平昌オリンピックが終わり、活躍した選手はたくさんのテレビ番組に出て様々な言葉で今の気持ちを伝えている。
「とても疲れているのに早くゆっくりさせたって」と、つい思うのは私も歳をとった証拠か…
なので、テレビ局が変わっても、同じ質問と同じ回答ばかりの番組はもう見んでもいいかなと思って、ニュースを見終わろうとしたとき、若手のアナウンサーから興味深い質問がある選手を名指しで行われた。
その質問に対する選手の答えは、短いながらも私の想像を超え、心に突き刺ささるものだった。その選手は数々受ける質問にもかかわらず、この質問を通じて「いつも考えていること、オリンピックの中継では伝わっていないなかった、今一番伝えたいことがこの質問を通して発信できる」と捉えたのだと思う。若手アナウンサーのなにげない質問から、「何故?」が解けただけでなく、チームスポーツやいかなる組織として戦っていく(仕事をしていく)ために大切なものを教えてもらえたと感じた。
その質問とは、カーリング女子チームの吉田知那美選手に対するものだった。
(アナ)試合中なぜいつも笑顔なのか?
(吉田選手)いつも笑顔でいられる日々ばかりではない。辛いとき、どうしても笑顔ではいられないときもある。試合のときには、自分やチームに「大丈夫」と常にステイポジティブでいつづけるため(それをチームの約束ごととしていた)に笑顔でいました。
指導者として、選手たちがなかなかやる気を出してくれない、指導していることが伝わらないといった、コミュニケーションに関する難しい思いを持つ指導者の方も少なくない。また保護者との関係まで含め、コミュニケーションを要因とした悩みも少なくない。
質問や会話ひとつで、ひとの考え気持ちが伝わり、理解が深まることにつながり、ゆくゆくは互いのコミュニケーションが良くなっていく。むしろ一方的に伝えようとするよりも、伝えるためにはいい質問をしてもらうことがより伝わることもあるんだなぁということ。
吉田選手は別の質問で、こう伝えている。
「私たち1人1人が口にも出せず秘めていたメダリストという夢は5人集まると目標になり、全員で努力し、1つの現実になった」
いろんな場面でこのことばを自分の何かに置き換えていけば、頑張っていけるよねー。
…そだねー…