-写真の部屋-

奥野和彦

風景とは何か

2025-02-15 18:57:14 | 風景


千葉県の比較的東京に近いベッドタウンで
関東ローム層の茶色い土の舞う畑と雑木林の町で育った。
それで当たり前で成長したけれど
修学旅行であるとか、家族のレジャーであるとかで
山に近い土地、海に近い土地に行く事があると
そんな土地に憧れた。

釣りの好きな叔父が
私たちの住んでいる町から40分ほど車で走った所の川に
毎週末のように連れて行ってくれたが
住んでいる町は本当に川の一つも無い乾燥した町だったので、
釣りに行く潤いのある水辺が楽しかった。
夏には蛍が飛んだし、祖母は足が悪いながらも
自動車のドアを開けて足を外に投げ出して待ち、
そばに来るイナゴを捕まえて佃煮を作った。



風景という言葉を調べたら
目に映る広い範囲の眺めとある。

風景

2025-02-14 22:55:35 | 風景


風景は変わるものだな。
今まで見て来た風景の中で一番美しかった物
一番心に残っているものってどれだったろうかと考えてみる
けれど、そんなのはその時の気分によっても変わるし
今、思い出せなくて後になってああ、こっちの方が良かったなとか
出てくる物でもある。
だから、何とも言えないけれど、

そもそも風景という言葉が難しいというか
曖昧というか、捉え方も違う。
一口に風景写真、と言ったって
富士山を壮大に撮ってあるようなものもあれば
湖のほとりでモネのように撮ったものもあれば
ここへ載せた写真だって紛れも無い風景写真であるし。