-写真の部屋-

奥野和彦

タナゴ中宇宙

2013-11-30 18:19:15 | 写真
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写真と関係ないし、昨日から
なに環境問題語っちゃってんの?と思うかも
知れないがまだ続く。

人間がダメだなぁと思うのは、釣りをしたいが為に
魚の枯渇を嘆いて、かろうじて今タイリクバラタナゴが
生きているような川にペットショップから買って来た
二枚貝や、もと居た固有種を放したりする。
「もともと居た魚なんだからいいだろ。」
いやいや、ペットショップにはどこから納入されたのか
天然の捕獲ものか養殖物か。どちらにせよ
その川のもと居た種ではないだろう。
「うるせーなー、いいじゃん魚が増えて釣りも出来て。」
あ~、オレもそこら辺は実はどうでも良い。
種のルーツの事だって突き詰めれば一組のつがいに
なる事だし。
ただ、自然の流れに対してヒトが操作をしてるのが
気に入らない。
この「いいじゃないか楽しければ、悪い事じゃねえだろ」
というのが
「いいじゃないか暮らし易くなれば洪水とかドブの臭さとか
なくなるだろ…」ていう護岸工事と同じに思えるのだ。
そこを、人類はいつもごまかしている。
自分が釣りに飽きれば貝も放さないし、魚も放りっ放しだろう。
人が壊して戻せる物と戻せないものがある。
そこで人の手によってまた野生が狂う。

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カネヒラ

もっとも大きくなる種類のタナゴ
もともと琵琶湖から西の本州、九州北西部に生息。
大きさ故のその釣り味をうらやんだ釣り人たちが各地に移入し
日本全国に分布。
もと居た地域では、移入用に網で獲られ激減し
居なかった地方に放された分は本来そこにいた別のタナゴ
より優位性をもち、増えている。結果としてもと居た
タナゴが釣れなくなったと嘆く地域も。
日本在来種の中で唯一生息数を伸ばしているタナゴ。
写真は我が家のカネヒラくん。JイフルH田のペットコーナーで
稚魚のうちに買って来た。もう2年経って立派な体に。
オス3匹、メス2匹いる。これで体長10㎝ぐらいか。
釣って来たタイリクと同居中。性格の違いもよく分かる。


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