化学系エンジニアの独り言

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世界陸上

2007-09-02 | スポーツ
先週から世界陸上が始まっています。案内役の織田雄二はすっかり定着しています。それにしてもあのテンションの高さは、松岡修三に匹敵するものがあります。それもそのはずで織田さんならずとも、陸上競技というものは見ていると面白いものです。

世界陸上のようなレベルの高い大会でなくとも、中学生や高校生の陸上競技大会でも、実際に競技場に足を運んで生で見ていると結構面白いものです。
陸上競技は早く走る、より高く跳ぶ、より遠くに投げるといった単純な競技です。そんなわけでサッカーや野球のように高等な技術や複雑な戦術がないのでつまらない、と思ったら大間違いです。一つ一つの競技の面白さはもちろんあります。さらに競技会では次から次へといろんな競技が行われますから、一日見ていてもあきません。

さらに鍛え上げられた競技者の肉体はとてもまばゆいものがあります。均整の取れた身体は美の対象といってもよいでしょう。古代オリンピックはスポーツ競技というよりは美の祭典ではなかったか、と思います。

今回の大会ではエキジビションとして車椅子の1500mレースが行われていました。ハンディキャッパーといえども競技者に変わりはありません。とてもエキサイティングな競技だったと思います。健常者の大会にもっともっとハンディキャッパーの大会を組み合わせるようになればさらに面白くなるでしょう。

ところで、マラソンの中継を見ていたらやたらとプリウスが走っているのが目に付きました。トヨタがメインスポンサーだからでしょう。3年ほど前の箱根駅伝ではホンダの燃料電池自動車が先導車になっていました。当時は燃料電池自動車が自動車の環境問題の切り札のようにもてはやされましたが、3年たってすっかり当時の熱狂はさめてしまったかのようです。

トヨタは今回燃料電池車ではなく、プリウスを前面に出してきました。環境自動車の切り札、少なくともここ10年くらいの切り札はハイブリッドということでしょう。もちろん、燃料電池のことも忘れているのではなく、燃料電池バスを走らせていました。燃料電池自動車は燃料になる水素の搭載を考慮すると、当面はバスのような燃料を積むのに余裕のある車種について開発が進められるのでしょう。

世界陸上と並んで、あるいはそれ以上にマスコミに取り上げられているのは朝青龍問題です。しかし、いい加減追い回すのはやめたらといいたいですね。モンゴルに逃げ隠れたい気持ちが分かりますね。
他人の不幸をみるのは面白い、特にそれが今まで栄華を極めた人であればなおさらです。そういう人の持ついやな面に訴えかけて視聴率をとろうという考えを、真っ向から否定するテレビ人はいないのでしょうか。

師匠との師弟関係はまったく破綻している、協会はなめられている、というのがテレビ人の主張なのでしょう。でも、いいじゃないの。師匠などなく自分ひとりの力で横綱を張っているのならば、それはそれで立派なもんでしょう。

確かに彼には師匠や目上の人を敬うというような態度はないのかもしれません。そういう人は大相撲ではだめですよ、というのであればさっさと破門してしまえばよいでしょう。過去にも問題を起こした横綱はいたように思いますよ。
横綱個人に心技体を求めるのならば、相撲協会自身も心技体が備わっているかどうか、自問自答する必要があるでしょう。