本実(ほんざね又はほんさね)加工の紹介
本実加工してあるもので、身近にあるものですと、
フローリングがそうです。
床に張ってしまってあるので見えませんが、
フローリング板と板の横方向の連結は、ただ単に板をつき合わせてあるだけでなく、
オス凸とメス凹が噛み合う形で施工されています。
こうすることによって、一方の板が変形したりして、浮きそうになるのを、
もう一方の板がそれを抑えるという役割がありますので、施工後、長持ちします。
本実加工の他には、相じゃくり加工というものもあります。
こちらは本実よりも簡易で、ややグレードが劣ります。
さて、前回の板材加工で四面をカンナがけしたわけですが、
この材を本実加工していきます。
まずは、溝切りカッターの出番。
原理は丸ノコと同じで、特殊な刃物を装着できるようになっています。
今回は三面仕上溝切カッター刃を使用。
カバーを外したところ ↓
この刃物を使って、メス側(凹)を加工 ↓
続いてオス側(凸)を昇降盤で縦に切り込みを両サイド入れます ↓
オス側、二回挽いたところ ↓
更に、板材を横にして二回挽きます ↓
そうしますと、このようにオスの完成 ↓
加工し終わった材 ↓
任意の寸法にカットして、ペーパーをかけて、面取りして、
クリア塗装して仕上げたところ ↓
この本実加工材は、今、製作しております什器の棚板として使います。