最近ハーバード大、MIT、コロンビア大のグループは海底の中にCO2を圧入する方法を提案しています。この方法では半永久的にCO2を隔離することが可能との見通しです。昨今の世界のエネルギー需要の増加に対応するためには、地球上に最も多く存在している石炭の利用を抜きに考えることは出来ません。しかし石炭はCO2排出係数がもっとも大きな化石燃料ですから、地球温暖化抑止の観点からは、その利用を抑制しなければなりません。そこで、石炭火力発電所から排出される燃焼排ガス中のCO2を分離して、地中や海中、海底に隔離する方法が世界各国で研究されています。
特に油層中に圧入する方法は、原油生産量の向上にも役立つため、この方面の検討がおおうなされています。しかし、密封方法が確立できているわけではないので、ある程度時間がたつと漏れ出てくるのではという、課題があります。
ハーバード大などのグループが提案している方法は以下のようなものです。水面下3000m程度の海底のさらに海底下200mの場所にCO2を圧入すると、高圧・低温のためCO2は液体となる。周囲の流体よりも高密度なため流動せずに安定する。さらに水和物が形成されることで液体CO2の流動がさらに妨げられる現象も起こるので、地震などの振動があってもCO2が漏れ出すことは半永久的に無いといいます。
この様な隔離のできる場所については、アメリカの200マイル経済水域ゾーンを想定すると、現在の全米でのCO2排出量の1000年分以上を貯めることができる計算となり、実質的には無制限に隔離可能だといいます。
このようにCO2を隔離する場所を探す苦労はないようです。とすればCO2を分離、圧縮、圧入する設備が一番の検討課題となります。もちろん、実験的にそのような場所に圧入してみる必要があることは言うまでもありませんが。
化石燃料の埋蔵量には限りがあるので、いつまでの化石燃料に依存は出来ないという意見への本質的な反論にはなりませんが、少なくともCO2排出による地球温暖化の防止には役立つ方法といえます。
特に油層中に圧入する方法は、原油生産量の向上にも役立つため、この方面の検討がおおうなされています。しかし、密封方法が確立できているわけではないので、ある程度時間がたつと漏れ出てくるのではという、課題があります。
ハーバード大などのグループが提案している方法は以下のようなものです。水面下3000m程度の海底のさらに海底下200mの場所にCO2を圧入すると、高圧・低温のためCO2は液体となる。周囲の流体よりも高密度なため流動せずに安定する。さらに水和物が形成されることで液体CO2の流動がさらに妨げられる現象も起こるので、地震などの振動があってもCO2が漏れ出すことは半永久的に無いといいます。
この様な隔離のできる場所については、アメリカの200マイル経済水域ゾーンを想定すると、現在の全米でのCO2排出量の1000年分以上を貯めることができる計算となり、実質的には無制限に隔離可能だといいます。
このようにCO2を隔離する場所を探す苦労はないようです。とすればCO2を分離、圧縮、圧入する設備が一番の検討課題となります。もちろん、実験的にそのような場所に圧入してみる必要があることは言うまでもありませんが。
化石燃料の埋蔵量には限りがあるので、いつまでの化石燃料に依存は出来ないという意見への本質的な反論にはなりませんが、少なくともCO2排出による地球温暖化の防止には役立つ方法といえます。