今年も新人戦を終え、年内の大会運営はここでおわり。新人戦はこれまでとは一段甲高い選手の声が、鞆、曙、沼隈のグランドで響き渡りました。
毎年新人戦の運営は理事さんも交代し、選手、運営共々フレッシュな雰囲気の中で行われるので、私たち本部役員も新たな気持ちにさせてくれる大会。
各チームの指導者のみなさんは新チーム開始当初のこの時期は、一年後や3月のシーズン前といった節目を決めてどんなチームにしていきたいか、明確な目標を立てて、チーム全体で共有してスタートをされているのだと思います。
ただ目標を掲げてもなかなか達成できないと悩む指導者も少なくなくて、試合会場での「雑談」の場では「どうしたら「結果」を出せるか」、指導者のみならず役員や保護者個々のみなさんからも毎日考えておられることが伝わってきます。
昨今は様々な場面において、プロセスよりも結果が重視されています。
スピード感に加えて結果を求められるのは、ある意味致し方ないことだと思います。結果に対しての評価というのは、明確な水準や基準を決めることで、誰もが見てわかるものでもあり、ある意味わかりやすい。もっというなら誰でも評価できますよね(勝ち負けや打率のように数値化できるものばかりだから)。
一方で、その結果を出すには必ずプロセスがあるわけで、そこを抜きには本来語れないのですが、本来大事にされなければならないプロセスに対する評価が蔑ろにされているのではないか…と感じます。
プロセスは結果と違って評価をするための明確な水準を決めるのが難しいのがその大きな要因かと。数値化などが困難なものが多いからでしょうか。よってこうしたプロセスを評価できる人が少なくなるとともに、いま進めているプロセスが本当に結果を出すためのものかどうか、正しい評価ができずに試行錯誤で終わってしまう例も多くあるのかと。プロセスを的確に評価して改善したらもっとはやく改善できるのに、もったいない事案がたくさんあるのではないか、と思います。
このプロセスを簡単に数値化できる手法があれば…。いやもう、そういう仕組みを作って応用しているチームもあるかもしれませんね。こうした工夫から目標達成の道筋がより明確に見えてくるのではないか、と。
目標を達成したチームは、このプロセスを大事にしてきた結果、個々の能力も高まり、チームもまとまり、みんながやる気になって、さらに目標に対して結果を出せるしくみが築かれている。
新年度も大会運営においてグランド確保の問題だけでなく、日程の見直しの課題、ピッチクロックの導入など、また今年いただいたさまざまな大会運営改善に対するご意見を参考に課題に対応しながら、学童部会としての目標は「選手の皆さんが安心して、思い切って日頃の練習の成果を出す場をつくり守っていく」一択。
でも、誰もがわかる「結果」より、見えにくいもの(=氷山の下の部分)にしっかり気付こうとすることが大事だと思うんだけどなぁ…現場眼線では^ ^