[東京 15日 ロイター] - 内閣府が15日に発表した4月の機械受注統計によると、設備投資の先行指標とされる船舶・電力を除いた民需の受注額(季節調整値)は前月比5.5%増加した。3カ月ぶりのプラス。内閣府は機械受注の基調判断を前回の「足踏みがみられる」で維持した。前年比は5.9%減少だった。 製造業は前月比3.0%減の4100億円で2カ月連続で減少した。「造船業」が前月大幅に伸びた反動で減少。「電気機械」、「業務用機械」なども押し下げに影響した。 非製造業(除く船舶・電力)は同11.0%増の4880億円と3カ月ぶりに増加した。業種では「金融業・保険業」、「運輸業・郵便業」、「その他非製造業」なども押し上げた。各業種で電子計算機などIT系の投資が堅調に推移したとみられる。 外需は前月比12.3%増の1兆1287億円で、2カ月ぶりに増加した。 機械受注統計は機械メーカーの受注した設備用機械について毎月の受注実績を調査したもの。設備投資の先行指標として注目されている。
Reuters
【ニューヨーク=平田雄介】カナダ政府は14日、加盟するアジアインフラ投資銀行(AIIB)に関する活動を停止し、AIIBへの中国共産党の影響力を調査すると発表した。カナダ出身の幹部職員が「AIIBは中国共産党に支配されている」と訴え、AIIBを辞任したのを受けた措置。調査結果次第でAIIBからカナダが脱退する可能性が出ている。 カナダのフリーランド副首相兼財務相は14日の記者会見で、調査の目的について「権威主義体制の国の政府が影響力を行使する方法を明確にする必要がある」と説明した。フリーランド氏は「調査完了後のいかなる結果も否定しない」と述べ、AIIBからの脱退も視野に入れていることを示唆した。 在カナダ中国大使館はロイター通信の取材に、AIIBが中国共産党に支配されているとの主張は「虚偽以外の何物でもない」とコメントした。 AIIBは途上国支援をうたう中国の主導で2016年に開業、カナダは18年に加盟した。AIIBに多額の出資を行う中国が融資を通じて途上国に影響力を行使しているとの指摘は当初からあり、日本などは加盟していない。
産経新聞
【ベルリン時事】ドイツ政府は14日、初の国家安全保障戦略を閣議決定した。ウクライナへの侵攻を続けるロシアを「欧州の平和と安全にとって最大の脅威」と指摘し、北大西洋条約機構(NATO)や欧州連合(EU)と連携して欧州の安保強化を目指すと表明した。中国についても、既存秩序を変更する試みや覇権主義的な振る舞いに強い警戒感を示した。 ショルツ首相は記者会見で「1年半の間に安保環境は激変した。戦略(の決定)は終点ではなく、安保強化の出発点だ」と訴えた。 戦略では、ドイツは「欧州の中心にあり、平和と安全に特別な責任を負う」と明示。フランスと米国との緊密な関係を強調しつつ、独連邦軍の強化を通じて欧州全体の防衛に貢献するとうたった。
時事通信
岐阜市にある陸上自衛隊射撃場で14日午前、男性隊員3人が自動小銃で撃たれ2人が死亡、1人が負傷した事件で、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された自衛官候補生の男(18)が「死亡した52歳の教官に叱られた」という趣旨の供述をしていることが同日、捜査関係者への取材で分かった。 事件は14日午前9時10分ごろ、岐阜市の陸上自衛隊日野基本射撃場で発生。陸自によると、被害者3人は射撃訓練をしていた候補生の指導役で、死亡した52歳が胸部、25歳が脇腹を撃たれ、もう1人の別の25歳は左脚を負傷した。
産経新聞