県学童:1100=2
全スポ・マクド:0100=1
ろうきん:1010=2
中国・福スポ:0020=2
この数字はこれまでに完了した各大会で優勝したチームの各試合の失点(=合計失点)だ。いずれのチームも1大会で4試合行う中で,合計2失点以内かつ2試合以上で0封試合をしている。
バッテリーを中心とした守りの強さがそのまま結果に結びついている。今年は失点数が結果に顕著に結びついている。
「守り」
打力,走力,守備力だけでなくそれらを補う采配やチームワーク等々,試合結果はその総合力と時として運も働き導かれる。ただ,鍛えれば鍛えるほど,選手の技術力×経験値=実力が最も上がるのが「守備力」ではないかと思っている。
特に今年はコロナ禍の中で,短い練習時間をどのように割り当てるかは各チームの工夫のしどころだったと思う。優勝したチームだけでなく,どのチームもその「守備力」を強化したことが直近の大会(中国・福スポ大会)のような接戦続きの試合を生んでいる。
『いつもこういうときに守りのミスがでて失点していたけど,今日はそれがなかった』そんな声がいくつかきこえてきた。取り方はまだぎこちないけど,しっかり追いついてアウトにするプレーも多かった。それは日頃の練習の賜物であり,これまでの緊張感の中での公式戦の経験値から培われたものもあるはず。
その大会ではこれまで接戦を何回も演じながらもあと一歩で勝てていなかったチームが,待望の結成以来公式戦で初の2回戦(引き分けで)へ。負け続けていても目標は失わず,辛抱しながら毎回チャレンジを続けてきたチームとしては,歴史的な試合になったことだろう。その試合も相手を最少失点に防いだ「守り」きった結果だ。
『守備力』はただエラーを少なくして失点を防ぐことだけにとどまらない。守備の時間が短くなり勢いをつけて(ダッシュでベンチに帰り)攻撃に臨みやすい。また投球数も減るので投手は気持ちよく投球ができるイニングを稼げ,テンポもよくなる。その分攻撃回数も増やせる。どんなに好投手を相手にしても,1点取れば勝てるチャンスが出てくる。
守ることの大切さを今一度。