写真を始めて以来
レンズの画角は35mmで、
開放f値は2.8であれば十分で、
レンズのボケ具合だとか色の出方だとかは
どうせ白黒で粒子は荒れ荒れなのだから関係ない人だった。
それ以上にスペックが高く
図体が大きくなるような35mmレンズは要らず
ボディもレンズも極めてコンパクトが良かったし
それは傾倒していた森山大道さんの
ハゲチョロケのアサヒペンタックスに35mmレンズ一丁
の影響でもあるのだが。
それでも、時々ちょっと気分を変えてみたくもなって
オリンパスのセットにしてみたら
全然それまでの荒れ荒れ写真とも違ってしまって
これじゃぁダメだ になった事もある。
一般的な整った写真とは逆行していても
それなりに拘った画質を求めてはいたのだろう。
どうせ作るなら、私はそういう所を
写真を志す人たちには分かって欲しく、勉強して欲しいと思う。
それをさらに突き詰めて
新しい物を、見た事もないような映像を
作り上げて欲しい。
先生でも何でもないが、
野球でも写真でもその道に足を踏み入れたなら
より高い所を目指して、楽しまないと
一度きりの人生は面白くならないよ。