-写真の部屋-

奥野和彦

私鉄沿線

2013-06-03 19:13:25 | 写真
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私の住むマンションはK駅とO駅のちょうど
中間ぐらいにあって、普段通勤にはK駅を使うが
今日はO駅にある銀行に用事があって
その道中を天気もいいし、写真を撮りながら歩いて
行く事にした。10数分の徒歩はただ歩けば面倒くさいが
写真を撮りながらだとあっという間である。

私の現時点に於ける写真でのトライというのは
先に書いた通りなので、普段の生活の中でカメラが
そばにあるのが普通の事。
2
外へ出ると、アスファルトが熱せられて
そろそろ夏の照り返しになって来ているし
つやつやと生える夏草の匂いとその地面の匂いが
合わさって漂っている。
3
国道のバイパスがクロスする土手には
小さなビワの実がなり始めていて
もう少しすれば、食べられるようになるだろう。
ここからでは写るか写らないかのビワを説明するために
もっと近くまで寄った位置での撮影も
考えられるが、この場合は土手全体の間延び感とか
はるか感でいい。

線路脇の家には洗濯物が干してあって
そこを、電車が通り過ぎて行く。
洗濯物って健全に家庭生活が行われている
証だと思うのだが、それを写真に撮るというのは
気をつけなければ行けない事なのだと
ずいぶん後になってから気がついた。
4
そうやって撮って行くものの中にピン!とくる物が
ある時はあるし、撮った本人でさえ
こりゃぁどうにもならんだろ、というのもあるが
それこそ、他人は本人がいいと思っているのも含めて
大抵の場合は、「何を考えているのかわからない」し
「何を言おうとしているのですか?」と思うのである。

こうして私たちは生きている。

こうやって口や文章で説明すれば
分かってくれる事もあるが
写真でそれを伝えようとするのが写真屋なので
写真だけで伝えられなければ、ボツである。

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