化学系エンジニアの独り言

時の話題や記事の備忘録

天引きと申請主義

2008-06-07 | 社会
天引きと申請主義、この相反する二つの方式をこの国のお役所は自分たちの都合で使い分けています。
税金などを取るときはサラリーマンなど取りやすいところから天引きで有無を言わさず取る。逆に手当て支給や年金などについては申請主義。払うほうのお金を少しでも減らすという方式である。どうせ減らすのならば公共事業の落札額を減らすように知恵を働かせてほしいもんです。

後期高齢者医療制度に話題が集まっています。どうしてこの制度が必要なのか、逆にこの制度のどこに欠陥があるのか、本質的なそして簡潔明瞭な報道はないのでしょうか?メディアは保険料が上がるとか、下がるとか、年金から天引きされるのはけしからんとか、小手先の議論しかしないので、うんざりである。

保険料が下がるのであれば、減った分をどうやって埋め合わせるのか。逆にあがるのであれば、余分となる分はどこに戻されるのか、簡潔に知りたい紋です。

単純に考えれば少子高齢化になるのだから、使う医療費は確実に増加していくだろう。これに対して保険料を払う人の数が減っていくのだから、一人当たりの保険料負担、特に若者の負担は増えると考えるのが自明の理です。
それじゃいかんので何とかしようとしているのだろうくらいは想像できるのだが、具体的にどういう制度なのか知りたいものです。

ところで年金から保険料が天引きされることにも反発は強いようです。こちとら、税金の類はずっと天引きなので、そんなにいやな気はしないのですが。これまで自営業で天引きなどされたことがない人にとっては、やっともらえるようになった年金からいきなり天引きかよ、という気持ちは分からなくもないです。

この国のお役所はお金を取るときは天引き、とりっぱぐれのないようにしています。逆に支払うときには申請主義とやらで、知らないで申請に来なかったらその分は支払わずに住んでラッキーと思っているようです。

申請主義を取るのならば、サラリーマンの税金もすべて申告できるようにすべきです。今でも年収の高いサラリーマンは申告しているはずです。
自分で申告して税金を支払うようにすれば、もっと税金の使い道にも興味がわくってもんじゃないでしょうか!