夫婦、この不思議な相棒～

もうじきパパさんの誕生日がやってくるパパさんとまさちゃんが出会ったのは、19の夏だった。　　なんか尾崎豊の歌でも始まりそうやな、、
顔は見てないけど、知り合ったのは高校三年の春やったな多分。

昔だから今みたいに、携帯のない時代だから手紙をやり取りする『文通』ってのが流行っていたんよ。よく雑誌にも、自分の住所やコメントをつけて「文通しませんか～」というコーナーが載っていた。

まさちゃんも高校の進学雑誌を読んでて、誰かと文通しようかな、、といっぱい載ってるひとの中からいろいろ選んでた。パパさんは別に、文通なんかしようという気がなかったけど、この雑誌の文通欄に自分の名前が載るかどうかを友達とかけて、雑誌に自分の名前を出してみたらしい。

そしたら運よく？自分の名前が載って、100通ぐらいの人から手紙がきたって言ってたよ。まさちゃんもたくさん載ってる人の中から「受験勉強について語り合いましょう！」なんて書いてあったパパさんの言葉に、「この人に出してみるかな～」
って手紙を出した。でも、パパさんのもとには100通も来てたし一ヶ月ほど待っても返事も何にも来なかったわ

なんかパパさんの話によると別の人と文通を始めてたらしい。まさちゃん、どうでもよかったけど、もう一回「返事がこないんだけど、、？」って手紙をだしてみたんよ。そうしたら「ごめんごめん」って手紙がくるようになり文通が始まった。だんだん手紙では書ききれなくなって、カセットテープに声吹き込んで送りあうようになったわ。今考えたらおかしいねパソコン打ちながら今一人で笑ってます～

そうやって知り合ってから結婚するまで七年くらいあったから、その頃はほんとに楽しかったよ。今でももちろん楽しいけどね。去年銀婚式？だった。まぁ、お互いに長い事相棒やってるな、、と時々思う。もう、若いころみたいに『好き』やとかそういう気持ちもあるだろうけど、そういうのより一緒に歩いてきたんやな、、、と思う気持ちの方が大きいよ。

最近、回りでも離婚する人が増えて珍しい現象でなくなったね。いくら仲の良い夫婦でもケンカすることもあるだろうし、許せないことも出てくるだろうけどある程度はおたがいさま～って許しあわないと、こんなに長く相棒は続けられないよね。

まさちゃんも、もうちょっともの分かりのよいオシャレなお嫁さんになる予定だったけど、予定は未定？もの分かりのわる～い、ふとちょなオバちゃんになっちゃったよまぁ、これも「おたがいさま」ということで許してもらいましょ

友達でもない大切な相棒、また大事にしなくちゃね