リジログ 2025

いいぞ 野球は

現場に立ち、現場に感じ

2016-12-14 23:19:26 | Weblog


この時期くらいしかチームの役にはたてないと思いつつ、練習試合の審判をさせてもらっている。さすがに試合の「現場」に立つと気持ちが引き締まる。

ふだんはなかなか打席にたてず、最終回に代打でたった一回のチャンスをもらう下級生。もしかしたら人生初打席なのかなという場面もある。

打席でバットを振るだけでもたいへんなことがよくわかる。たったひとりでピッチャーの投げる球に挑まないといけない。

空振りしてもスイングできたことに拍手したり、いいぞ!と声かけしたり、なにもいわずも優しい眼差しを送る監督も、それぞれの方法で最大の評価を贈る。

少し遠くには、保護者の姿も。もしかしたらもっと遠いところから、おじいちゃんおばあちゃんもみているかもしれない。

2ストライク後に見逃し…不安げな顔で球審の顔をみつめられるのがどんなに辛いことか…。的確なジャッジをしたとしても、適切なジャッジだったか?と、思うこともある。

球審のみならず、塁審でも際どい判定のシーンは、目の前のプレーヤーだけでなく、判定する瞬間は目に入らないが、両チームのベンチも固唾をのんで判定を待っている。そんなときは、より大きなジャッジとコールで的確なジャッジが求められる。

全体をみながら目の前のプレーをジャッジする難しさは、経験を積むことで審判に対する関心が深まり、関心が深まることで、動きや間(ま)が洗練され、その結果自然に的確なジャッジメントができるようになっていく。毎年の理事さんを見ていてそれは確信できる。

卒業した理事さん2名が、この冬から審判部の審判員となる。学童での理事経験を審判部の活動につなげていただくことはとても嬉しい。これまでにも、コーチや監督となって、素晴らしい指導をされている理事経験者も多い。

いろんな立場で野球に勤しみながら、いろんなカタチでチームや野球現場を支え続ける。そういう大人たちに育てられる環境が学童野球の現場にはある。

ぜひ、多くの子どもたちが、学童野球の「現場」を感じてもらいたい。



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何も考えず 必死にがんばってみる

2016-12-03 23:47:28 | Weblog

新人戦の第一試合のはじまりは,新しい一年の始まり。つい一か月前にこだましていた選手たちのトーンとは全く違う,若々しく新しい空気が鞆グランドを包む。初日は強風のもとで,最終日は好天のもとで行われた新人戦が終わった。来年3月までの数か月,長いようで短い冬季の鍛錬期間に入った。

この長いようで短くてとてもとても寒い期間。新たな目標に向かって各チーム,各選手が野球に打ち込める大切な大切な熱い期間にしてほしい。

 

「何も考えず 必死にがんばってみる」

何かにとことん打ち込むこと。『意味』をどうのこうのいう前に,まずはやってみる。そういうことができる環境が今どのくらいあるのだろうか。少年時代にどれだけそういう時間を過ごすかが,いろんな『意味』につながってくるのではないか。そういう意味では野球などのスポーツに勤しめることが,多くの学童・少年たちの環境にあるかが大切だと思う。

むしろ選手たちのみならず,指導者やチームを支える役員や保護者も同じなのかもしれない。思い切って野球に打ち込める環境なんて,大人の場合こそ簡単ではないはずだ。そんななか,新たに加盟したチームや新しく監督やコーチとなった指導者のみなさんが新人戦で公式戦デビューした。また新チームを預かる全チームの指導者には,それぞれの結果を受け止め,それぞれの思いを胸に,日々必死にがんばっている姿が16チームすべてにあるはずだ。

打ったら必死に走る,ボールを必死に取りに行く。そんな姿,そんなあたりまえのプレーから,すべてが始まる。新人戦の多くのチームが見せた目を見張るプレーは,そういうプレーから生まれていた。敵味方関係なく拍手が起きるプレーもあった。今年優勝したカープがまさにそういうチームではなかったか。そんなプレーが多くのファンの心を魅きつけた。

来年がまた楽しみだ。

 

 


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