毎日愛用している、最も使用頻度が高いと言っても過言でない電動機械が、
突然動かなくなるという驚き。
先ほどまで、当たり前のように動いていた機械・・・
次から次へと軽やかにテンポよく働いてくれていた相棒が、
唐突に、うんともすんとも言わなくなってしまう。
一体何が起こったのか?
目が点になり、事態を飲み込むのに、呆然とした時間がしばし流れる。
そして、このまま作業が中断してしまうことへの危機感が頭を占め始める。
この機械が無ければ仕事にならないのである。
この不可思議で、危機的な状況。
原因を考えてみる。
あっ、カーボンブラシ。
マイナスドライバーで、モーター横にあるカーボンブラシを取り出してみる。
片方のブラシのスプリングが腐って用をなしていない ↓
なるほど、原因はわかった。
こんな時のために、替えのカーボンブラシが、
と言いたいところですが、
滅多に交換しないモノですので、準備しておりません。
そういえば、近所の工具&建材屋さんにあった筈。
早速、車を走らせて見に行くも、
肝心の同じ品番のものは見当たらず・・・。
しかし、まあ、ブラシの種類の多いこと。
小さなお店では、その全種類が置いてあるわけでなく、
かといって、各メーカーのブラシを全部置いて欲しいと言うのも酷な話でして。
電動機械のモーターの大きさも様々あって仕方ないかもしれませんが、
もっとブラシの互換性を考慮して、種類を減らしてもらいたいと思いつつ、
絶望と共に帰宅。
さて、どうしようか?
とりあえず、似たようなモーターを持つ電動機械のブラシを取り外して、
合うものがあるかどうか調べることに。
一番可能性のあった電動丸ノコはサイズが合わず・・・
次に、溝切りカッターをチェックするも、これもダメ。
だんだんと望み薄になってくる。
ちょっと、モーターの大きさも用途も違う電動機械である、
ベルトサンダーのブラシをチェックしてみると、
これが見事に合致!
期待と不安を胸にスイッチを入れてみると、
頼もしいモーターの音が!
これで仕事が再開できる。
とりあえず危機は去ったものの、
機械も使う一方ではいけないことを認識する。
そういえば、いつからか、モーターに異変があるのは知っていました。
スイッチを戻した時に、安全のためにブレーキ機能が働くのですが、
それが頻繁に効かなくなっていたのです。
これは単純に老朽化によるものだから仕方ないと思い込んでおりました。
私の経験から、カーボンブラシの寿命が尽きる時には、
モーターの音がかすれかすれになり、
そして、電気の接触不良がおきてくるというものでしたから、
ブラシの交換というのは頭にありませんでした。
些細でも、機械の声を、もっと真摯に感じるように気をつけたいものです。
いつも動いて当たり前と思っていることに反省。