-写真の部屋-

奥野和彦

視覚と記憶

2009-11-26 14:17:22 | 写真
091116
残念ながら仕事もちょっとヒマなので
ローカル鉄道のサイトを漁っている。
個人的な視点で撮った素人の(プロでないだろうと
いう意味です。)写真のホームページ。
中でも、廃線になっているけど自分の年齢で
知らない事も無い地方の鉄道のもの。
091126d

車庫で車両を写そうと思って撮ってあるが
後ろの電器屋の広告が目立っていたり
観光案内の看板のロゴに魅かれたりして
非常に興味深い。
091126b

自分の記憶にかすかに残っているようで
定かでない時代の情景はもう一度見たい、
解き明かしたいと思っていても、カッチリ
キチッと撮られたものを見てしまえば
一瞬はっきりと懐かしいかもしれないが
単に照合が合うだけのもので終わってしまう。
091126c

やはりどこかの知らない誰かが
気まぐれに撮った 気を抜いた1枚ぐらいの方が
朧げな記憶と、そのつかみ切れないもどかしさ、
曖昧さにおいて 却って心は揺さぶられる。
「何でこれを撮ったの?」
「どうしてこれが気になるの?」
人の視覚なんて、見て理解、認識する事柄より
通り過ぎて、流れて行ってしまう事柄の方が
ほとんどなのである。



最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
他人の撮った写真に既視感を憶えたり自分も行った... (EIZOU)
2009-12-06 18:55:56
他人の撮った写真に既視感を憶えたり自分も行ったことのある風景だったりすると興味をひかれますね。
奥野さんの写真で気になったものは時々解析を試みています。県道の標識から両毛線岩舟駅かな、とか。
07.16の漁港は茨城もしくは福島の浜通りの可能性が高そうです。今日、常磐線植田へ行ったら駅近くの小山に同じ「酒は大七」があるのを偶然見つけました(植田駅は海からの距離があるのでそのものではないと思います)。


※06.28のコメント「余計なレス付けてくる奴もいるし」にギクリ!としてコメントを控えておりました。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。