スパイスコラム

陸の孤島から、せめて一振りのスパイスを!!

浮雲

2024-12-13 05:38:27 | レビュー

ファーマータナカの今日のシネマ 🎥。

「浮雲」は、原作:林芙美子、監督:成瀬巳喜男、主演:高峰秀子・森雅之。

小津安二郎をして「俺にできないシャシン(映画)は溝口の『祇園の姉妹』と成瀬の『浮雲』だけだ」と言わしめた。

< 小説を映画監督はどのように読み取り、腑分けし、再構成し、キャスティングし、演出し、作品に命を与えたのか。
映画は文学をなぞっているわけではない。
映画はどこまで文豪の意図を具現化し、肉薄し、時に越えたのか >
という切り口での映画講座。
講師は、映画・文芸評論家の矢野寛治氏。

映画をシネコンやDVDで個人的に鑑賞するのではなく、講座としての受講鑑賞は、なかなか面白かった。
解説の中で、原作者と映画監督との関係ではなく、原作者の林芙美子は男を徹底的に恨んでいるが、脚本家の水木洋子は男を最終的には恨んでないという捉え方が興味深かった。

ヤノカンの名画講座「映画と文学」@朝日カルチャーセンター

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ラストマイル

2024-09-07 07:17:12 | レビュー
ファーマータナカの今日のシネマ🎥「ラストマイル」。
ある日、届いた荷物は爆弾だった――日本中を震撼させる4日間。
いつどの箱が爆発するのか、ハラハラドキドキの展開の中に、物流業界の巨大企業から下請けまでの構造とその闇、ワーカホリック、人手不足、過重労働などについての強いメッセージも込められていたと思う。
128分で表現するには詰め込んだ内容が多すぎの感があるが、サスペンスとしてもエンタテイメントとしても充分楽しめました。
附)例によって「満島ひかり」の色んな魅力も満載で、ますます惹かれてしまう。



「ラストマイル」とは、テレビドラマ「アンナチュラル」と「MIU404」(見てない!)の世界線と交差するノンストップサスペンスエンタテインメント!



「ラストマイル」とは、注文品が物流の最終拠点からエンドユーザーに届くまでの最後の区間を指す。
これから暫くは、宅配の段ボール箱を見ると爆発しそうで怖くなりそう。

予告編はこちら☞
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仏教

2024-07-16 09:53:54 | レビュー
ファーマータナカの本棚「仏教」。

この世は不浄の巣である。
女性は弥勒菩薩である。
全ては空諦の中にある。

枕元に積んでおくと瞬時に安らかなに眠りに誘われる。

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ゴジラxゴング

2024-05-16 09:06:09 | レビュー

ファーマータナカの今日のシネマ🎥「ゴジラxコング 新たなる帝国」。

御苦労なことである、先週鑑賞した kinocinéma 天神に眼鏡を
☑ 忘れたかもしれない
☑ 落としたかもしれない
☑ 覚えていない
ので探しに(取り)に行った。

見たい映画がまだあったのであるが、マイナーな作品は生憎上映時間が全く合わない。
もったいないので TOHO シネマズ天神ソラリア館へ。

日本人は各人それぞれにゴジラに対する思い入れやイメージがあると思う。
この映画のキャッチフレーズに、「一線を超える。」「常識が変わる。」「世界は今、目撃する。」とあるように、結果はもう…お任せします。

改めて「ゴジラ-1.0」は、良い作品だった。




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フィリピンパブ嬢の社会学

2024-05-09 08:35:54 | レビュー

ファーマータナカの今日のシネマ🎥「フィリピンパブ嬢の社会学」。

フィリピンパブには行ったことはあるが、通い詰めたことはない。
彼女たちの様子は何となく見聞きしているが、本当のところはよく知らない。
個々人によって又時の流れによっても、刻々とその事情は変化もしているだろう。

この作品は「社会学」と言う言葉が付いているが、主人公の大学院修士論文のための調査がこうじて、フィリピンパブ嬢と結婚するに至った人の実話で、ほのぼのとしたラブストーリーでもありヒューマンドラマでもあった。

実はこの作品の原作者は、私の大学時代の同級生の会社の社員で、彼の紹介もあって鑑賞。
彼の会社への入社試験面接のシーンも出てきて興味深かった。地元愛知県内でスマッシュヒットしたことを受け今全国で公開中だそうだが、福岡での上映はもうすぐ終わりそうで、興味のある方は是非よろしく。
ついでに、KBCシネマ以外でこの手の映画を上映してくれる「kinocinéma天神」はとってもお洒落な映画館で、ここも頑張ってほしい。




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すっぴん

2023-11-05 08:02:44 | レビュー
すっぴん
ファーマータナカの本棚「70歳、すっぴん人生」。

YouTube ですっぴんからのメイク動画が600万回再生されたとか。

そもそも芸能人が書いた本はほとんど読んだことがないし、同世代だけど特別に好きとか嫌いはないのだけれど、ネットでたまたま紹介記事を読んだので、買ってみた。

ただ「かもめはかもめ」や「あばよ」(楽曲:中島みゆき)は良い曲だと思うし、志村けんとの夫婦コントの「ご飯にする?お風呂にする?それとも寝る?♥」は今でもウケる。

何か特別な事が書いてあるわけではなかったが、例えばあのコントのメイクは自分自身でするとか、仕事をする(した)志村けんや梅沢富美男は本当はシャイだとかいう話は興味深い。

すっぴん=自然体で生き抜いている姿は、素直にカッコいいと思えた。

懐かしい動画はコチラ。
【ドリフ大爆笑】志村けん&研ナオコ、結婚でそんなにいいのかい?




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沈黙の艦隊

2023-10-06 07:02:11 | レビュー
映画館ウォッチング。

映画は大好きなのだけれども、どうも趣味嗜好が偏向しているのか、鑑賞する作品は超大作や話題作ではないマイナーな作品が多く、そのためシネコンの時代になってもメインの大画面でなく、シアター8とか9とかの100席足らずの小さなスクリーンで、お客も2~3組で淋しく鑑賞ということが多かった。

それが2回続けてT-LEX(ティ・レックス)、シアター1で上映だったので、この際と思い初めてプレミアムシートのど真ん中で見てやった(ただ革張りのシートというだけだったが…)。

T-LEXとは、最高の映画体験を追求して開発したT・JOY独自のシアター規格で「Large(巨大)でLuxury(贅沢)そしてExciting(刺激的)なExperience(体験)を提供する空間」としている。

鑑賞作品は「沈黙の艦隊」。
あっという間の2時間で自分としては迫力もありエンターテイメントとして大いに楽しめたけど、核や原潜や政治等々の多要素が短い尺に詰め込み過ぎで、特に終わり方が尻切れトンボだとの評価(悪評)が多いようだ。



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人妻

2023-10-02 05:21:16 | レビュー
ファーマータナカの本棚「人妻魂」。

読書の秋の到来だ。

文豪の文豪たる所以は(人)妻にあり!?
純文学の真髄に到達したいとする崇高な欲求に、人妻の研究は避けて通れないと見た。
帯には目眩(くるめ)く単語が並ぶ…。

「人妻→嫉妬→官能→不倫→離婚→再婚→流浪→淫乱→堕落→覚醒→心中→自立→遊蕩→熟成→昼寝。
人妻はやっぱりステキです。
漱石、鷗外、鏡花、芥川、安吾の妻、そして白秋の三人の妻、さらには与謝野晶子、平塚らいてう、林芙美子から幸田文、武田百合子まで、明治大正昭和を彩る人妻の波瀾万丈の人生。」

悪妻を持つオヤジは少し気が楽になり、悪妻本人が読めば「このままでいいのだ」と自信がつく(つかんでよろしい)という効用もある。



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ビエンナーレ

2023-07-15 06:15:53 | レビュー
大雨の間隙を縫って、絵画ウォッチング「青木繁記念大賞ビエンナーレ」。

青木繁記念大賞ビエンナーレは、ビエンナーレ形式で行われる洋画の公募展。
ビエンナーレ(biennale)とは、2年に1回開かれる美術展覧会のことである。

「318名の作家、443点の出品作品の中から、12点の入賞作品と79点の入選作品が選出されました。」とあり、当然だが全ての応募者が評価展示されるわけではない。

こと芸術分野に関してはとんと才能無の私ではあるが、それでも何人かの芸術家の知り合いがいて、彼等が全員それぞれの分野で生計を立てられているかといえばそうではなく、大きく挫折を味わった方もいる。

それでも世の中には、黙々と美を追求し創作を続けている数多くのアーティスト達がいることに改めて敬意を表する。

ド素人ながら、間近で見る100号の力作群は迫力満点感動ものでした。
(残念ながらこの公募展は今回で終了とのこと)



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石ころアート

2023-06-21 06:06:03 | レビュー
ファーマータナカの今日のアート「pebble art(石ころアート)」。

時々「Pinterest」なんかを眺めて、面白い画像や言葉を楽しんでいる。
石ころにペイントしたものは結構よく見かけるけど、これは石ころを並べて絵のような表現をしている。
検索すると出てくるのは殆ど海外のサイト。
この作品、その曲線(美)が何ともリアルで暫し見入ってしまった。

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