ソファーテーブルの製作の様子を紹介します。
これは、現在の私の技量と道具や設備による、個人的な製作方法でして、
もっと効率のよいやり方、より安全なやり方があると思われますので、
ご参考にされる場合は、自己判断でお願いします。
まずは、材木置き場から適当な材を引っ張り出してきます ↓
テーブルの脚の形を、段ボールでおおまかに切り取って、
材にある、節などの部分を避けて木取りしていきます ↓
今回は、一つしか作りませんので、段ボールを使いましたが、
量産する場合は、墨付けも出来るようにべニア板で用意します。
仕上げ寸法よりも数センチ長くカットして、
カンナをかける機械に通す前に、砂埃などをたわしで払っておきます ↓
機械に通す前にもう一度、材をチェックして、砂粒などが材に食い込んでいないか確認。
確認しないままに、機械に通して刃が欠けた経験があります。
そんな時、デリケートなワタクシは大変なショックを受け、落ち込みます。
四角形の材の最初の一面を、手押しカンナから通していきます。
切削深さは、通常、0.5mmくらいに設定しています。
弓なりに反っている材を、手押しカンナで二回通したところ ↓
両端はカンナがかかりましたが、反っていた中央部分がまだ削れていません。
前面が均一な面になるまで手押しカンナをかけます。
四面の内、一面が平らになったところで、
次は、自動カンナへ通します。
平面の出た一面を下にして通しますと、
二面目が一面目を基準にして削れて行きます。
二面目を一回通したところ ↓
やや捻じれがあったようで、左右の削れ具合が違います。
二面も平面が出たところで、三面目のカンナがけに入ります。
直角の定規に沿わせて、三面目を再び手押しカンナにかけます ↓
これで、コの字型の直角形ができました。
そして、四面目を自動カンナに通せば、90度の四角形となります ↓
最後に、仕上げ寸法に合わせて、スライド丸ノコで直角に切り落とせば、直方体の出来上がり ↓
これが基準となり、この先の加工も順調にいくことができます。
この基準が間違っていれば、この先、いくら正確に加工しても、
出来上がりが、ピタッと合わなかったり、ガタついたりして、
見た目が良くても、快適に、長持ちする家具にはなりません。
また、使う機械類もちゃんと正確に設定(直角など)されているかどうか、
ときどき確認する必要があります。
使っているうちにずれてくるものです。