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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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エアコンは10度の熱を運ぶ…北斗市~函館~東京~福山~広島

2006年09月16日 21時30分56秒 | Weblog
室内気温が40度の時にエアコンを稼動させますと、40度の室温を吸い込んで10度低い30度の空気を室内に放出します。このまま室内気温が40度に推移していたら、噴出し空気も30度のままで冷房となりません。出来るだけ噴出し気温の30度に早くするため、日射熱を入らなくするとか、断熱材を厚くするなどの対応が必要です。
30度の室温になると噴出し空気が20度なり冷房空間となるからです。この室内から拾った10度の熱を室外機を通じて外部に放出します。したがって室外機は吸い込んだ外気を10度ほど高くして30度の外気温の時は40度の噴出し空気が出てくると言う事になります。

この原理原則でエアコンの配置だとか取り付け環境を構成すべきです。
例えば、室内機は表面から吸い込んで下方に噴出しますが、噴出し付近に棚などがあった場合、その障害物に冷えた噴出し空気が当たって跳ね返り、直ぐに表面の吸い込み部分から入り込みます。すると室内機は室温が下がったと判断して稼働率を下げるようになります。室内全体が冷えたのではなく棚の上だけが冷えたと言う事なのです。室内全体に空気が行き渡るように工夫すべきでしょう。

室外機も外気温を大量に吸い込んで、室内で拾った熱を外気に放出しようとします。この時、室外機の背面が外壁に近かったりすれば、充分に外気を吸い込めなくなります。
また、噴出した10度ほど高い熱をこれも早く外気に放出させるには、室外機の前に障害物などがあれば効率が低くなります。狭いベランダの中に置かれている様な室外機を見かけますが相当に効率が低くなっています。

暖房も同じ事で、外気温から10度の熱を拾って室内に運びます。外気が0度の時は冷媒ガスの温度が-10度になるように設定されております。この10度を室内気温に加熱する役目を果たすのがエアコンです。また、エアコンは自己防衛機能が完全装備されているため、吹き出し口付近に障害物あったりすれば、保持機能が働き稼動を自動停止させる場合があります。この時に操作ボタンをアチコチ押したりすれば、保持機能が働き一切、稼動しなくなる場合があり、これが長時間停止すると再稼動に更に時間がかかる事もあります。機械の中のガスやオイルが所定の位置に戻るまで時間を要するからです。

今日は秋晴れの爽やかな北海道北斗市から小雨がパラツキ、まだまだ蒸し暑くエアコンの必要な広島県福山市を訪れ、ファース工務店、長和株式会社のファース工法の工事現場で長和さんの社員の皆さんにエアコンの実務を勉強して戴きました。
写真は前列私の隣から、お客様担当の日野美奈子さん、真ん中が長和㈱社長、開原義宣さん、技術の名越弘和さん、私の後ろが設計担当の小森山誠さん、企画担当の荻原健二さん、そして助っ人に来てくれた販売代理店、三洋建材の正木広宣さんです。
ファースの家
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