( このゼラニウムの花は、父が実家から届けてくれたものです。
二十年以上毎年、毎年キレイな花をさかせてくれているんよ)
まさちゃんのお祖母ちゃんは『ハナ』って名前だった。
名前の通り、お花の大好きな人で、まさちゃんが大きくなるまで長屋の借家に住んでたけど、裏の庭には年中いろんな花が咲いていた。
ちょうど今ごろは、垣根につるバラが咲き乱れていたし、ボタンの花も綺麗なピンク色をして咲いていた。夏になると畑には立派なグラジオラスの花はな~秋になるといくつもの鉢に菊の花を見事に咲かせ、コスモスも咲き乱れるようにして庭の一角にそよいでたよ
オハナばあちゃん、結構美人であんまり身奇麗にする方じゃなかったけれど、ながーい髪をつげの櫛でとかしてくるくるって、うまくまとめてキチンとするとなかなか上品なおばあちゃんに見えたわ。
おハナはん、人が大好きでよくまさちゃんの友達が家に来ても、嬉しそうにすぐ玄関に出てきてた。年頃のまさちゃんは、「出てこなくていいよ~」って嫌がったけれど、今から思えばなんか可愛い
まさちゃんが大きくなった今、花が大好きなのは、このオハナはんのお蔭かな、、、と最近思うようになった
しらないうちに、まさちゃんが育った回りには、いつもオハナはんが大事に育てた花が色とりどりに咲いてたんだよね。そうなると、人が育って行く環境ってとっても大事だね。
まさちゃんは自分の子供達に何を残してやれるだろうかな、、、たいした事もできそうもないけど、自分なりにガンバガンバって賑やかに回りに言ってるくらいかな
昨日、母を一時間ほど車を走らせて、バラ園に連れてったんよ。なんでもバラが2000本も咲いてる所で、まだ咲き方はバラバラ?だったけど、綺麗に見事に咲いていた。
母も喜んで帰ってきた。いつもは夜八時には寝室へ行ってしまう母が結構夜遅くまで元気に起きてたので、「やっぱり、お花からエネルギーもらったんだな、、」って思ったよ。たくさんのおじいちゃんやおばあちゃんがバラを楽しんでた。
天国のおハナはんも、きっと今頃せっせと花作りをたのしんでるにちがいない~とまさちゃんは思う。今年は変わった品種の朝顔の種を蒔いた。綺麗に咲いたらブログに載せれるようちょっと勉強しておかなくちゃね