ちょうど一ヶ月前,大きな大きな台風が近づいていたときに,私の東京出張が重なった。都内で開催のとあるイベントの参加のためだった。今回は往復飛行機での出張だったため心配するも,フライトには支障はなく,ただ関東地方を掠めた台風は,2日間あったイベントの1日(土,日開催のうちの土曜日)を中止に追い込んだ。
かねてから泊の伴う東京出張時には,ある旧友と飲むことが楽しみの一つ。今回も台風再接近のさなか,宿から約束の場所へ行くまでに傘が役に立たないような風雨にもかかわらず,宿近くの料理屋に招いてくれた。今回は旧友とその夫人,そしてちょうど出張で上京していた夫人の旧友さんと一緒だった。
東京大学赤門前から一筋入った小路にあるちゃんこ料理屋は,ほどよい広さと心地よい灯りのあるいい雰囲気の内装で,出てくる料理すべてがまさに格別の味だった。もちろん店主は元力士。女将さんと二人人三脚できりもりしている。私たちいちげんのお客に対しても,丁寧に料理の説明や食べ方など教えてもらった。店主が力士時代の話もとても興味深かった。関取まではいけず引退を余儀なくされたけれど,料理屋さんで横綱をめざすんだ・・・とも。・・きっとあの味なら大丈夫!
その,ある旧友と会うことは私にとっていくつかの意味がある。一つは,最初に知り合った頃の中学時代に戻れたような懐かしい感覚になること。もう一つは,ある旧友はいろんな意味での「苦労人」にもかかわらず,そのことをあまり口に出さず,ひょうひょうといつも私を迎えてくれる。と,同時に私に対して遠慮がない。そんな時間を過ごすことが私にとってとても心が安らぐ。いい意味でのリセットできる瞬間を与えてくれる。
旧友らとの短い時間での会話は他愛のない話やそれぞれが得意な話題を出し合うものではあったものの,その中で今,自分がどんな状況なのかを客観的に見つけることができた部分があった。ここ数年,なにかにつけ余裕のない日々を送っている。充実していないわけでもないけれど,走り続けているようにも感じる。「少しスタンスを変えよう」そう思うと少し楽になった。
旧友らと店をあとにしたあとの宿への帰り道。おもわぬ上り坂に少し息をきらしながらも,さっきまであれだけ激しかった風雨は,ピタリとおさまっていた。
かねてから泊の伴う東京出張時には,ある旧友と飲むことが楽しみの一つ。今回も台風再接近のさなか,宿から約束の場所へ行くまでに傘が役に立たないような風雨にもかかわらず,宿近くの料理屋に招いてくれた。今回は旧友とその夫人,そしてちょうど出張で上京していた夫人の旧友さんと一緒だった。
東京大学赤門前から一筋入った小路にあるちゃんこ料理屋は,ほどよい広さと心地よい灯りのあるいい雰囲気の内装で,出てくる料理すべてがまさに格別の味だった。もちろん店主は元力士。女将さんと二人人三脚できりもりしている。私たちいちげんのお客に対しても,丁寧に料理の説明や食べ方など教えてもらった。店主が力士時代の話もとても興味深かった。関取まではいけず引退を余儀なくされたけれど,料理屋さんで横綱をめざすんだ・・・とも。・・きっとあの味なら大丈夫!
その,ある旧友と会うことは私にとっていくつかの意味がある。一つは,最初に知り合った頃の中学時代に戻れたような懐かしい感覚になること。もう一つは,ある旧友はいろんな意味での「苦労人」にもかかわらず,そのことをあまり口に出さず,ひょうひょうといつも私を迎えてくれる。と,同時に私に対して遠慮がない。そんな時間を過ごすことが私にとってとても心が安らぐ。いい意味でのリセットできる瞬間を与えてくれる。
旧友らとの短い時間での会話は他愛のない話やそれぞれが得意な話題を出し合うものではあったものの,その中で今,自分がどんな状況なのかを客観的に見つけることができた部分があった。ここ数年,なにかにつけ余裕のない日々を送っている。充実していないわけでもないけれど,走り続けているようにも感じる。「少しスタンスを変えよう」そう思うと少し楽になった。
旧友らと店をあとにしたあとの宿への帰り道。おもわぬ上り坂に少し息をきらしながらも,さっきまであれだけ激しかった風雨は,ピタリとおさまっていた。