毎朝更新の携帯ブログ

全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
福地脩悦の毎日更新の携帯ブログです。

知恵と工夫で進化する…北斗市~函館~東京~京都~奈良~橿原市

2006年11月13日 21時48分17秒 | Weblog
私達の生活や仕事に必要な道具の殆どは商店などで購入出来るものが殆どです。
商店にはいつも道具が陳列され、メーカーは常に製造供給してきます。メーカーも、あなたは売る人、あなたは作る人、あなたは開発する人などと分けられ、通常、粛々と仕事をこなしているのですが、この時点で販売される商品に何の工夫も進化ももたらしません。

商店は同じ商品をもっと安価で売る店に刺激を覚えます。当然、メーカーに価格の見直しを迫るでしょう。メーカーはコストダウンの方法を吟味する事になります。生産コスト、販売コスト、管理コスト、輸送コストなどが検討される事になるのでしょう。更には研究部門に生産コストのかからない新商品の開発を指示する事になります。次には他のメーカーで同じ価格なのに、使い易かったり、丈夫で故障が少ないなどの商品が出てきますと、それ以上の性能を発揮出来るような商品開発に取り組む事になるのでしょう。

スポーツ選手も練習の量で肉体を鍛えるだけならな皆が同じレベルとなるため、鍛え方に工夫を凝らして、他の選手の持ち得ない筋力をつける事に必死で取り組むと言います。
一流と言われる選手はやはり一流と言われるに房しい厳しい練習をしています。
野球のイチロー選手しかり、ボクシングの亀田選手しかり一般人の想像を超える厳しい練習を行っているのです。半端な鍛え方では結果が直ぐに露呈するものです。

人生も競争なのでしょう。しかし、幸せな人生を送るために何を競争するかが問題!!
結果としてお金持ちに成り得て本当の幸福を掴む人は、人一倍努力して、人一倍人のために尽した結果なのでしょう。努力と尽力の経緯なしで本当の幸福はやってきません。
人生、苦悩、イバラの道の向こうにこそ、本当の幸福の明かりが見えて来るのでしょう。

家づくりも様々な情報を分析し、情報の裏側に潜む問題を浮き立たせ、悔いの残らない家づくりを実践しなければなりません。しかし、家づくりにおいて過度な価格競争は施工現場にマイナスの影響を与える事も多くあります。
ファースの家も失敗と苦悩、ジレンマの延長に出来上がったものですが…

写真は今日13日月曜日、奈良市のファース工務店、㈱北条工務店の社長さん、北条晴夫さんと社屋の前で撮りました。この後ろの門引き戸は拘りの無垢ケヤキ一枚板で造られた引き違い戸です。現在、入手すると一枚、百数十万円以上するものと思われます。
とにかく北条社長のつくる家は、必ずその家にだけ息づく特徴を見出しておられます。
価格の過当競争から抜け出すために北条社長の大変な工夫と知恵を垣間見る事が出来ます。

今日、北海道北斗市は初雪が積もっておりましたが、ここ関西の奈良は穏やかな陽射しが迎えてくれました。
ファースの家
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国産材での家づくり…北斗市

2006年11月11日 17時51分46秒 | Weblog
家づくりに多くの木材を使用いたしますがその多くが価格の安価な輸入材に頼っているのが現状です。しかし、日本に建築する家にはやはり国産木材が様々な面でフィットします。今日は国産材の特徴を紹介します。

原生林で育つブナ材は、硬く、熱をかけた曲げ加工に適しており、イスや机などに使用されておりますが、とても狂い易いので時間をかけての乾燥させる事が必要です。
秋田杉などが有名ですがスギ材は、植樹してからの成長が速く、垂直に伸びて育ちます。このため建築用に植林しても、植樹した方の家づくりに間に合うと言われます。
スギ材は、香りがよく、柔らかで加工しやすく、柱材、梁材などの構造材や床、壁、天井などの仕上げ材として幅広く利用されています。
桧材は良い香りがしますが、この香りをシロアリなどが嫌がると言われます。ヒノキ材は、香りがよいだけでなく飴色の光沢があり耐久性が高いので付加価値の大きな高級木材です。

日本ではマツ材が多く使用されております。松材には、アカマツ、クロマツ、トドマツ、ゴヨウマツ、リュウキュウマツ、エゾマツ、カラマツなどが生育しています。
マツ材は、曲げに対する強度が強いので梁、柱などの構造材に多く使われています。

写真はファース本部、ハウジング事業部の工場で細工中のトドマツ(北海道で一般に使用されている)の板で破風(屋根の妻側の端部)に仕上げられようとしております。

北海道で多く見られるナラ材は、生育に相当の期間を要し、木目が細かく硬くて重量の重いのが特徴です。重厚感のある家具などに用いられています。
400年前に建築された姫路城など古い建築物の多くに使用されているケヤキの木は、田園の真ん中に立つ農家の防風林や公園などの緑地帯、街路樹など植えられております。ケヤキ材は、板目や柾目に特徴があり、その目の描く線はアートそのものと絶賛され、その目の線の上に独特の光沢があり、とても硬くて強いので高級木材として使用され、古くから、神社や仏閣などの大黒柱などに使われています。

昔から嫁入り道具に桐タンスと言いますがキリ材は、軽くて柔らか、湿気に強いと言われております。成長が著しく早く、娘が生まれた記念に植樹して、嫁入り道具のタンスに間に合うと言われます。真っ白い木肌に木目がとても美しく浮き上がります。

春の桜の花は美しいのですがそのサクラ材は、木目が緻密で褐色の光沢が特徴です。
玄関ホールの上がり框や床柱、床の間の床縁などに使用される高級木材です。
このように国産の木材は、その種類ごとに特徴があり、味わい深いものがあります。

今日は真面目に「住まいのお役立ち日誌」に相応しい題材にしましたが…
本社の北斗市は今日11日、朝から雨…明日は更に荒れそうです。
明日は自宅で休養して明後日は関西へ移動です。明日は休むぞ!!!
ファースの家
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非核三原則の議論とは…札幌~函館~北斗市

2006年11月10日 18時48分34秒 | Weblog
日本は、核爆弾を「造らず、持たず、持ち込ませず」の三原則を佐藤内閣の時代、閣内一致により国是のように大事にして参りましたが、世界唯一の被爆国であり世界に先駆けて非核宣言を行ったものと思われます。国民の大多数が今でもこの非核三原則を支持していると思われます。
先日、自民党の中川政調会長が自分は核武装論者ではないと言う前提のもと、この非核三原則がどうあるべきかを大いに議論すべきではないかと言う発言をしました。麻生外務大臣もその発言を追認するような言語があり物議を醸しております。
発言の自由が保障されている国家なのに議論すら出来ないのは不自然だとの意見に、議論は自由だが発言者の立場と時期が問題だとするのが論争の中心となっているようです。
この時期だから議論が必要であり、立場があるからからこそ意味が在るのだと反論します。

日本が核開発を行い、核弾頭をミサイルの頭に収納させる技術は、直ぐにでも可能だする意見と、長期の研究期間と莫大費用が必要との相反する専門家のコメントがあります。
どちらにせよ日本が核爆弾をつくり持つ事は抑止力の効果より、その核ボタンを管理する危険度の方がはるかに大きくなるでしょう。つまり、日米安保条約を維持している限り日本が核爆弾を開発して製造する事はあり得ないのです。

そもそも「造らず、持たず、持ち込ませず」の三原則のうち、「造らず、持たず」は堅持されている事は確かでしょう。しかし、もうひとつの「持ち込ませず」となると疑問が残ります。米国艦艇が日本の港に寄港する際に核配備を外して来る事は物理的に不可能です。
米国は持ち込む時は事前通知をする事になっていると言う事ですが、現在まで一度も核持込の通知がないそうです。これは、聞かないと言う暗黙の了解が双方の利益となると言う事でしょう。本音と建前を上手に使い分けをしているようです。

ともあれ核拡散が行われる事は断じて防がなくてはなりません。日本の核武装を一番に恐れているのが米国だとも言われ、周辺諸国も日本が本気で核武装する事を脅威に感じていると言います。このような論議が日本国内に起きている事が抑止力になるのでしょうか…
核武装など絶対にしてはいけません。そのいけないと言うコンセンサスを生み出すためにも議論は必要です。議論をしないと言う事はまさに「思考停止」に怠ります。政治家が発言すると政局や国際社会に誤解を与える場合があるのでしょうが、我々平民は声高に議論すべきと思われます。まさに議論をしない理由を議論するところからはじめては…

写真は今日10日夕方に北斗市から一瞬、見えた夕焼けです。この自然の美しさを護って行かなければなりません。曇り空の一日で札幌からのフライトも終始、雲の中でした…
ファースの家
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広告宣伝のキャッチコピー…北斗市~函館~札幌

2006年11月09日 21時13分17秒 | Weblog
100年住宅、100年快適住宅、100年健康住宅などなど…激化する住宅販売競争に伴い、各住宅会社が様々なキャッチコピーで広告を出しております。日本の住宅寿命が30年だと言う事が公知の事実の中で100年住宅を唱える根拠を問うたところ木材は、樹齢の分だけ堪えれるのだと言う答えが返ってきました。
製材される木材の樹齢は殆どが100年にも及びますので、面白い理屈だと思われます。
300年の樹齢であっても、シロアリや腐朽菌が出やすい環境にしておくと100年どころか数年で一気に腐食して終う事も在り得ます。腐食させないために様々な技術的な対応を行っても、その内容をキャッチコピーで表すと同じく100年住宅となるのでしょう。
技術的な内容を短いキャッチコピーに載せる事は極めて難しく、各社が同じようなキャッチコピーになりやすいのでしょう。

高気密、高断熱住宅がトレンディーあるが如き、各住宅会社のコピーに氾濫しております。
断熱や気密性能に何を基準に「高」を付けるのかが各社がまちまちで、一般のユーザーさんには全く解らないと思われます。温暖地などでは中途半端な高気密など、効能より弊害の方が大きな場合もあります。地域に関わらず、高気密、高断熱にするほど適度な換気量や日射熱対応など、付随させなければいけない事が多くなります。単に気密、断熱だけで家の性能が成立する訳でありませんが、言葉だけが独り歩きしているようです。

化粧品や電化製品、衣料品などの特徴を本当に感心するようなキャッチコピーで言い表しているものもあります。いづれにしてもこのようなキャッチコピーは、我々のような素人が創れるものでありません。コピーライターと言われる専門職が捻り出すのです。
商品特徴を見極めるために、対象商品を直に触ったり開発コンセプトを勉強したり様々な取材の元に出来上がると言います。このキャッチコピーにまんまと乗せられ、後で大きく後悔したり、コピーに載せられて良かったと本当に思えるものがあります。

写真は今日9日木曜日、ファース本部の札幌事務所を訪問した総合広告会社の㈱ノヴェロの納籐雅和さんと撮りました。ノヴェロさんの納籐さんにはファースの家のキャッチコピーである「空気サラサラ」を創って戴きました。
空気サラサラは、ファースの家特有のシステムとスカットールなどによって、家屋内の空気を浄化洗浄、多湿と過乾燥を抑制して潤いのある空気を家全体に供給するようになっています。この「空気サラサラ」が本物かどうかの評価は実際に住んだ人が行います。

今日、全国的に穏やかな天気だったようですが、北海道だけは大荒れで、何時、先日の佐呂間町のような竜巻に見舞われるかが心配になるような一日でした。
ファースの家
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日本家屋の屋根の歴史…北斗市

2006年11月08日 18時40分06秒 | Weblog
日本の家の多くが瓦屋根で出来上がっております。
一般に本瓦葺きと呼ばれている瓦は、瓦の曲面の凹凸を交互に重ねながらの葺きかたをいいます。相当の大昔に大陸から朝鮮半島を経由して日本に伝来したと言われております。本瓦は分厚い瓦で重量もあり、主に寺院や神社の屋根に使用されたと思われます。

もともと、茅葺屋根が日本家屋の根源だったのでしょうが、寺院仏閣などは、屋根の形が入り組んでおり、手入れが困難になるので、もっと丈夫な桧の皮を使用したと言われています。本瓦はその桧の皮に代わる屋根材として使われるようになったのだと思われます。

神社仏閣などは湿気を吸排出して家屋内の温熱環境を守る事より、荘厳さとか格調を重んじたのだと思われます。この時代から機能、性能より見た目重視の家屋に移行していったのでしょうか。
この分厚い瓦では、瓦だけでなく屋根下地も相当に頑丈なものになり、家屋の建築費も高くつく事から、重ね部分の薄い瓦が造られるようになりました。上記の本瓦に対して凸凹が少ないため、重ね部分に下地の桟を使用した事から、桟瓦と呼ばれているようです。
一般の家屋に使用されいる瓦はまさにこの桟瓦と言う事になるのでしょう。

この屋根瓦だけで雨水を家屋内に浸透させないようには困難です。そのために二重三重の対策を行なったようです。瓦の下に大量の土を使用し、漏った雨水を土が受けて分散させる役目を果たしたようです。その下に更に空間をつくり、柾葺きと言われる木材を薄皮にスライスしたものを交互に何重にも重ね葺き込み、ここで完全に雨水を排水するようになっておりました。

茅葺屋根はメンテナンスが大変なため、しだいに平民が使用する家屋の屋根を、この安価な柾葺き屋根だけで造られはじめ、つい40年ほど以前まで使用されおりました。しかし、この柾葺き屋根は紫外線や風雨にもろく、雨漏り屋根などと揶揄される時期もあったようです。現在は瓦の他に、トタン屋根、スレート屋根、コンクリート屋根、樹脂素材屋根など多種多様な素材が用いられており、瓦も一見瓦に見える模擬瓦(瓦風瓦・偽瓦)も多く使用されております。素人の見分け方は価格で判断でしょう。
写真はファースの家の根源となった茅葺屋根のポスターですが、ファース本部の事務所の入り口に掲示しております。

昨日は道東で最大規模の竜巻があり、多くの方々が被災いたしました。
またたくさんの方々が亡くなり、自然の恐ろしさを痛感しました。
突然の天災で亡くなられた方々に心よりご冥福を祈ります。

今日も落ち着かない天気でした。明日は札幌へ…
ファースの家
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いじめ問題を考える…北斗市

2006年11月07日 18時38分02秒 | Weblog
連日のように、いじめから端を発した問題が多く報道されています。学校に行って仲間の生徒や先生にいじめられて「自殺」する…何ともやりきれないニュースです。
その度ごとに学校や教育委員会の役員がひたすら頭を下げて懺悔する映像が目に付きます。
自殺に至るまでに子供は援けを求める信号を多く発信し続けているのですが、誰もがその信号をキャッチして上げられなかったのでしょう。
土下座して懺悔する教育委員会や校長先生は、普段、当事者の子供からみて遠い所にいるのですが、その方々を何処まで責められる事でしょう。
学校教育や教育機関だけに問題があったのでしょうか。

地域教育、家庭教育などの社会教育が、学校教育としっかりとした連携が出来ていれば、自殺などに至る事件にならなかったはずです。
一人の子供が学校教育だけで人間形成が出来上がるわけでもありません。
子供が発した苦悩の信号を、先生や生徒が察して上げられなかったのでは…
地域の方々が子供の発した信号をを知ろうとしなかったのでは…
教育機関だけを悪者にする家族は一番近くに存在していて子供の苦悩が分らない…
行政が行なう教育制度がどんなに立派であっても、いじめの問題が解決できますか…

いつの時代でもいじめ問題は存在しておりました。
最近の教育機関が行ったアンケート調査でも、約80%もの子供達が「いじめに相当する体験があった」と答えたと言います。「いじめ」とは何をもって「いじめ」なのか…普通に喋った言葉や行為を「いじめ」と受け取る子供と全く気に留めない子供がいます。
特定の子供を痛めつけてやろうと言う意思を持って行う行為があったとするなら、徹底してそのような「いじめ」側に対しての戒めが必要です。しかし、そのようなケースは意外と少ないのではないでしょうか。多くが痛めつける意思を持っていなくとも、相手が傷ついてしまっている…
「いじめ」はごく身近に存在し、自分自身がその当事者であったりするのです。

解決法はその「いじめ」に傷ついた当事者からの苦悩の信号を周りの人々、特に家族や先生、生徒がいち早くサーチして適切な対処を施す事でしょう。将来を担う子供達を愛する気持ちさえあれば、必ずそのような子供達の発する信号を捉えられるはずです。
子供を優しい眼で見てあげ、同時に気配りと気遣いが必ず発信する信号をキャッチ出来るでしょう。
家づくりも住む人の気持ちになれば、家の中身がおのずと充実するもの…

『写真は青森県出身のイラストレーター・くどうすずかの本より』
この世を哀れむ子供の心境が実に上手に描かれています。

さて大荒れの一日でしたが、一日、本社内で研究開発の仕事に没頭できました。
ファースの家
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窓の役割りは大きい…北斗市

2006年11月06日 18時23分59秒 | Weblog
大きなガラスの嵌め込んだ窓のある部屋は何とも開放感があり、気持ちの良いものです。
この窓からは実に色々なものが入り込んで来るものです。
季節の彩りを添えた景観であったり、闇夜に輝く星空や満月のお月様であったり、暖かいお日様の優しい陽射しだったり、部屋の中を灼熱にする真夏の日射熱だったり、真っ黒な雨雲と土砂降りの風景だったり、そして時には泥棒などの招かざるものも…
窓は入り込むだけでなく、出て行くものも多くあるのです。温まった暖房熱の一番に損失するのも窓です。冷やした冷房の冷気を逃がすのも窓です。汚れた室内の空気を放出するのも窓です。窓と言うのは実に多くの役割りを果たしています。

住む人にとって外部の景観を見るの事は、一日の生活リズムを正常に保つためにとても必要な行為です。そのために窓は外部の景観を正確に見せる必要があり、ガラスが歪んだり、色を付けてはいけません。季節の良い時は開放して気持ちの良い外の空気を通気させるのも窓の役割りで、網戸などと一緒にその機能が必要です。また火災などの時には非難路として人の逃げ道や家財など出すために重要な開口部ともなります。

従来、この住宅の窓を選ぶ時の多くが、機能より意匠を優先されて来た様に思われます。これは住んでから最も悔いを残す窓の選定方法でしょう。何も機能のない一番安価なガラスをフロートガラスと言います。これを普通のガラスと言うのでしょう。一般の工務店やハウスメーカーは建主の特別なオファーがなけれな自然にこのフロートガラスを使用します。先進諸外国では断熱性を二倍以上にアップしたペアーガラスにLOW-E機能と言う、断熱効果を更に高めたり、日射熱を反射させたりする機能が常識なのです。建主からオファーがなければ、この機能付のペアーガラスを黙って使用するのです。我が国日本は、ハイテク技術などが世界水準のトップでありながら住宅性能ではとても遅れた後進国なのです。

窓はこのガラスの性能と同時に、そのガラスを支えるサッシ枠の機能も伴わなければなりません。アルミは木材の100倍、樹脂の1000倍も熱を逃がします。しかし、その樹脂や木材だけですと、紫外線劣化や支持力などに問題があり、耐久性の高いアルミとの複合などの性能が必要です。技術的には既にこのような機能、性能の伴ったガラスとサッシが供給されております。しかし、販売する方も、建主側も外観重視、価格競争重視で邁進しており、住んでから必要な性能、機能を見逃しているのが実状を言えるのですが…

写真はファース専用として開発された猫のマークの刻印を打ったガラスと幅広のスペーサーを持ったサッシです。世界でもトップクラスの高機能、高性能の窓です。
今日、6日月曜日の北斗市は、午後から大雨になりましたが、大荒れの外部からしっかりと室内環境を維持しております。
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環境問題と住宅寿命…長野~東京~函館~北斗市

2006年11月05日 21時16分04秒 | Weblog
日本の住宅の平均寿命30年…年間10万棟以上もの住宅が粗大ゴミとなって国土を埋め尽くしております。
深刻なゴミ問題は、住宅短期寿命の影響をまともに受けているのです。
ゴミ問題と住宅寿命を関連付けで指摘する学者も報道機関も殆どありませんが不思議でなりません。
ゴミの不法投棄は言語道断ですが、その背景には30年ごとに家を建替えている現実があり、誰もがその事を問題にしないのです。

家づくりの大量生産、大量消費の時代は終焉したはずです。
家づくりは住む建主さんと家族の生命財産を護り、住む人を生涯にわたり優しく包み込める確たる家の性能を備えていなければなりません。
それなのに家を売らんがための宣伝競争、価格競争に明け暮れ、数を売る住宅業界で在る事に変わりありません。
その結果どうなるのか…目に見えない大切な部分の性能が欠如された家づくりが行われるのです。
30年で家は朽ちるのでなく、住み手の建主さんがそれ以上、住む気力を逸してしまったのです。
結果として叩き潰し粗大ゴミにしているのですから…

建主さんが、その家に住んで良かったと言う感情が一生持ち続けるためには、備わるべき家の性能、機能を持ち、その性能と機能を維持するため適時に適切なメンテナンスを行い、常に住む人に安心と信頼を与える事が必要なのです。
「竣工してからが本当の家づくり」と言う事を我々、ファースグループの約束ですが、そのためには家に先ず必要な性能、機能があり、竣工後、建主さんと一緒になってその家を育て上げると言う気概を持たなければなりません。

住宅業界を「売る」時代から「育てる」時代に変えて行けなければなりません。
家をつくり育てると言う事は必然的にゴミ問題が大きく改善される事になるでしょう。
家の短寿命は単にゴミ問題だけでありません。
家、一軒に約30本の大樹を切り倒して製材加工します。その他の建材生産にも多くの燃料を使用して炭酸ガス(CO2)を放出しています。
家の短寿命は、私達の寿命、そして地球そのものの寿命まで縮めているようなものです。
家づくりを生業とする業者、関係者の全てが現在の実態に気付いて戴きたい!!

写真は今日11月5日も晴天に恵まれた関東地方ですが、羽田空港の向こうに見える臨海公園がゴミの山で作った「夢の島」です。あの陸地を作るのにどれ程多くのエネルギーを消費してCO2を放出した事でしょう。

今日は、長野の善光寺にお参りする時間も無く北斗市に戻りました。
さて連休も終わり、明日からまた通常出勤ですが…
ファースの家
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お金を得るために無形資産が…北斗市~函館~東京~長野

2006年11月04日 21時19分39秒 | Weblog
家づくりは有形資産の見本のようなものです。その家を建築するには、土地を購入、建築後には家具や家財道具も必要になります。この全てにお金がかかります。つまり、お金が有形資産の親分のようなものでしょうか。このお金を得るためにまた有形資産(土地、建物、商品)などを必要としますが、それだけでは、お金を生み出す事が出来ないのです。知恵(無形資産)がなければ現在持っている有形資産も目減りしてしまうものです。

「三代目、所帯を潰す」などと言われます。先代がつくった有形資産を売り食いする後継者なら言うに及ばずですが、現状維持をするだけでも確実に衰退します。
有形資産は期日の経緯とともに劣化して資産価値が下がるからです。
有形資産を増やすためには、維持以上の強かな努力を必要としますが、ひたすら努力をしたところで中々有形資産が増えない場合があります。

有形資産を増やすためにこそ、価値ある無形資産を持たなければなりません。
無形資産とは企業が有する特許などの工業所有権だけでなく、個人の持つ知恵や工夫なども大きな無形資産なのです。その知恵や工夫をめぐらすには、情報、知識、分析などを行い、それを仕事や家庭生活、またレジャーなどに活かそうと意識して行動する事です。
お金を得るためには、吸収することを意識して人の話をよく聞き、新聞や本をよく読み、その得た情報を分析し、知恵と工夫に繋がります。

人様から尊敬される人は、必ずしも高学歴の人ばかりでありません。
1に勉強、2に勉強、3に分析、4に実践と人知れず努力を積んでいるものなのです。
見たくれだけの家は、有形資産そのもですが、劣化し難い高性能の家は、無形資産が多く含まれており、住む人に有形資産を与える事になります。
冷暖房の省エネ性能、長寿命性能、高耐震性能、健康空間の維持性能などは、その全てが住む人に利益を与える「無形資産」なのです。

今日は早朝便で東京に移動して午後から長野市篠ノ井の市民会館で、ファース工務店の中村住建さん主催の快適住まいセミナーで講演しました。
写真はその講演風景ですが、多くの一般ユーザーさんに勉強して戴きました。
このセミナに参加した方々が、有形資産を増やすためにどれだけの無形資産を得たのか…
今日、4日の長野市篠ノ井は、真っ青な秋晴れの中で秋祭りが行われおり、講演会場に祭りバヤシの賑やかな聞こえておりました。
明日の日曜日は気温が氷点下に近くなった北海道に帰ります…
ファースの家
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任侠道に学んだ生きる知恵と創る知恵

2006年11月03日 13時04分28秒 | Weblog
渓流の水音、シャワシャワと木の葉が風で擦る音、林道の橋をつくる仕事のために住み込んだ山奥の飯場の真夜中です。
中学を出て直ぐに飛び込んだ飯場暮らし、鉄骨トビ職の世界、そこはまさに任侠の世界でした。

一宿一飯の義理人情、人が生き続ける理由を身体で教えられます。
先生は教師でも哲学者でもありません。
身体に刺青を彫った半分は任侠の世界に身を染める鉄骨トビ職の先輩諸兄です。
30mの高所で身体をぶら下げる指を伸ばせば必ず死が待ち受けています。
人から受けた御恩を忘れれば理屈でなく体罰で厳しく叱責されます。
人としての尊厳を身体で覚える事になります。

現場ごとに異なる環境下、橋梁組み立てのマニュアルの無い仕事には、自ずと知恵と工夫が求められます。
無いものを生み出す創造力と実践力が自然に身につきます。

自分が生業とする家づくりの仕事は生産して売る商品と違い、施主ごとに感性や生活環境、施工環境も全く異なります。
更にこの家に多額の資金を投じた生身の人間が身体を委ねるのです。
お金を支払ってくれた施主の存在に感謝し、在り得る全ての技術と真心を提供しなければなりません。
住む人にストレスを与えない確たる家の性能と真心の篭ったメンテナンスは不可欠となります。
然るに、家づくりに終わりはなく、住宅システムの研究開発にも終わりはありません。

「住む人と幸せを分かち合う家づくり」これは弊社の経営理念です。
施主の一生一代の大事業である家づくりに参加した我々工務店と協力業者が当分に利益を分かち合うと言う意味です。
人は全てが対等であり、其々が支え合いながら社会が形成されています。
企業が、義理人情を逸して急成長しても関わる人々に本当の幸福は訪れません。
この信念は、山奥の飯場暮らしで教わった任侠道がもとになっています。
ファースの家
株式会社 福地建装
代表取締役 福地脩悦



読みの深い戦略に落とし穴…北斗市

2006年11月02日 18時47分15秒 | Weblog
0円、0円、2,880円とはソフトバンクモバイルが打ち出した「予想外割引」の営業トークです。
通常の携帯電話は10,000円近い基本料金と通話料、メール通信料金がかかりますから、この0円戦略は消費者に衝撃的な内容だったのです。
この0円戦略に細かい条件要項が伴っています。「予想外割引」の広告宣伝では、その条件要項は虫眼鏡で見えるような小さな文字でかかれています。
0円、0円、2,880円の料金体系は、ソフトバンク携帯どうしの通信を行なった場合と、来年1月までに加入契約を行なった顧客のみに限定されます。

例えば、全てが携帯がソフトバンク携帯になり、全てが1月までソフトバンク携帯になれば、設定条件の0円、0円、2,880円になる訳ですが、これではソフトバンクの企業経営が成立しません。また、現在のドコモ、KDDIとソフトバンクの三社が均等に競争が行なわれる事がベストである思われますが、ソフトバンクも当初から三社均等シェアを目論んで組み込んだ0円戦略だと思われます。通話エリアは、三社三様で得意なエリアや不得意なエリアがあり、一社独占は途方も無い資本投下が伴いソフトバンクも独占野望など抱いていなかったものと思われます。

他社の携帯からソフトバンク、ソフトバンクから他社の携帯との通信を行なった場合は、0円の料金体制ならない訳です。つまり、ソフトバンクも他社の存在が在る事で0円攻勢でも充分に利益が確保される計算です。
情報に流されやすい顧客を獲得するには最も効率の高い手法を講じたのは今回の0円攻勢であったと思われます。
条件を満たせば実際にとても安価で通信が出来るのですが、それでも経営が出来るのは、深い読みと計算に基づいた戦略です。虫眼鏡条項はいささか宣伝広告の仕方に問題がありそうな気も致しますが…

策を講じて策に溺れる…あまり衝撃的な営業トークに、私のようにその裏側を探ろうと言う輩も出て来ますし、ライバイル他社も黙っている訳でありません。
実際にソフトバンクの0円攻略のために、切り替え顧客が店頭へ殺到して切り替え作業がパンクし、顧客やライバル他社にも大きな迷惑をかけました。策に溺れないようにして戴きたいものです。

住宅会社も快適とか健康とかと言う営業トークだけが一人歩きし、実際に住んでみたらイメージと大きく異なるなどの声が多く聞かれます。
家づくりを行う工務店経営の「策」は、ひたすら住む人が住んでから満足できるための、性能を確保する事なのです。

写真はファース本部の技術会議で、向かって右から研究開発室の岩山不二夫係長、研究開発室担当の福地智専務と村上一人次長です。
策に溺れないための家の性能を構築するため、主に国への認定業務などを協議致しました。
明日は休日ですが…
ファースの家
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目で語る伝達方法…秋田~青森~木古内~北斗市

2006年11月01日 19時01分46秒 | Weblog
口は災いの元とも言いますが言葉と言うのは、言い方、聞き方で本来の意図と大きく異なり誤解される場合があります。信頼関係が確立しておりますと言葉を交わす事無く、動作や目だけで意思伝達が可能と言われます。言い方も聞く人の立場や環境などで切り口や進め方に工夫が必要です。特に初めて対面する人との対話は、とても神経を使います。

女性の方に「綺麗ですね」「美しいですね」と言う誉め言葉がありますが、何処から見てもそう思えない人は、自分でもちゃんと自覚しているものです。そのような方に言うものなら一気に人間性まで問われてしまう事になるでしょう。
対話の最初は先ず、相手との信頼感、安心感を得るために、その時の環境をサーチします。時間的な要素、生理的な要素、欲しがっている情報などを知るには、上手に聴いて上げる事が重要です。

対話の条件は、相手が信頼し、安心している事が前提ですが初対面の時は、自分でその安心感、信頼感を作り上げなければなりません。そのためには聞き上手になる事ですが、相手から話を求められた時も、最初は信頼を得られるための切り口が必要です。
特に住宅営業では、手前味噌な話ばかりが先行しまいがちになりますが、自分の失敗経験などから話し出すのが無難と思います。

いきなり高気密、高断熱などと無機質な話から切りだす事は、とてもリスキーな話題です。最初からその話の内容を求めらていたなら別ですが、情緒的な切り口が無難なものです。
また、自分のところで建築する家自慢は絶対にタブーなのです。自分の売り物をどんなに自慢しても限界があり過剰に語ることは、むしろ反感を招く事の方が多くなります。

ファース工務店で毎年、安定した受注を行なっている工務店の社長は、総じて無口な方が多く、喋りの下手な方が多いのです。真に誠実さや真面目さを伝えるのは、言葉でなく笑顔や明るさ、そして普段の行動などでしょう。
写真は秋田県田沢湖町へ向かう峠の茶屋で撮ったものですが、目で語る夫婦こけし(秋田杉で作った一品)です。このこけしは仲の良い夫婦の典型で、互いに相手を労わり合っている所作がとても見事に描写されておりました。

今日11月1日は秋田市内のファース工務店の河邊組さんを訪問し、河邊宏之さん、祐子さんご夫妻のおしどりぶりに感心…その後、秋田市土崎の前秋田FAS会会長で丸甚建設さんの保坂会長と久々に意見交換を行なったあと、青森経由で帰社いたしました。いつも風雨や風雪に出会う北東北の出張業務ですが、今回は行き帰りとも全て好天気に恵まれました。明日から週末まで社内業務を…
ファースの家
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