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誰もがパニック(心神耗弱状態)になる…北斗市

2008年06月14日 18時17分40秒 | Weblog
秋葉原の通り魔事件は、何とも痛ましい事件でした。
偶然に居合わせ、被害に遭った方々に心よりお見舞いを申し上げ、亡くなられた方々のご冥福を祈ります。しかし、この事件を起こした犯罪者にも当然のように弁護士が付きます。その裁判でまた「彼は、当時、心神耗弱状態だった」と言う弁護を展開するのでしょうか。

殺人事件の裁判で、被告人の弁護士さんが、犯行当時の責任能力が無かったと主張する場合が多くあります。話題になった光市の母子殺人事件、秋田県の幼児殺人事件でも、犯行を起こした時点では、犯人が心神耗弱の状態にあって、自分の意思との別行動が殺人と言う行為になり、被告人自身を犯罪者として罰する事が出来ないと言う主張をしています。

裁判で弁護人が被告人の利益に供する弁護を行なうのは当然な事でしょう。しかし、この心神耗弱状況で責任を問えないとする弁護の組み立てには、いささか無理があるように思います。誰もがパニックになったり、興奮状態になったり、自分をコントロール出来なくなる場合があります。この状態を心神耗弱状況と言うのではないでしょうか。

火事場のバカ力と言う言葉があります。極限状態になれば普段の何倍もの力が出るのです。これも自分自身の自制を逸した行動と言えるのかも知れません。人は誰でも突然、思わぬ出来事に遭遇する事があり、その時にパニック状態にならないという保障などはありません。人間は、どんな心神耗弱状態になったとしても、殺人と言う行為に及ばないような理性が備わっていてこそ、人間と言えるのではないでしょうか。

人を殺めるような重大犯罪を犯す時の心境たるや、まさに心神耗弱状態と言えそうです。それでも理性が作用し、人の気持ちを分かち合えたり、相手の立場や関係者の心情を汲み取れ、とっさにその行動が自制されるのが人間と言う動物の定めなのだと思われます。

今朝は、岩手、宮城内陸地震が発生しました。
昨今は異常気象に加え、相次いで思わぬ大地震が頻発しています。このような天災などは全く、予想など出来ません。しかし、どんな場合においても一瞬のパニック状態(心神耗弱状態)から脱し、直ぐに冷静さを取り戻し、理性の伴った行動が出来るよう、日頃の訓練が必要と思われます。
岩手・宮城内陸地震の被害が広がらない事を念じましょう。

今日は、執務室で終日にわたり締め切りの近い原稿の執筆にあたりました。写真は会社の前から先ほど撮った函館山ですが、澄み切った空に映えて見えます。
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