チームとしては年度末。すっかり年中行事となってしまったチームの総会資料の作成。そろそろ準備しなきゃ・・・と書斎の棚をいじっていたら,1冊の冊子が落ちてきた。
黄色のコピー用紙を表紙にした第1期の「あゆみ」だった。なぜか総会資料の名称が「あゆみ」となっている。今年作成すると8回目となるその第一歩となった2002-2003シーズンのあゆみをめくると,当時のメンバー表と写真。懐かしい。第1期卒団生は高校を卒業。2期生以降は高校中学で元気にしているのだろうか。そして公式戦,練習試合の結果表。ほとんどの試合を覚えている。そのときの天気や鞆の風景までもがくっついてよみがえってくる。
毎日がはじめての経験をするチームそのものを,全員で支えてもらいたいという気持ちで当時は監督をしながら,試合ごとにチームの新聞を作って全員に配布した。
その第1号から11号までをこの第1期に発行している。試合をいくらやっても勝てないチームの子どもたちのヤル気をなくさせないように,なんでもかんでもいいと思うことをやっていたのがこのとき。その一つがこの新聞作成だった。どんな小さいことでも,いいプレーは見逃さずに,「記事」にする。事実を事実として伝え,こうなってほしいという私の思いを表現した。保護者もこの新聞を楽しみにしてくれるようになり,個々をを結びつけたツールにもなった。
春の公式戦の連日連敗の続いたころの新聞からは,ほんとうに苦悩している自分が,何かの根拠をもっているかのような,前向きなメッセージで埋め尽くしている「新聞」になっている。なんかへんだけれど,よくこういうことができたものだと思う。
自分の過去のコトバに感動するなんておかしいように思うけれど,7年後に読んでみてあらためてうなずいてしまうフレーズが少なくない。
長くなるかもしれませんが,少し紹介します。
(記念すべき?第1号の見出しと記事 2003.3.23)
「強豪相手に堂々と 光るプレー次々と」
すばらしい初戦の戦いに拍手。3月21日の鞆の浦グランドは寒く雨だった1週間前とは全く違い,絶好のコンディションでした。パワーズは福山DJと初の公式戦を行い,2対5で敗れました。(中略)試合終了後,大会本部役員や他のチームの方から「いいチームになるよ」など評価と激励をいただきました。この日の内容に一人ひとりが自信を持ち,これからも練習を重ね,次もその次もいい試合ができるようがんばりましょう。
(第2号 見出し 2003.4.1)
「コールド負け 悔し 練習重ね 次も挑戦だ」
(第3号 見出しと小見出し2003.4.6)
「 一点の重みひしひしと 一歩の歩みしっかりと」
~完封負けも練習の成果出す選手のプレー光る~
(第4号 見出しと記事 2003.4.20)
「全力で ぶつかるぞ!」
・・・(中略)悔しい試合が続いています。練習も厳しさを増しています。これまでにない疲れもたまっていると思います。しかし誰一人あきらめず全員そろっての練習と試合への取り組み。これがパワーズの力です。「おもいっきり」をわすれずに,次も,その次も,ずっと・・・。
(第5号 見出しと小見出し 2003.4.27)
「くやし!一点差 この勢いで 夏に向けパワーアップ」
~「あと一本」の力つけ 初勝利目指してがんばるぞ~
(第10号 見出しと小見出し 2003.8.31)
「笠岡遠征 うれしい初勝利」
~さぁ次の目標に向かってさらに力を高めよう~
(第11号 見出しと小見出しと記事 2003.9.20)
「見せた 粘り 確かな手ごたえ さらに次も」
~価値ある試合内容・・・攻守で成長のあと・・・~
・・・(中略)・・・この試合はパワーズの仲間全員がユニフォームをそろえての初の試合でした。行事等で2名が欠席でしたが,熱があったにもかかわらず2試合目から駆けつけた◇◇君(新聞は実名)の意気込みには,とてもたくましさを感じました。パワーズは現在21名と多くの仲間となりましたが,多くなればなるほど,一人ひとりの存在も大きくなることを忘れずにいてください。相対的に小さくなるのではなくて,大きくなるということを。そのわけは,試合での負けの悔しさ,そして勝った時の喜び,練習等をとおして得た教訓や自信は,人数が多ければ多いほど足していけば大きなものになります。それがチームのパワーというものになって,今まで以上の力を発揮する源になるからです。練習で流した汗や涙があるからこそ,そういう経験ができるのです。
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