先日,読売新聞の記者が中国新聞のコラム記事を盗用したというニュースがあった。それは,カープの試合の翌日に中国新聞のスポーツ面に掲載される「球炎」というコラムだ。私はこのコラムを毎朝スポーツ面を開くとすぐに読む。
その理由は,「わかりやすくてよみやすくて読んでいて勉強にもなる」からだ。具体的には,あるときは冷静に,あるときは厳しく,稀に高揚したタッチで,しかも記者として持ちえているデータや取材力を発揮しながら絶妙な表現で読ませる。いずれもファン(=読者)の目線で書かれている,と同時にコラムからはカープに対する記者の情感も伝わってくる。木村さん,小西さんという2名の方が担当している。
私好みのコラムはつい先日の25日付の木村さんの「球炎」。新人の小松投手が初勝利をおさめたゲームを「捕手の石原のリーダーシップが生んだ」と締めくくっているこのコラムは実に読み応えがあった。
球場で直に見た人も前夜を振り返って,「そうそうそういう場面あったよなぁ」とか思えるし,その何倍もいるはずの,球場にいけない,TVでも観戦できていない野球ファンの読者に,「球場にいたらこういう場面がみれたんだよ」というメッセージを投げてくれる。そして球場で観戦したいなぁという気持ちにさせてくれる。
実はこのコラムはウェブ上でも見ることができる。中国新聞のHPのカープのコーナーにバックナンバーがある。
もう10日以上も前,私は初めて新球場にいくことができた。昨年から毎日,建設の様子を見ながら,ここで観戦したいなあという思いもやっとかなった。
その巨人戦のカープの先発投手は青木。3回までの青木投手は本当に素晴らしい投球で,4回も先頭バッターの首位打者坂本選手をのけぞらせるような食い込む玉で見逃し三振をとったときは,間近でみることができている興奮をさらに高揚させてくれた。ところが,2番の松本選手にセンター前にクリーンヒットされて以降,連打され,4番ラミレス選手には初球を最も深い左中間にホームランを打たれ,一気に数球で3点を先制された。
実はこの4回表の攻撃の前,グランド整備があり少し間があった。私はビールでも買いに行こうか,いろいろ球場の中を見学しようか,と思っていたところ,ちょうど目の前あたりの3塁側ベンチの前で巨人の選手が集まっている(ミーティング)のが目にはいった。きっと狙い玉などを意識統一していたのか,あとから考えるとそれがずばり当たったんだなぁと・・。
一方で,当日はシーボル選手が好機で打てず,追い上げムードのときにエラーとまったくいいところなく。続いている不調の選手を使い続けることに対する場内の雰囲気はキツカッタ。打順がまわってきたときの場内アナウンスのあと,ザワザワとした雰囲気(ため息の塊)と容赦ないヤジ。そういうところでの3万人の力は重い。私も3万分の1になっていた。この試合,一番盛り上がったのが,1点差に追い上げたときの赤松のタイムリー。反撃開始!一気に球場全体が生き返ったかのようだった。ほんと3万人の力はすごい。私も周りに負けずに3万分の1を担った。
巨人の2番を打つ松本という選手がこの日は攻守に大活躍だった。青木投手から初ヒットを打った打球はきれいなライナー。ピンチを救った栗原のセンターライナーを「捕獲」した体さばきは,これぞプロ!まわりのお客さんとともにそのプレーに魅せらた。悔しさとともに・・・。生の醍醐味だ。その日以降,彼の動向が気になっている。結果よりも,どういうプレーをしたのか,それはHPや新聞ではわからない。
生の醍醐味を伝える力。私は新聞にそれを求めているのだと思う。
その理由は,「わかりやすくてよみやすくて読んでいて勉強にもなる」からだ。具体的には,あるときは冷静に,あるときは厳しく,稀に高揚したタッチで,しかも記者として持ちえているデータや取材力を発揮しながら絶妙な表現で読ませる。いずれもファン(=読者)の目線で書かれている,と同時にコラムからはカープに対する記者の情感も伝わってくる。木村さん,小西さんという2名の方が担当している。
私好みのコラムはつい先日の25日付の木村さんの「球炎」。新人の小松投手が初勝利をおさめたゲームを「捕手の石原のリーダーシップが生んだ」と締めくくっているこのコラムは実に読み応えがあった。
球場で直に見た人も前夜を振り返って,「そうそうそういう場面あったよなぁ」とか思えるし,その何倍もいるはずの,球場にいけない,TVでも観戦できていない野球ファンの読者に,「球場にいたらこういう場面がみれたんだよ」というメッセージを投げてくれる。そして球場で観戦したいなぁという気持ちにさせてくれる。
実はこのコラムはウェブ上でも見ることができる。中国新聞のHPのカープのコーナーにバックナンバーがある。
もう10日以上も前,私は初めて新球場にいくことができた。昨年から毎日,建設の様子を見ながら,ここで観戦したいなあという思いもやっとかなった。
その巨人戦のカープの先発投手は青木。3回までの青木投手は本当に素晴らしい投球で,4回も先頭バッターの首位打者坂本選手をのけぞらせるような食い込む玉で見逃し三振をとったときは,間近でみることができている興奮をさらに高揚させてくれた。ところが,2番の松本選手にセンター前にクリーンヒットされて以降,連打され,4番ラミレス選手には初球を最も深い左中間にホームランを打たれ,一気に数球で3点を先制された。
実はこの4回表の攻撃の前,グランド整備があり少し間があった。私はビールでも買いに行こうか,いろいろ球場の中を見学しようか,と思っていたところ,ちょうど目の前あたりの3塁側ベンチの前で巨人の選手が集まっている(ミーティング)のが目にはいった。きっと狙い玉などを意識統一していたのか,あとから考えるとそれがずばり当たったんだなぁと・・。
一方で,当日はシーボル選手が好機で打てず,追い上げムードのときにエラーとまったくいいところなく。続いている不調の選手を使い続けることに対する場内の雰囲気はキツカッタ。打順がまわってきたときの場内アナウンスのあと,ザワザワとした雰囲気(ため息の塊)と容赦ないヤジ。そういうところでの3万人の力は重い。私も3万分の1になっていた。この試合,一番盛り上がったのが,1点差に追い上げたときの赤松のタイムリー。反撃開始!一気に球場全体が生き返ったかのようだった。ほんと3万人の力はすごい。私も周りに負けずに3万分の1を担った。
巨人の2番を打つ松本という選手がこの日は攻守に大活躍だった。青木投手から初ヒットを打った打球はきれいなライナー。ピンチを救った栗原のセンターライナーを「捕獲」した体さばきは,これぞプロ!まわりのお客さんとともにそのプレーに魅せらた。悔しさとともに・・・。生の醍醐味だ。その日以降,彼の動向が気になっている。結果よりも,どういうプレーをしたのか,それはHPや新聞ではわからない。
生の醍醐味を伝える力。私は新聞にそれを求めているのだと思う。