失踪中だったファン・ビンビンの消息判明 https://www.youtube.com/watch?v=hqWbIwffXrw&t=778s
もし泊原発が稼働していれば、ブラックアウトは回避できたのか
「回避できたと思う。泊原発は1~3号機の総出力が207万キロワットで、今回の震源からも距離がある。全3基、もしくは最新鋭の3号機(91・2万キロワット)のみが稼働していたとしても、苫東厚真(とまとうあつま)火力発電所に集中した運用にはならないので、需給バランスの崩壊は起きなかったのではないか。原発を止めているリスクが浮き彫りになった」 「電源の多様化は重要なのに、東京電力福島第1原発事故の後に策定された新規制基準のもとで再稼働したのは5原発9基にとどまる。欧米の原子力規制はむやみに原発を停止させないのが鉄則で、彼らは原発をいたずらに止めれば電力供給が危うくなることを知っている。だが、日本は政府も原子力規制当局も原発を止めているリスクを十分に認識しているとはいえない」 「原子力基本法には、原子力利用の安全確保について『確立された国際的な基準を踏まえ、国民の生命、健康及び財産の保護、環境の保全並びに我が国の安全保障に資することを目的として行う』とある。原発の新規制基準の適合審査は、国際的な基準では稼働状態で行うべきだ。原発を止めて長い期間をかけて審査することは、大停電リスクを高め、『国民の生命、健康及び財産の保護』の趣旨に反している」 「第三者の検証委員会でブラックアウトの原因究明などが始まったが、電力供給体制が脆弱(ぜいじゃく)になっていることは否めない。また、原発の活用でいえば、7月に改定された国のエネルギー基本計画は玉虫色の印象で、政策の方向性がよく分からない。電源の多様化の観点からも、二酸化炭素(CO2)の排出を確実に減らせる原発を早く戦列復帰させるべきだ」 ならばやし・ただし 昭和27年、東京都出身。東工大大学院理工学研究科修士課程修了。東芝勤務や北海道大助教授を経て、平成19年に北海道大教授。今年3月に定年退官し4月から現職。専門は原子炉工学