「平成最後の初売り」を前面に打ち出した福袋も好調だった。ビックカメラはデジタルカメラが主流の中で、十数年前に発売されたフィルムカメラをあえて福袋に入れた。こうした戦略が当たり、1月1日の福袋の売上高は、前年比1割増となった 三越日本橋本店は2日からの初売りで、売上高が目標を10%以上も上回る好調な出足となった。開店時の行列も約5000人と前年より3割増えた。冬物セールの開始日を7年ぶりに初売りと同じタイミングに合わせたことで、「初売りと冬物セールとの相乗効果が出た」(広報)という 小売りの現場で、個人消費の動向に変調の兆しが見えている。百貨店などを支えていた訪日外国人の消費は、一部店舗で鈍化し始めた。年末から続く株安も懸念材料となっている。こうした中で、年間の消費を占うとされる今年の初売り商戦は、明暗が分かれた 読売新聞
中国人民銀行(中央銀行)は4日、金融機関から強制的に預金の一定割合を預かる預金準備率を1.0%引き下げる金融緩和措置を発表した。市場に1兆5000億元(約24兆円)の資金を供給する効果があるとしている。米中貿易摩擦の激化などで経済に下押し圧力が強まる中、巨額の資金供給で景気を下支えするのが狙い 中国人民銀行(中央銀行)は4日、金融機関から強制的に預金の一定割合を預かる預金準備率を1.0%引き下げる金融緩和措置を発表した。市場に1兆5000億元(約24兆円)の資金を供給する効果があるとしている。米中貿易摩擦の激化などで経済に下押し圧力が強まる中、巨額の資金供給で景気を下支えするのが狙い 金融機関から預金の一定割合を預かる預金準備率を引き下げると、金融機関が企業などに貸し出せる資金量が増える。預金準備率の引き下げは、貸出・預金基準金利の調整と並ぶ中国の金融政策の柱。中国をはじめとした世界経済の減速懸念が強まる中、株式相場の底割れを阻止する思惑もある 産経新聞
トランプ氏、政府閉鎖「何年でも」 壁建設を優先
米連邦予算の一部失効で政府機関の一部閉鎖が続いている問題で、トランプ大統領は4日、「国境安全の問題が解決するまで政府を再開しない」と述べ、「国境の壁」建設費の予算計上を優先させる方針を表明した。今後数日間で解決を望むとしながらも「何カ月でも何年でも閉鎖する覚悟がある」と強調し、議会承認なしで建設を強行する手段にも言及した トランプ氏は4日、ホワイトハウスで野党・民主党の議会指導部と協議した後に記者会見した。トランプ氏は「生産的な協議ができた」と主張したが、与野党で妥協策を見いだせなかった。週末も引き続き交渉する トランプ氏は「国家の非常事態」を宣言して政府内の予算を活用し、議会の承認を得ずに壁建設費を手当てする方策について「検討している」と言及した。壁の建設費は新しい貿易協定「USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)」で米国に雇用が戻ってくることなどを通じて「メキシコが払う」との持論を展開した 民主党は3日、下院で壁建設費を含まないつなぎ予算案を通したが、トランプ氏は署名に拒否する構えで、政府閉鎖解除のメドは立っていない 日本経済新聞