたりを散策。

 

小丸山のあとは、トイレのある避難所スポットまで下降していく。その後、上昇して袈裟丸山の山頂直下の急登をロープ、四肢を使って登ると、

 

▲ 今日の頂上が見えてきた。

 

 

 

▲ 袈裟丸山(けさまるやま)頂上 1878m。10:16AM

頂上はそれなりに広いが、視界は良くない。

この先を少し進むと

 

▲ 山縁に出る。

正面に見えるのが奥袈裟丸山。頂上は雲がかかっていて今は見えない。あそこへの山道は崩落で通行止めになっている。

 

 

▲ 正面から左側の山並み

ここを見ながらの昼食としよう。

 

 

▲ おにぎりセットとクッキー&コーヒー

気温は10度を少し下るぐらい。ウインドブレーカーを着てなくては寒い。

 

頂上には45分ほどいて、11時頃に下山開始。

 

▲ シャクナゲ 石楠花

開花しているのは、まだわずかだがあちこちにあった。シャクナゲもツツジ科だとは知らなかった。

 

小丸山への登りの途中で、左太腿の内側が攣った。両ストックに体重を預け前かがみになってじっとしていた。腿を動かすと攣りが酷くなりそうで。漢方に凝っている家内が言うには、患部筋肉を揉んだりするのではなくツボを押すのが良いと言っていたので、腿上部外側の凹んだところを押していたら、あら不思議、攣りが無くなった。歩行開始。その後問題なし。

 

小丸山で、再度アカヤシオを鑑賞。

 

 

 

 

▲ アカヤシオは桜状の花びらで、色も薄ピンクで、ミツバツツジの紫がかったピンクとは異なる。

どちらが好きかと問われれば・・ どっちも宜し。

 

賽の河原も過ぎて、平坦地ミツバツツジがトンネル状になっているスポットへ戻ってきた。

 

▲ 前方を十名ぐらいの女性グループが歩いていた。

小丸山からのリターン組のようだ。

 

 

女性グループが、ボクに気づいて

▲ 「どうぞお先に行ってください」

と言われたが、「いやあこの先で稜線下りで皆さんの下っていく絵を撮りたいので、後を付いていかせてもらいます」「じゃあこの先にもっと若いかたの別グループがいますから・・」「いやあ、皆さんでもう充分ですよ」「あらっ、お上手言って」

とかで付かず離れずで、後を歩いて行った。

まもなくして、「あ、鹿だわ!!」の声。

その方向を見ると・・

 

▲ 50mほど先に2頭の鹿が歩いていく。

 

 

 

▲ そんなに見つめないで・・

時々、止まってはこちらの動向を見ている。

 

 

▲ やがて、山道を左から右にピョンピョンと横切って行った。

あの動作は親子というよりは、雌雄カップルだろう。

この辺りを根城にしているようだ。

 

 

▲ 稜線へ出てきた。

 

 

 

▲ 女性たちに先に行ってもらって、何枚かを撮っていた。

 

遠くから、皆さんボクの方へ振り向いて

 

▲ 手を挙げて後ろのボクに挨拶しているのが分かった。そのアップ写真 ↑。

ありがとうございます。

おかげさまで鹿の写真も撮れました。

どうぞ、これからもお気を付けて。

 

そして、左側に山並みだけが残った。

▲ 袈裟丸山が正面に

手前の笹原の斜面には、シロヤシオ、ミツバツツジが点々と見える。

 

 

ズームすれば

▲ ここはツツジの山だ。

 

 

さあ、ボクも下山しよう。

 

▲ シロヤシオとミツバツツジの競演が美しい。

 

 

 

▲ 折場登山口まで下りてきた。

 

 

 

▲ 最後に、真っ赤なヤマツツジが出迎えてくれた。

「旅人さん、お疲れ様でした」

キミたちを「普通の」ヤマツツジと呼んで悪かったな。どのツツジも素晴らしいことがよく分かったよ。

 

 

▲ 無事戻ったぜ、Harmonyちゃん。14:15 PM

8時間15分の山行となった。

昨年の9時間よりは、少し短くなったか。2回目だからな。

午後に曇り気味になったが、雨は降らなくて良かった。

 

 

 

 

 

 

そして

▲ お決まりのケーキ&コーヒーで、30分ほど車内休憩。

午後3時頃に、折場登山口駐車場を出払った。

 

 

 

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