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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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いの一番と家づくり…新潟~長岡

2006年09月11日 21時15分49秒 | Weblog
「いの一番」と言う事は、とにかく一番、最初に行なう行動の事である事は確かです。どうして「い」の「一番」なのかを調べてみますと、我々が行なっている家づくりに大きな関わりがある事が解りました。
木造の軸組み工法で新築現場に運ばれる切り込みの済んだ木材に「いろはにほへと」と言う平仮名と「123456」の数字が書かれているのを誰もが目にした事があると思われます。今はプレカットで切り込みをする場合が多くなり、ローマ字のスペルが並ぶようになり、少し味気ない気がします。

10年以上も前の木造在来軸組み構造の小屋裏を覗きますと、小屋組みの木材に、この「いろはに」と「1234」の組み合わせ記号が記入してあります。
「いの一番」の「い」は、いろはの「い」で平仮名の最初の文字です。
「一番」は数字の一番で、ともに最初の文字ですが、土台の上に最初に建て上げる柱の番号が「い一」と言う事になります。さしずめ大黒柱がこの「い一」と言う事になるのが通常です。この中心となる「いの一番」の柱に大梁が食い込み、その大梁に小梁を突いてネタ受け材となり、家の骨組みが出来上がってまいります。

以前にもご紹介いたしましたが五重塔は、真ん中の一本の大黒柱に、四方に登り隅梁がかかり、四本の隅柱でこの隅登り梁を受けます。この上に四隅の隅柱の内側に二重目の隅柱が建って、五段重なり五重の塔となります。真ん中の大黒柱が「いの一番」と言う事になるのでしょう。姫路城は二本の大黒柱が天守閣の床まで貫いており、その二本の大柱に大梁がかかり、四隅の登り梁が食い込んで、五重の塔と同じ要領で構築されています。
姫路城は「いの一番」と「いの二番」かも知れません…

このように我々の先人達がつくった神業的な技能、技術は、神秘的な感じさえ覚えます。
今日は新潟県のファース工務店さんを二社、訪問させて戴きました。
岩舟郡荒川町のヤマダホームさんと、新潟市内の馬場工務店さんです。
二社とも古来からの木造建築の技能に拘る工務店さんです。
写真は、ヤマダホーム㈱社長の山田浩之さんと、奥さまでお客様担当の山田恵美(めぐみ)さんです。自然乾燥させる大量の木材置き場で撮りました。

今日も工務店さんから多くを学びました。今朝の大雨も上がり、長岡市に移動して来ました。明日は長岡市を中心とした工務店訪問をします…
ファースの家
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