ファイトまさちゃん!

今日も一日、笑顔でガンバ!

君に出会えた日!

2008-07-20 00:29:01 | Weblog




25年前の今日、お母さんは、手術室にいた。。。

やっと、お母さんのおかなで、大きくなってくれた君を産むためにね~

「オンギャァ~、オンギャァ~
そばで手を握ってくれてた看護婦さんが

「元気な男の子ですよ!」って言ってくれて、お母さんは、嬉しくて嬉しくて、涙が流れて泣けてきてしまったよ

「今から、おなかを縫いますからね、泣かないでくださいね~、おなかが動くといけないから~」って、看護婦さんに言われて、なんとか泣くのを我慢した

だって、やっと君に会えたんだもんね、お母さん、嬉しかったよ、とてもとてもね






お母さんが、結婚した当初は金沢に住んでいた。
初めて来た金沢には、慣れるまでは、だぁれも、知った人も居なくて寂しかったよ

しばらくして、妊娠しているかな、、、と思い、病院に行って、「赤ちゃんが出来てる・・・」って分った時は、嬉しかった!

病院の門を出て、ウキウキした気持ちで帰って行った足取りを今でも、ちゃんと覚えてるよ

でも、しばらくしたら、すぐに流産してしまった。。。

その時、お母さんの子宮が普通じゃないっていうのが分って、このままだと、また流産するかもしれないからって、子宮の手術をすることになったんよ

普通、子宮は、まぁるくなってるんだけど、お母さんの子宮は、ハート型になってたんだよね

まだ慣れない土地での入院や手術は、不安だったよ、手術受けるのも、怖かったしね

でもね、お父さんが仕事終わったら毎日来てくれたし、おばあちゃん達やおじいちゃんも、みんながお母さんのこと、何も言わずに支えてくれたわ~それは、ほんとに有り難かった。。。






子宮の手術も無事終わって、「さぁ、今度こそ大丈夫だね・・・」ってみんなに言われて、半年くらいして、またおかなに、赤ちゃんが出来て

「今度は絶対、大丈夫だよね~」お母さん、祈るような気持ちで、カレンダーの日にちを一日一日無事終わるたびに、消していってた

でも、やっぱり、何かあって、大事をとって入院することになってしまったんよ

診察室に定期的に呼ばれて、おなかをエコーで赤ちゃんの育ってる様子や心音を調べるんだけど、いっこうに、お母さんのお腹から、赤ちゃんの成長は見えなかったし、心音も聞こえなかった

みんな、心音が聞こえた!って、嬉しそうに病室に帰ってくるのに、お母さんは、また聞こえなかった、、、って病室にしょんぼり帰る時のあの切ない気持ちは、今思っても、寂しくて、辛かったなぁ。。。

でもね、そんな時、同じような状況で頑張ってる仲間も、何人かいて、慰めあったり、話を聞いてもらったり、そんな友達がすごく力になってくれたんだよ~





「今度こそ大丈夫!」って、病院のベッドでも、カレンダーで日付を塗りつぶしてて、今日でやっと、安定期の四ヶ月に一日入ったと思って喜んでた夜中、トイレに行ったら、すごい出血をしてしまった・・・

お母さんが行ってた病院、産婦人科では結構、有名やったけど、あの頃、建物も古かったからか、トイレにブザーも付いてなかったんよ

「看護婦さ~~ん、、、」っていくら叫んでも、誰も気付いてくれなくて、やりきれないほど、悲しかったけど、なんとかナースセンターまで歩いて辿り着いた。。。

明くる日、お父さんが病院に来てくれて

「僕らには、神様も仏様も居ないんやな、、、」ってポツリと言って雪がちらつく窓の外を二人でぼんやり眺めてたよ





一度目の流産は訳も分らなかったけど、二度目の流産は、心にこたえたね、、、一人になると、お母さん、よく泣いてたわ~

バチ当りにも、「なんで、普通の子宮に産んでくれなかったんかな、、、」なんて、感謝するべき母親に、ヤツ当たりしたい気持ちになった時もあったな

妊娠して、普通におなかが大きくなって、元気な赤ちゃんを当たり前のように産んでいく人が羨ましいな、、、とも思ったりもした

二年後、君が、おなかに出来て、みんなが「今度こそ~」って祈る気持ちで見守ってくれて、少し早めにオバアチャンの所でお世話になって、やっとやっと、今度こそ!そう、君に出会えたんよ





お母さん、「なんで、自分だけ、こんなに辛い思いするんだろう~」って思ったり、子供を産むことについては、その後も、二度も流産したりして、人より、ちょっぴり涙も流してきたけれど、今になって、考えると、人より回り道したことが、今では案外無駄じゃなかったかな、、、って思えるようになってきたよ

人は、すんなり進むと気付かないことも、自分が回り道をしていると、同じように回り道してる人の気持ちも分かるような気がするわ~

やっぱり、神様も仏様も家族と一緒に守ってくれてたんだよね

お母さん、子供だけは、一生懸命育ててきたつもりだけど、ちょっぴり口うるさいし、そっとしておいてほしい時もあったやろうね、ごめんな~

あれから、もう25年か、、、君に出会えたあの瞬間は、お母さんにとって忘れられない素敵な瞬間だったよ

可愛い妹や弟まで、生まれて来てくれたしね。。。

今でも、優しい君だけど、人に優しく、また自分自身も大事にして、いい人生を送ってほしいなって、お母さん、願っているよ

君がお母さんにプレゼントしてくれた、このブログ、お蔭さまで、羽がはえて、はばたいて、素晴らしいお友達もたくさん、たくさん作ることが出来たわ

ありがとうね~
お母さんも、君の頑張りに負けないように、いつまでも輝いて頑張るわ

今日は25歳のお誕生日おめでとう
 
                             お母さんより