福島木工家具店

製作した家具の紹介と日記

アッという間

2011-03-31 22:48:56 | 日記

今日で3月も終わり。

月日が経つのが異常に早く感じる今日この頃です。

ここしばらく毎日残業しているせいか、1週間が3日ほどの感覚。


本当は今日か明日には終わらせる仕事があったのですが、まだ1週間から10日ほどかかりそうです。

お客様にご迷惑をお掛け致しました。

大変申し訳ございません。


見積もりが甘かったです。

頭の中ではスピーディに手際よく、手早く順調に進むことを考え、少しでも金額を抑えようという気持ちがいつも働きます。

今回は、普段より規模の大きいまとまった仕事でしたので、効率化を考慮して、それぞれの作業工数を低く見込んでいました。

これが大きく裏目に出てしまいました。

普段の仕事の規模の場合、遅れを取り返すには数日必死に頑張ればなんとなりますが、

今回のように規模が大きいと、雪だるま式に膨れ上がった遅れを取り戻すのにはどうにもなりませんでした。

むしろ進めば進むほど遅れの実態が明確化していくのには血の気が引きました・・・

一人で仕事をするというのは楽である反面、こういう場合は苦しいです。

お客様に遅れてしまうことを伝え、納品の日にちを延ばしていただきました。

とても紳士的な方でしたので助かりました。ありがとうございます。

お客様のためにしている仕事なのに、逆にご迷惑をお掛けするのはいけません。


思い起こせば、今回に限らず、ついつい何とかなると思い、安易に返事をしていることが多々あります。

過去にも納期遅れでご迷惑をお掛けしたお客様がいらっしゃいます。

納期管理はなかなか簡単にはいきません。


せっかくご依頼を頂ければ何とかしたいと思うのが人の常。

でも仕事をするのは一人、相手は木ですから作り始めないとわからないこともあったりします。

材料を用意して加工を進め、もう少しでというところで、結局一からやり直しなんてことも。

更には天候にも左右されて悶々としたり。

ずるずると、延び延びと、スケジュールは遅れ遅れていくのです。

かといって、納期は6ヶ月ですとか、1年待ってください、なんて言えないです。

いつも忙しいわけではありませんが、一度に集中することが、たまーにあります。

今がたまたまそんな時でして・・・

お待たせしている皆様、申し訳ございません。




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道具箱

2011-03-25 01:47:52 | その他作品

道具箱をつくってみました ↓




昔の大工さんが持っていたものですね。

といっても私は実際に使っているのを見たことはないのですが。


聞いた話によると、昔の大工さんはこの道具箱一つ持って現場に行き、早くてきれいな仕事をしたそうです。

つまり、腕が良いので、この箱に収まる最小限の道具を使いこなして仕上げていたということですね。


私なんか下手な上に経験が少ないので、やはり頼るのは道具です。

かといって潤沢な資金があるわけではないので、安い道具をたくさん駆使しています。

普段、家具作りを作業場でしていますが、たまに現場での仕事もあります。

こんな時は、この道具箱一つの荷物で現場へ行きたいものですが、

実際には、あれやこれやそれとこれも、いや念のために、これとあれも持っていこう・・・

なんてやっていますから手荷物一杯です(汗)。

まずありえませんが、飛行に乗って仕事に行くときは手荷物オーバーでアウトーですね。



ところで、この道具箱


中身は・・・


これです ↓





昨日紹介しましたハタガネ達のお家でした。

せっかく買った道具、大事に使いましょー。




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ハタガネ

2011-03-24 22:34:04 | 日記

↓ ハタガネは、木工作業において、木と木を締め付けるときに使われます





今回、一度に大量の板を剥ぎ合わせるために新調しました。


↓ 今までは、ポニークランプという西洋の締め付け金具を使っておりました





ハタガネの後ろにあるオレンジ色したクランプです。

これは水道パイプにオレンジ色の金具を取り付けて使うもので、クランプの長さは短くも長くも出来ます。

私が持っているのは、パイプ長さ100cmタイプ。

このポニークランプは、締め付けの力がとても強く頼もしいのですが、難点は、重くてかさばる事。


写真のように、一つの板材を3本くらいで使うのなら、それほどでもありませんが、

長尺の板を剥ぎ合わせるときは6本、8本・・・と使いますので、板材と合わせた重量は数十kgとなり、

クランプしたのはいいものの、重たすぎて一人では移動することが出来なくなってしまいます。

これで何度か腰痛になった覚えがあります。


それに比べてハタガネは軽~いですね!

締め付けの力はあまりありませんが、これは加工精度を上げれば力任せに締め付けなくてもいいので問題ありません。

また、軽いのでハタガネの数が許す限り、何本でも遠慮なく締め付けて、細かく微調整できるのも良いです。

やはり、作業内容に応じて、それに適した道具というのがありますね。

お陰様で、作業効率が上がるだけでなく、作業も楽しいものになりました。




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再び乾燥

2011-03-19 00:55:39 | 日記

再度乾燥中の木材 ↓



軽くカンナをかけて再び乾燥中の棚板です。

一度目の乾燥で出た反りや捩れをカンナでとった後、更に乾燥させることにより、その後の狂いを抑えます。


無垢の木は、まわりの環境変化により動くものです。

湿度が高くなれば膨らみ、乾燥すれば縮み、そして、日に当たれば反るものです。

このような動きで、製材された後でも木は生きているといわれる所以です。

無垢の木の欠点でもあり長所でもあります。


乾燥した日が続く屋久島。

お陰様で随分と仕事がはかどりました。

さすがに湿度30%台となってくると養生に気を使います。

今は春なのでそれほどでもありませんが、夏場の乾燥は木が音を立てて割れていくのが聞こえてきます。

このように無垢の木は、取り扱いに注意が必要ですが、それだけ愛着も湧くものです。

明日からは天気が崩れるとの予報。

何事も段取りが大事です。




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雇い実

2011-03-16 22:21:10 | 日記

雇い実

やといざね と読みます。

主に、板材を剥ぎ合わせていく加工方法です。


溝を掘り ↓





その溝に雇い実(木片)を入れて接合します ↓





板と板を繋ぎ合わせていく方法はいろいろとあるようですが、

今のところ、私はこの方法がしっくりときます。


この写真は本棚の棚板となる加工をしているところです。

このような加工により、幅広い板(テーブルなど)を作ることが出来ます。


凸凹の形状での実(さね)加工もあります。

これは無垢の木のフローリングや内壁の板材によく使われています。

この方法の場合、凸の切り欠き部分により、板幅が狭くなってしまうので、

板材を最大限に有効利用する場合はやはり雇い実が良いです。

緩過ぎず、きつ過ぎず、丁度良く調整します。



・・・ 二つのものを一つで繋ぐ ・・・


天と地を繋ぐものは人間だそうです。

その人間が正しく生きるのは重要。

世の中、世界のバランスをとっている、もしくは、鎹(かすがい)の役割があるとも言えます。

今、良心のままに一生懸命に生きることが求められていると思います。

緩んでいては天と地が裂けてしまいます。


出先でテレビを見ました。

お笑い系のバラエティー番組がやっていました。

大変な犠牲者が出ており、未だに救出されない数多くの方がいます。

この状況下での放送はどうかと思います。


今出来ることに打ち込んでいますが、なんだか落ち着きません。

もっと出来ることがあると思います。





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やはり日常が大事

2011-03-14 20:44:46 | 日記

やはり日常が大事と思う。

ニュースを見るたびに、心が複雑な気持ちに。

オロオロと、どうしようと、落ち着かない。

遠く離れた地、一人で悩んでもしょうがない。

まずは、自分のやることをやる。

いつも通りのことをいつも通り、いや、もっと心をこめて。

一見、関係ないことでも、めぐりめぐってつながり、お役に立てると思うから。

深奥では皆一緒。

一人一人が日常を大事にすれば、きっと元気になる。



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ご冥福をお祈り申し上げます。

2011-03-12 09:56:57 | 日記

この度の地震の被害、言葉がありません。

ただただご冥福をお祈り申し上げます。

また、今苦しんでいる方たちの気持ちが少しでも和らぐようお祈り申し上げます。

一人の力は無力ですが、まずは出来ることからはじめて行きたいと思います。

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選別

2011-03-10 22:08:20 | 日記

木材の選別 ↓




ほぼ、自然乾燥が終わり、いよいよ出番。

4mの板材がざっと100枚。

これを選別していきます。

こういう時、軽トラの荷台は大いに役立ちます。


用途は本棚。

本棚といっても壁一面に作り付けするので、サイズに換算すると縦2.4m、横幅が壁に沿って何と14m分!

家具屋というよりも大工になった気分。


これは縦の長い部分、これは短い棚板部分・・・などなど、

1枚1枚、材の反りや木目、質量を見ながら振り分けていきます。

と書きますと、いかにも目利きがあるよですが、そんなたいしたものは無く、何となく選んでいるだけです。


今回の本棚は、縦が2.4mと長いこともあり、まずこの部材を優先して選びます。

仕入れた材の中で、反りの少ない長尺材の数量が間に合うかどうかドキドキです。

大抵の木材は大なり小なり反っています。

中には4m丸々ピーンと真っ直ぐなのがあり、それを見つけたときにはヨッシャーとか、

おおっこれはスゴイ、いいねーとか、更には思わず“ありがとうございます”なんて独り言を言いながら一人で盛り上がっています。

そうこうしている内に、何とか長尺材が数量分確保できてホッと。

さて、次は寸法に切り揃えて、カンナをかけて面と直角を出しなどなど・・・などなど・・・

やることがてんこ盛り。

全開全速力でいくぞー!







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カトラリースタンド

2011-03-09 21:38:50 | 小物
カトラリースタンドです ↓



おいしいコーヒーとケーキ屋さんよりご注文いただきました。

ティースプーン、フォーク、ストローなどを置くためのものです。

テーブルの席数が2~3名でしたのでコンパクトにまとめました。

どちらかというと、陳列して、見せる要素が強いデザインとなっております。

スプーンなどを並べるときは、丸棒の切り込みにそって置くのがやや手間ですが、

整然と並んでいる姿を見るのは気持ちがいいものです。



こちらはご家庭用 ↓



喫茶店用は丸棒への切り込み数は3箇所でしたが、こちらは5箇所あります。

ということで5人まで対応できるようになっております。

丸棒の位置を高くしてありますので、大き目のスプーンやフォークもかけられます。

お箸もご覧のとおり。





寸法: 高さ200mm 幅150mm 奥行き75~90mm

材料: センダン、ひのき、アクリル板

塗装: オイルフィニッシュ





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電波時計

2011-03-08 19:50:17 | 日記
電波時計を買いました ↓



設置したのは作業場。

時間はやはり気になるもので、作業量と時間を見ながら何となくペース配分したりしています。

この時計は、温度・湿度計付き。

仕事柄、これは外せないです。

特に塗装するとき、板材を加工するときの目安にしています。

デジタル表示の時計はこれで二個目です。

それまで使っていたのは ↓



表示しなくなったので電池を新しく交換したものの、うんともすんとも言わない。

たまーに表示したかと思えば、数字が切れて読みづらく、おまけに時計時刻も狂ったまま。

それに比べて電波時計は何と便利なことか!

電池をセットするだけで自動的に正確な時刻が表示される。

この利便性を知ってしまうと普通の時計には戻れなさそう。

電波時計なんてずいぶん高価なものと思っていたのですが、

新しく買った時計は1400円ちょっと。

安くなりましたねー。

埃っぽい作業環境でまた壊れないように専用の箱を作りました。

上下左右に穴を開けて、センサーが正しく働くよう通気できるようにしてあります。

さて、今日の湿度は・・・

おっ47%!

塗装日和ですねー。








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丸棒づくり再び

2011-03-06 20:08:58 | 日記

再び丸棒づくりです。

ちゃんとしたバイトを新しく購入するかどうか迷っていましたが、

丸棒を使った小物の追加注文を受けましたので、これを機会に思い切って買うことにしました。

送料込みで5千円ちょっと。

一本にしては高価です。

他にも3本セットで同じくらいの値段のものあったのですが、

安物買いの銭失いにならないよう、中程度のものを選択。


届いた新品を早速使ってみる ↓




使用してみての感想は・・・

正直すごーく期待してました が、

劇的にというほどでもありませんでした。

刃物がよければ腕も上がると単純に考えておりましたが、そう甘くはなさそうです。

しかしながら、ハンドルの持ちやすさと操作性の安定感は良く、手に馴染みグット。


とりあえず、余分に丸棒つくっておきました ↓



屋久杉とセンダンとひのき。


±0.5mm以下、いや0.25mmくらいかな、

これくらいで仕上げないと穴にちょうど良い具合に収まりません。

丸棒削り数回程度の経験ではこの精度でつくるのは難しいー。

使い物になるのは3分の2~半分くらい。

まあ、こんなものでしょうか。





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ミニポスト

2011-03-03 09:01:42 | 小物

ミニポストです ↓





いつもお世話になっています、コーヒー&ケーキ屋さんからのご注文。

お店に用意してある屋久島の絵葉書と切手を買って、旅行の思い出を綴り(もちろんおいしいコーヒーを頂きながら)、

そのまま店内で投函できる粋なアイデアを実現するために、ご依頼いただきました。

葉書は、オーナーさんが責任を持って郵便ポストに投函するシステム。

なーるほど、少しでも楽しい旅行をとのオーナーさんの心配りがにくいです。



寸法: 高さ190mm 幅180mm 奥行き120mm

材料: 地杉、センダン

塗装: オイルフィニッシュ

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自然の恵み

2011-03-02 20:18:28 | 日記

人参畑 ↓





遠目から見たら、笹薮のミニチュアのように見える。フラクタル。


いよいよ人参が収穫できる大きさになった ↓





前回、間引きした時には、まだ親指ほどの大きさでしたが、こんなに大きくなりました。

見るからに健康そうでプリプリした感じ。

おいしそう~。


続いて、以前にも紹介しましたほうれん草 ↓





でかい!

手のひらより大きな葉。

栄養満点!


しかし、野菜たちがこんなに大きく立派になり、頂くことが出来ることが凄いなあとつくづく思う。

最初に有機堆肥を鋤きこみ、途中で一度追肥をしたくらいで、後は愛でたかな。

これくらいのことで、ここまで出来るとは冷静に考えてみれば尋常ではありません。

人智を超えています。

これぞまさに神業。

この、収穫の喜びを知ると、昔、まだ食べ物が十分でなかった時代、皆が皆、収穫できたことを自然(神)に、

心の底から感謝していたであろうことは想像できます。


俺は一人でも生きていけるんだ!

なーんて言葉は罰があたるかもしれません。

人は生かされているから、こうして今日も生きているのですね。


自然の恵みに感謝!




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丸棒づくり

2011-03-01 00:46:44 | 日記

丸棒をつくっています。





この機械は木工旋盤というのですが、この写真のものはプロが使うものでなく、ホビー用です。

値段も安価で品質もよくありません。プロ用と比べるとおもちゃみたいなものです。

数年前に買いましたが、今まで2~3度ほどしか使用したことがありません。

せっかくある機械、丸棒を作ることができるので、木工品に生かすべく只今活躍中。





直径10mm弱の丸棒です。

先日紹介しましたディスプレースタンドのアクセサリーを引っ掛ける丸棒づくりにも使いました。

その時は屋久杉を削ったのですが、削るごとに細かい年輪が変化し、磨きをかけると色艶がぐっと輝く様には、ちょっとはまりそうに・・・

使い方は、木の角材を軸に挟み込んで固定します。

軸がモーターによって回りますので、そこへバイトと呼ばれる刃物をを当てながら削っていきます。

そーと優しく刃物を当てていかないと危険ですので、繊細な力加減が求めれられます。

安物なので、モーターからか、軸からか、カタカタと音がして安定感はありません。

おまけに、付属していた刃物もいかにも安っぽいもので、何とも頼りない感じ。

しかしながら、これでしか使ったことはなく、他の機種と刃物の性能を知らないのが幸い。

これはこれで、それなりに楽しく使っております。

が、

やはり刃物の切れ味は実によろしくない。

研いでもすぐに切れなくなってしまう。

もし、

もし、上等な刃物を使えば

何と!

な、何と!!

な、な、何と快適なことか!!!

あ~こんなことなら早く買えばよかった・・・



言っている自分の姿が安易に脳裏に浮かんでしまう。

どーしようかなあー。

木工旋盤、深みにはまるとお金かかるんだろうなあー。

あれも、これも、それもと・・・

あれこれ揃えていくと芋づる式に・・・

あー

優雅な年金暮らしで趣味の木工をしてみたいなあ~。

現実にはお金かけても、それを上回るほど売れるかと言えば簡単ではありません。

木工は厳しい世界です。

手間をかける割にはそれほどの金額を要求できません。

好きだからやっているのです。

あれもこれも買うほど余裕がありません。

でも、

刃物の一本

くらい

いいかな・・・








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